今週は、間違いやすい慣用語・慣用句についてです。
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   仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法                       < 気をつけたい表現(3)
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                                                                                           「従来から?」

なんとなくうろ覚えのまま使っていたり、
勘違いしたまま使っていたりする表現を
今週は取り上げています。

従来からのやり方では…」
従来より行われている…」

上記の例文にある「従来から」「従来より」という表現を
よく目にします。

「従来」とは、以前から今まで、これまで を意味する言葉。
「従来」という言葉の中に、時の経過を表す「いつから」という意味も
含まれるため

「従来」に「から」や「より」を付けると意味が重なってしまいます
(こうした使い方を「重言」と言います)。

ですから、上記の例文は。

従来のやり方では…」
従来行われている…」

となります。

▼ ただ今の現状?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ただ今の現状をご報告します」

という表現も時を示すものですが、これも「重言」にあたります。

「現状」とは、文字通り、現在の状態のこと。
意味としては「ただ今」と重なります。

したがって、この場合は

現状をご報告します」
あるいは
ただ今の状況をご報告します」
とするのが適切です。

 
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今週は、間違いやすい慣用語・慣用句についてです。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法      < 気をつけたい表現(2)
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                            「頻度が?」

なんとなくうろ覚えのまま使っていたり、
勘違いしたまま使っていたりする表現を
今週は取り上げています。

「更新する頻度が○○」

この○○に当てはまる言葉は何でしょう?
多い、少ない?
高い、低い?

「頻度」とは、物事が繰り返して起こる度合いや度数を意味します。
その度合い・頻度を表すのは「低い」「高い」で、
「少ない」「多い」ではありません。

したがって、上記の例文は
「更新する頻度が低い
「更新する頻度が高い
とします。

▼ 多額の巨費?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
量を表す表現に
多額の巨費を投じる」
という表現があります。

膨大な金額を投じる、という意味ですが
ここで使われている「巨費」というのは、
巨額の費用という意味。

となると、その前の「多額」と意味が重なります。
この場合は

「多額の費用を投じる」

とするのが適切です。

 

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今週は、間違いやすい慣用語・慣用句についてです。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法      < 気をつけたい表現
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「的を得る?」

なんとなくうろ覚えのまま使っていたり、
勘違いしたまま使っていたりする表現があります。例えば……

「的を得る

うっかり使ってしまいがちですが
実はこれ、正しくは

「的を射る

ですね。
「当を得る」という表現と混用して間違いやすい表現です。

同様に

「類は類を呼ぶ」

これも正しくは
「類は友を呼ぶ」
が正しい表現です。

同類語としては「類を以って集まる」があります。

今週は、このように
うっかり使ってしまいがちな
誤りやすい慣用語・慣用句を
取り上げていこうと思います。
<追記>
「的を射る」とは、矢の目標である的(まと)を射抜くこと、
つまり「核心をつく」という意味で使います。
一方、「当を得る」は、道理にかなっているという意。
類語に「妥当」があります。

「類は友を呼ぶ」の由来は「易経」の
「方(ほう)は類を以(もっ)て聚(あつ)まり、
物は群を以て分かたる」から派生したと言われます。

「類を以って集まる」の「以て」は「に寄って」という意味。

変化の方向が同じようなものは自然と集まり、
集まったものがそれぞれ群れを作ることになる、
つまり、気の合う者、似た者同士が自然に集まる
ことを指します。

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今週は、敬語の残念な使い方を取りあげます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 残念な敬語(5)
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                     「もらえないでしょうか?」

————————————————
もし、相互紹介をしてもいいと思っているのでしたら
お手数ですが返信してもらえないでしょうか
————————————————

上記の文章はメールマガジンの相互紹介の依頼文です。

敬語の使い方がちぐはぐで、微妙に上から目線。
どう返信していいものやら……と少し悩みました。

ファーストコンタクトの相手には
もう少し丁寧な書き方が必要な気がします。
例えば、こんな感じ。

——————————————
もし、相互紹介をご了承いただけるのであれば
お手数をかけますが、ご返信いただけますか
——————————————

「相互紹介をしてもいいと思っているのでしたら」を
「相互紹介をご了承いただけるのであれば」とし

「返信してもらえないでしょうか?」を
「ご返信いただけますか?」
と「~してもらう」の尊敬語「~いただく」を使い
書き換えました。

最後の一文は「お手数をかけますが」を省いて
「ご返信いただけるとうれしいです」
という書き方もあります。

あるいは文そのものを次のように書き換えることもできます。
———————————————-
もし差し支えなければ、相互紹介をお願いできれば
うれしいです。
———————————————-
と、まずは打診することから始める方法も。

敬語は、相手に対する礼儀や敬意を示すものでもあるので
適切に使って、相手に不快感を与えないように配慮したいですね

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今週は、敬語の残念な使い方を取りあげます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 残念な敬語(4)
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                       「お送りしていただく」

——————————————————
下記の文章を削除したデータをお送りしていただけますか
——————————————————

上記文章は一見、正しいように見えますが
「お送りしていただく」という敬語の使い方に問題があります。

「お~する」は、自分が相手のためにすることを表す謙譲語です。

「データをお送りします」

のように使います。

しかし、上記の文には
「お~いただく」という尊敬語も使われています。

この一文は、相手にデータの送付を依頼する文。
主語は相手なので、尊敬語「お~いただく」を使うのですが

尊敬語のつもりで
謙譲語「お送りする」を使っているうえに
尊敬語の「お~いただく」を付け加えています。

ですから
「お送りしていただけますか?」の「して」は不要。
したがって、次のようになります。

————————————————–
下記の文章を削除したデータをお送りいただけますか
————————————————–

この不要な「して」を気づかず使っている例としては…

・ご連絡していただけますか?    → ご連絡いただけますか?
・ご契約していただきお礼申しあげます→ ご契約いただきお礼申しあげます
・ご紹介してくださいまして     → ご紹介くださいまして
・ご入会してください        → ご入会ください

などがあります。
いずれも「して」を取ることで、尊敬語として適切な表現になります。

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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 残念な敬語(3)>
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                       「お伝えしておきます」

————————————
明日はご欠席ということで承りました。
佐藤にもその旨、お伝えしておきます
————————————

上記の文例は、相手からの欠席の連絡に対し
自分の上司(佐藤氏)にその旨を伝えておきます
という内容です。

上記の文例で敬う(立てる)相手は
自社の上司ではなく、メールを送信する相手です。

ですから、ここでは上司を立てる尊敬語「お伝えしておきます」ではなく
メールを送信する相手を立てる謙譲語「申し伝えます」を使うのが適切です。

したがって
————————————
明日はご欠席ということで承りました。
佐藤にもその旨、申し伝えます
————————————
となります。

自分から自社の上司に「伝える」メールであれば

「Aさんは明日、ご欠席とのことですので
部長にもお伝えしておきます」

と、尊敬語「お伝えしておきます」として問題ありません。

敬意を示す(立てる)相手が
社外の相手か、社内の相手か
によって使う敬語が変わってくるので
注意が必要です。

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