今週は、「話し言葉」と「書き言葉」の違いについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < くだけすぎる表現
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 「まじ、すごい」

メールは、「書く」ツールではありますが
手紙ほど堅苦しくなく、電話のように気軽にやりとりできるせいか、
表現が限りなく「話し言葉」に近い「書き言葉」になりがちです。

親しい間柄の人と私的なやり取りをする場合は
「話し言葉」モードで問題ありませんが
ビジネスメールとなると、そうはいきません。

LINE、Twitter、FacebookといったSNSや
ワントゥワンでつながる携帯メールのやり取りに慣れていると
(というか、それしか経験がない場合もありますが)

対応を切り替えないと、相手に失礼だったり
伝えるべきことが伝わらないメールになってしまったりするので
注意が必要です。

例えば
「昨日の展示会、まじ、すごかったです」

「まじ」は「まじめに」が略された言葉で
言ったり、聞いたりすることも多いため
うっかり使ってしまいがちですが
ビジネスメールではくだけすぎる表現です。

「すごい」というのも何でも使えて便利な表現ですが
どのようにすごかったか、具体的に書く方が伝わります。
例えば……

「昨日の展示会は、予想以上の参加者数でした」
「昨日の展示会は、3Dプリンタの出展が大半で驚きました」

略語や流行語を避け、曖昧にまとめず具体的に表現することが重要です。

今週は、こうしたくだけすぎる「話し言葉」を例に挙げ
「書き言葉」への書き換えを紹介します。

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今週は、省略する前の文・後の文を比較します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 略さずに書くと…(5)
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 「目からうろこ」

「目からうろこでした」
「たなぼたの売上」

よく目にする言い回しですが、「目からうろこ」も「たなぼた」も
略した語です。

「目からうろこ」 ⇒ 目からうろこが落ちる
何かがきっかけになり、急に物事の実態などがよく見え、
理解できるようになることの例え

「たなぼた」   ⇒ 棚からぼた餅
思いがけない好運を得ることの例え

「目からうろこ」は、本来の「目からうろこが落ちる」よりも一般化
している感があります。

ある会社の社内報で、社長のあいさつ文に「目からうろこでした」とあり、
「目からうろこが落ちる思いでした」と訂正したことがあります。

「目からうろこ」が普及しているとはいえ、略したまま表記すると
場合によっては、教養を疑われることもあるので注意が必要です。

若者言葉と言われる「キモイ」「きしょい」なども略語の一種ですが、
若い人に合わせて、無理に使っている年長者の姿は、「痛い」ものです
(少なくともビジネスメールには使わない方が無難)。

本来の意味を知っていて略して使うのと、
知らないまま略しているのとでは、大きな違いがあります。

TPOに合わせた使い分けを意識したいですね

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今週は、省略する前の文・後の文を比較します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法          < 略さずに書くと…(3)
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                          「突然のメール

「突然のメール、失礼いたします」

ファーストコンタクトの際のメールの書き出しの一文です。
上記でも意味は通じますが、もう少しきちんと書くとしたら…

「突然メールをお送りして、失礼いたします」
「メールにて失礼いたします。突然で恐縮ですが…」

といったところでしょうか。

「突然のメール、申し訳ありません」
は、なぜ「申し訳ありません」なのか、言葉足らず。

「突然、メールをお送りする失礼をお許しください」
は、上記の文例よりは改まった書き方ではありますが、
仰々しい感じがします。

「メール」を「連絡」とした場合は、次のようになります。

「突然ではございますが、ご連絡申しあげます」
「急ぎの連絡(用件)につき、失礼いたします」
「ご連絡したいことがあり、急ぎお伝えいたします」

または、用件を先に述べ、結びの文で次のように締めくくることも
できます。

突然のご連絡となりますが、どうぞよろしくお願い申しあげます

いずれにせよ「突然のメール、」「突然の連絡、」のように
読点で切ってしまうと、唐突で言葉足らずの一文になりがちです。
省かれた部分の言葉を書き添え、恐縮する気持ちが伝わる丁寧な表現を
意識してみましょう。

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今週は、省略する前の文・後の文を比較します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 略さずに書くと…(2)
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読点に代わる言葉

「ご招待、ありがとうございます」でも意味は通じますが
より丁寧に書く場合は

1)「ご招待いただきまして、ありがとうございます」

一般的には
2)「ご招待いただき、ありがとうございます」

メールで簡略化したのが
3)「ご招待、ありがとうございます」
です。

表現の丁寧さの度合いは
1)> 2) > 3)
という順になります。

依頼するときは
「ご確認、お願いします」に対して、より丁寧に書くと

「ご確認いただきますようお願い申しあげます」

この一文では仰々しいという場合は
「ご確認をお願いいたします」
とすればよいでしょう。

「ご確認、」と読点で区切って、後の言葉を省略する代わりに
「ご確認を」と「を」の一文字を添えるだけでも
一文が改まった感じになります。

社内や懇意な相手へは、より短くスピーディーにやりとりするためにも
言葉を簡略化する一方で

ファーストコンタクトや改まった表現を要する場面では
略さず、丁寧に書くことも必要。

そのとき、普段使っているラフな表現に、どのような言葉を添えると
きちんとした一文になるか、気に留めてみましょう。

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