今週は、うっかり間違えやすい表現について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法                                 < 間違えやすい表現(2)
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間違いやすい? 間違えやすい?

今週は、うっかり見逃してしまう、間違えやすい表現を取り上げています。

昨日、この本文の記事に対して読者のかたから質問がありました。

<読者からの質問>————————————————

今週の表題「間違いやすい表現」。
本文中には、「間違えやすい表現」
とあり、いったいどちらが正しいのだろう? と疑問に思いました。

(中略)

ネット辞書の「大辞林」によると、
「~やすい」という言葉は、動詞の連用形に続く、とありますので、
やはり正解は「間違えやすい」なのかな、
と考えています。

本当はどちらが正しいのでしょうか?
(読者 I.Uさん)
——————————————————————-

「間違いやすい」「間違えやすい」の表記について
ご指摘、ありがとうございます。

「間違う」「間違える」と動詞としては2種あるのですが、
「やすい」はご指摘の通り、動詞の連用形に付きます。

「間違う」は、ワ行五段活用で連用形は「間違い」。
「間違える」は、ア行下一段活用で連用形は「間違え」。

したがって、それぞれの連用形の後に「やすい」を付けると
「間違う」は「間違いやすい」、
「間違える」は「間違えやすい」
ということになります。

では、「間違う」と「間違える」の意味の違いは……

もともと「間違う」は自動詞、「間違える」は他動詞という違いが
ありましたが、現在はその区別なく使われていることが多いようです。

意味としては、
「間違う」が正しくない状態を指すのに対し、
「間違える」は取り違える、
という違いがみられます。

こちらに違いが詳しく述べられているので、ご参照ください。

NHK放送文化研究所・ことばQ&A
▼「間違う」と「間違える 」とは、どう違うのでしょうか。


当メールマガジンでは、
とりちがえることの多い言葉を紹介しているので、
間違えることの多い言葉ということで
「間違えやすい」で表記を統一したいと思います。

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今週は、うっかり間違えやすい表現について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法              < 間違えやすい表現
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「新しい新天地」?

さっと読み流してしまうけれど、意味を考えると「あれ?」と感じる表現
があります。例えば…

「新しい新天地を求めて」

これは「新しい」と「新天地」の意味が重なるため
「新天地を求めて」としてよい文です。

同様の間違いとしては
「提出が必ず必要です」

「必ず」と「必要」の意味が重複
(書き換え例)
「提出が必要です」
「提出を必ずお願いします」

「○○の件で伝言をお伝えください」

「伝言」と「伝える」の意味の重複
(書き換え例)
「○○の件で伝言をお願いします」
「○○の件をお伝えください」

「水の節水に努める」

「節水」に「水を節約する」意が込められている
(書き換え例)
「節水に努める」
「水の節約に努める」

このようにうっかり見逃してしまう、間違えやすい表現を今週は取り上げ
ていきたいと思います。

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今週は、間違いやすい漢字表記についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < 漢字の使い分け(5)
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                           じてん・しせい

パソコンの自動変換に頼っていると、つい見逃してしまう漢字の間違い。
同じ読みでも表記によって意味合いが異なる漢字について
今週は取り上げてきました。

同音の漢字は字の違いに気づきにくいので、特に注意が必要です。

▼辞典・事典・字典

辞典=言葉を主とした辞書
「国語辞典」
「英和辞典」

事典=事柄を主とした辞書
「百科事典」
「学習事典」

字典=文字を主とした辞書
「漢字字典」
「草書字典」

※より文字に特化した辞書が「字典」

 ▼市制・市政・市勢

市制=市としての制度
「市制施行100周年」
「市制を敷く」

市政=市の政治
「市政だより」
「市政調査会」

市勢=市の人口・産業・財政・施設のありさま
「市勢要覧」
「市勢活性化推進本部」

 

※上記の3語は「制」「政」「勢」の字の意味に
着目すると違いが分かりやすいです。

パソコンの自動変換をうのみにせず
その都度文字の意味を考え、使うようにしましょう。
違いがあやふやな時は、調べることも大切です。

 
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今週は、間違いやすい漢字表記についてです。
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法                             < 漢字の使い分け(4)>
◆─────────────────────────────────◆
                    じったい・しょうたい・じたい

パソコンの自動変換に頼っていると、つい見逃してしまう漢字の間違い。
同じ読みでも表記によって意味合いが異なる漢字について
今週は取り上げています。

同音の漢字は字の違いに気づきにくいので、特に注意が必要です。

▼実態・実体

実態=実際のありさま・状態
「経営の実態を知る」
「働く女性の実態調査」

実体=本質、正体
「実体経済」
「彼の実体がよく分からない」

▼生態・生体

生態=生物が生活している状態、社会生活における人のありのままの姿
「生態系」
「イノシシの生態調査」
「サラリーマンの生態」

生体=生きているままの体
「生体肝移植」
「生体実験」

▼事態・自体

事態=事の成り行き
「緊急事態」
「事態の収拾を図る」

自体=それ自身
「計画自体に問題がある」
「メンバー自体は乗り気だが」

※「実態」「生態」「事態」の「態」は文字通り「状態」を表す
「実体」「生体」「自体」は「そのもの」を指す

 
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今週は、間違いやすい漢字表記についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < 漢字の使い分け(3)
◆─────────────────────────────────◆
                              きせい

パソコンの自動変換に頼っていると、つい見逃してしまう漢字の間違い。
同じ読みでも表記によって意味合いが異なる漢字について
今週は取り上げています。

同音の漢字は字の違いに気づきにくいので、特に注意が必要です。

▼既成・既製

既成=既にできあがっていること
「既成事実」
「既成概念にとらわれず」

既製=作ったもの、すでに商品としてできあがっているもの
「既製服」
「既製品で間に合わせた」

※上記は「成る」と「製(=つくったもの)」の違い

▼規制・規正

規制=規律を立てて制限すること
「政治資金を規制する」
「生活を規制する」
「交通規制」

規正=特別用語 規則に従って悪い点を正し改めること
「政治資金規正法」
「不均衡を規正する」

※上記は「制する」と「正す」の違い

 
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 今週は、間違いやすい漢字表記についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < 漢字の使い分け(2)
◆─────────────────────────────────◆
                          つとめる・つかう

パソコンの自動変換に頼っていると、つい見逃してしまう漢字の間違い。
同じ読みでも表記によって意味合いが異なる漢字について
今週は取り上げています。

▼務める・努める・勤める

務める=役割や任務を行う
「司会を務めることになりました」

努める=努力して事を行う
「一層のサービスに努めてまいります」

勤める=勤務する、職に就く
「管理栄養士として病院に勤めています」

▼使う・遣う(使い・遣い)

使い=一般用語 原則として「~をつかう」のように主に動詞に使用
「お使い立てして、申し訳ないです」
「気を使う相手」
「お金の使い道(途)を考える」

遣い=特別用語 原則として「~づかい」のように主に名詞に使用
「言葉遣いが気になる」
「お気遣い、ありがとうございます」
「金遣いが荒い」

※使い物・遣い物
使い物=使って役に立つ物
「壊れて使い物にならない」

遣い物=進物
「お遣い物にしたいのですが」

 
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