今週は、読者からのご意見・質問にお答えします。
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仕 事  の メ ー ル 作 法             < 読者からの質問(5)
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メールのコワイ話

米国在住の読者からいただいたメールです。

<読者からの質問>———————————————-

実は、昨日、友人のプライベートなメールが間違って送られて来て、
ちょっと気の毒な思いをしました。

彼女は子どものクラスの保護者宛に
学校行事に関する情報をBCCで一斉送信してくれたのですが
その直後、まったく学校とは関係ない
彼女のプライベートなメールのやりとりがそっくりそのまま、
保護者の私たちにも送られてくるという間違いが起こったのです。

ビスタとヤフーメールとの関係で、
このような間違いが起こるらしいと聞いたことがあり

一度使ったBCC機能がなぜか継続されていて、
個人に送ったつもりのメールが、
前回利用したBCCのアドレス全部に
一斉送信されることがあるのだとか。

正確な原因はわかりませんが、
わたしも似たような経験をしたことがあるので、
ざっと検索してみたのですが、
一度送信してしまったメールを取り消すテクニックは、
今のところ未開発のようです。

メールソフトによっては、「リコール機能」があり、
相手に読まれていない送信済みのメールならば、
取り消すことができるものも中にはあるみたいですが。

このようなことが起きた場合の
送った側の対応策(対応メール)、
送られた側の対応策、心遣いについて尋ねてみたいと思いました。

わたしの場合は、
また同じミスがあると気の毒だし、
友達だもの、教えてあげるべき、と思って、
彼女には、プライベートメールが送られて来た旨と
BCCを利用する場合は気をつけた方がよいことを伝えました。

きっと、彼女は穴があったら入りたい気持ちだったと思うのですが
恐縮しつつ「ありがとう」と返信メールが来ました。

メールって便利な分、うっかり操作で怖いところもある、
と思った経験でした。
(読者 K.Kさん)
—————————————————————–

上記のケース
自分の身に置き換えると、確かに怖いことです。

私はそういうトラブルに遭遇したことはないのですが
全社員共通のアドレスに個人宛のメールを送ってしまったり
ある人について書いたメールを別の相手に送ったつもりが
本人も読んでいるメーリングリストに誤って送ってしまい
大恥をかいたことがあります。

このようなケースでは
送信した本人は気づいておらず
相手や第三者から後で指摘されて、
初めて知ることが往々にしてあります。

やはり、気づいた時点で
送信元の相手にいち早く伝えるのが親切。
送ったメールは取り消せませんが
少なくとも再発防止にはなります。

送信する側の留意事項としては
・人に読まれては困る内容のメールは書かない、送らない
・送信前に送信先を再確認
・もし、誤って送信した場合は、
すぐに訂正や間違いであることを知らせるメールを送信

恥をかく程度で済めばいいですが
特にビジネスメールの場合は
企業情報の漏洩などにつながれば一大事です。

メールの利便性を過信せず
送信する側がメールの内容、送信に責任を持つことも
必要かもしれませんね。

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今週は「社内でしか通用しないメール作法」についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 <社内しか通用しないメール作法(5)>
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その他いろいろ

「社内でしか通用しないメール作法」で「敬称のつけ方」と同数
だったのが「英語の略語」でした。
「ASAPでお願いします」と言ったポピュラーなもののほか
多かったのが「FYI」です。

<読者からの投稿-1>———————————————

以前、派遣社員をしているとき、
転送メールがメーリングリストで送付されていました。

その1行めには必ず「FYI」とだけ記載が。
毎回同じなので、
「メール転送すると『FYI』って自動で記載されるのかな?」
と勝手に思っていたのですが、後日、社員の方にお尋ねしたところ
「For Your Infomation」の略であるとのことでした。

(みよすけさん 30代 ソフトウェア系会社員 女性)
—————————————————————–

私は今まで見たことも、使ったこともないのですが
このような英語の略語は、外資系の会社で使われることが多いのでしょうか。
思わず笑ってしまったのが、次の事例です。

<読者からの投稿-2>———————————————

社内ミーティングの時間調整の表現:
「3P~5Pの2Hでお願いします」 ⇒ 15時~17時の2時間でお願いします。

(A.Sさん 20代 コンサルティング 男性)
—————————————————————–

「P」って「PM」のことなのでしょうね。
「その他」としては、次の投稿がありました。

<読者からの投稿-3>———————————————

わたしの会社では、下記の社内メール作法があります。

東京出張中の場合
———
お疲れさまです。高橋@東京です。
———
などと、自分がいる場所を“@”をつけて表現します。
これは、社外共通なのでしょうか?
(T.Tさん 25歳 事務職 女性)
—————————————————————–

「岡本@○○産業」のように@の後に社名を入れた表記を
見たことがあります。
社内や親しい間柄で使用するのは問題ないと思いますが、
社外宛にはカジュアルすぎる表記なので控えたほうが無難かもしれません。

<読者からの投稿-4>———————————————

私が勤める会社では、回覧をお願いする時は「回覧方」、
職場内に連絡して欲しい時は「周知方」という表現方法が
一般的に使用されています。

例えば、使用ルールの通達メールなどで「周知方、徹底願います。」
といった文章です。
いつ見ても不自然に感じ、慣れず抵抗があり、
私はこの表現方法は使用してません。

(郷に入れないさん 35歳 会社員 女性)
—————————————————————–

事務作業を担当する部署や人のことを「事務方」と言うことがありますが
この場合は「~すること」という意味合いで「方」が使われているようです。
社内で独特な変化を遂げた表現かもしれませんね。

社内で慣習化したメール作法にもいろいろありますね。
ご投稿くださった読者の皆さん、ありがとうございます。
紹介しきれないものもありましたが、興味深かったです。

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今週は「社内でしか通用しないメール作法」についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法   <社内しか通用しないメール作法(4)
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                         敬称の「様」「殿」

「社内でしか通用しないメール作法」で「言葉遣い」に次いで
投稿が多かったのが「敬称のつけ方」「英語の略語」です。

「敬称のつけ方」については、「様」と「殿」の扱いについての疑問が
多く見られました。

<読者からの投稿-1>———————————————

宛名を書く際、役職の後ろに敬称をつけること。
社内メールは「○○部長様」等になっています。

社外だったら、
以前教えていただいた「部長 ○○様」で問題ないのですが、
社内でやったら仰々しい感じになってしまい、
かといって役職を外すわけにも行かず、
メールを送るたびに悶々としています。
(さくらださん 30代 出版系会社員 男性)
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「社長」「部長」などの役職名は、それ自体が敬称なので
本来はそのままでよく、「様」を付ける必要はないのですが
慣例で「社長様」「部長様」としているところも少なくないようです。

私は懇意な客先、付き合いの長い目上のかたへのメールの宛て名は
「○○社長」「△△部長」で通すのですが

初めての相手やそれほど懇意でない相手には
役職に様を付けて送ることもたまにあります
(心理的な抵抗感があるため)。

本来は「様」は付けないということを知ったうえで
相手や状況によって使い分ける“融通”があってもいいと思います。

<読者からの投稿-2>———————————————

社内ルールというか疑問なのですが、役職の後に殿とか様
(例:〇〇課長殿/◇◇部長様)を付けるのは、正しいのでしょうか?

また、社外の方にメールを送るときには、
役職を付けるべきなのでしょうか?(例:〇〇株式会社 ◇◇部長様)

社外の方に〇〇株式会社 ◇◇様でメールを送付した際に、
先輩から「失礼だろ」と言われて疑問に思いました。
もし役職が変わっていても良いように
“様”のほうが良いような気がするのですが。
(ぶらすと12さん 29歳 会社員 男性)

目上の方宛のメールで、「殿」を使うのに戸惑いを感じます。
それも特に目上の方に対してが多いです。
おそらく昔のビジネスマナーが社内にそのまま残っているのだと思います。

そのため、宛先がその相手だけの場合は、
名前+役職で送るようにしていますが、
大勢の宛先に送る場合、おかしいと思いつつ、
「名前+本部長殿」「名前+部長殿」として送っています。

(よっちゃん 30代 会社員 女性)
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「様」はもっとも一般的な敬称です。
「殿」より「様」を使うところが増えているようです。

社外の役職のある相手に「様」を使うときは
「〇〇株式会社 総務部長 ◇◇様」のように
「役職+(名前)様」と書く方法があります。

ただ、社内では「殿」を使うのが慣例になっている場合もあるようです。
「様」として失礼に当たりませんが、
社内で「殿」が使われているのであれば
それに倣えばよいのではないでしょうか。

「人事課長殿」のように宛名が役職名の場合は「殿」を使う場合も
あるようです。

▼「殿」「様」についてのバックナンバーはこちら

 
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 仕 事 の メ ー ル 作 法     <社内しか通用しないメール作法(3)>
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                         定型化した言葉遣い

「社内でしか通用しないメール作法」で最も投稿が多かった
「言葉遣い」についての事例や疑問の続きです。

<読者からの投稿-1>———————————————

会ったことやメール交換がない方から「お世話になってます」
と来たときは驚きましたが、
これは一種の「拝啓」の代わりらしいと知りました。

「よろしくお願いします」を連発する人がいますが、
何かよい代わりの言葉がありましたら、メルマガで教えてください。
(Annaさん 30代 会社員 女性)
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メール冒頭の「お世話になります」は、
一種の習慣、常套句としてスルーすることもできますが、
私は初めてメール送信する相手や、会ったことのないかたへは
「このたびはお世話になります」
と「このたび」を添えて違いを出しています。

「よろしくお願いします」については
それに代わる言葉というより、バリエーションですが
何について「よろしくお願いします」なのかを具体的に書くと変化が出ます。

「ご検討のほど、よろしくお願いいたします」
「ご確認をお願いします」
といった具合です。

バックナンバーも参考にしてください。

昨日、ご紹介した「おつかれでしょう」
について、下記のメールをいただきました。

<読者からの投稿-2>———————————————

あの頃、電電公社の長距離(東京~福岡)同軸ケーブル伝送路が
広島まで開通したばかりでした。

高校卒業入社したばかりの尾道電話局市外線路課では、
東は笠岡まで、西は西条までの地下埋設同軸ルートを
1日ごとにパトロールしていました。

そのころの挨拶が「おつかれでしょう」でした。

いま週一回、ある事務所のボランティア宿直をしていますが、
この挨拶を愛用しています。
(T.Oさん 68歳 電電公社OB 男性 )
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「おつかれでしょう」について投稿してくださったsiraganekoさん
の職場は尾道市の隣の福山市とのことでした。
地域柄、何か関連があるのかもしれませんね。

 
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今週は「社内でしか通用しないメール作法」についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 <社内しか通用しないメール作法(2)
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言葉遣いあれこれ

読者の皆様から投稿された「社内でしか通用しないメール作法」で
最も多かったのが「言葉遣い」についての事例や疑問でした。

<読者からの投稿-1>———————————————

弊社では、社内の人に出すメールに、挨拶として
「おつかれでしょう」と書きますが、
この挨拶って、どのくらいの地域性があるのか、
いつも疑問を持っています。
(siraganekoさん 50代 メカ設計 男性)

20代の若手社員が、上司へ「ごくろうさまです」と書き始めます。
「お疲れさまです」ではなく、「ごくろうさまです」がメール上、
社員間の文頭の挨拶として頻繁に使われるのです。
(イクラさん 30代 事務 女性)
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通常、「お疲れさまです」が社内ではよく使われますが
「おつかれでしょう」というのは独特というか、新鮮ですね。
同様の使い方をしているかた、おられましたらご一報を!

一般的に目上の人には「ご苦労さまです」を使うと失礼に当たりますが
社内で慣例になっている場合は、社外宛のメールでうっかり使わないように
注意する必要がありそうです。

関連して、次のような事例をご紹介しましょう。

<読者からの投稿-2>———————————————

ある会計事務所と個人的なメールでのやり取りがあるのですが、
「再度発送お願いできますか?」や「お返事いただけますか?」が、
「再度発送してお願いできますか。」や「お返事いただけますか。」
になっています。

担当者が20才前半ということもあり、
当たり前に使っているのかもしれません。

口語ではイントネーションがあるので、クエスチョンマークは不要ですが
正式文書ではなくとも、この書き方ではぶっきらぼうに感じます。

携帯メールなら絵文字があり、
普段ならその後に笑顔マークをつけて終わるのでしょうね。

「お願いいたします。」や「お返事お待ちしております。」なら
違和感は無いと思います。
(KMさん 30代 女性 総合事務職)
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学生時代から携帯での通話やメールに慣れ親しんでいると
社会人になってからも、話し言葉のノリでメールを書いてしまい
苦労するかたも多いようです。

メールは話し言葉調で書くことで、
より親しみが増す効果がありますが

ビジネスメールでは、個人 対 個人というより
会社 対 会社のやりとりになるので
自分が書くメールの印象 = 会社の印象ということになります。

頻繁に使うフレーズほど
書き言葉で丁寧な表現を意識すると、好感度がアップしますよ。

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今週は「社内でしか通用しないメール作法」についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 社内しか通用しないメール作法
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投稿の集計結果

2009年1月15日配信のVOL.971 にてご紹介した
『その会社でしか通用しないメール作法』の事例を受けて

本メルマガ読者の皆さんに「社内でしか通用しないメール作法」を
募集したところ、多数の投稿をいただきました。

今週は、その投稿内容をピックアップしてご紹介していきます。

●「社内でしか通用しないメール作法」集計結果
1:言葉遣い
2:英語の略語
2:敬称のつけ方
4:その他(メールの機能)

集計して最も多かったのが
「言葉遣い」についてでした。

社内では通例になっているけれど、客観的に見直すと違和感がある
習慣になっているが、抵抗がある
というものが多くありました。

次に同数で多かったのが
「英語の略語」と「敬称のつけ方」です。

一時期「空気を読めない」人のことを「KY」と表すのが流行しましたが
「できるだけ早く」を As soon as possibleの略で「ASAP」と表記して
メール送信する、というような英語表記の略が
会社内でも結構、使われているようですね。

「敬称のつけ方」では「殿」の扱いや、
上司に宛てるメールの敬称について
「これでいいのだろうか?」と疑問を抱いているケースが多く見られました。

その他は、開封確認やCCのい扱いなど、メールの機能について
投稿がありました。

笑えるもの、まじめなもの、いろいろでしたが
明日から、投稿の多かったものから順番に
ご紹介&解説していきます。

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