今週は、漢字表記と平仮名な表記の違いと区別についてです。
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 仕 事  の メ ー ル 作 法          < 漢字と平仮名の使い分け
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                     漢字にする? 平仮名にする?

読者のかたから次のようなメールをいただきましたので、ご紹介します。

<読者からのメール>———————————————-

実は取り上げて欲しいテーマがありメールさせていただきました。
<漢字にする? ひらがなにする?>です。例えば、

宜しく・・・
よろしく・・・

頂きたく・・・
いただきたく


さま

等々挙げればきりがありません。

個人的にはひらがなが表記が好みで(読みやすいので)、
メール以外の社内文書でもひらがなを多く使います。

ですけど、時として自分の使い方が間違っているのでは、
と思うこともあるのです。

あまり、気にしなくてもよいのでしょうか・・・

メール、社内文書、通達文等、文章の性格や相手によって、
適切に使い分けができればよいのですが難しいです。

もしもお時間があればですが、一度取り上げていただき
色々と教えていただければ嬉しいです。
(読者 K.Nさん)
——————————————————————

私がコピーライターをしていた20年前
主に銀行の販促物を制作していたのですが

当時、よく注意されたのが
「~下さい」は「~ください」に
平仮名表記で統一することでした。

銀行の販促物は、それでなくても
総合口座、定期預金、振込など、漢字が多く使われるので
少しでも平仮名を使って、文を読みやすくする
という要望があったのです。

K.Nさんが書いておられる通り
読みやすいのは平仮名表記です。

上記の例では
「宜しくお願いします」より「よろしくお願いします」が
読みやすく一般的。

「~(して)頂く」のような補助動詞も
「~(して)いただく」とひらがな表記にしますが

「もらう」という意味の動詞で使う場合は
「頂く」と漢字表記にします。

敬称では「様」を使うのが一般的ですが
メールでは相手への親しみを表すために
敢えて、平仮名の「さま」を敬称にしているケースが見られます。

敬称以外の
「お客さま」「おひなさま」「皆さま」などは平仮名書き
「お世話さま「お互いさま」のように
接尾語として使う「さま」も平仮名です。

敬称に「さま」を使う場合のように
平仮名にすることで印象が和らいだり、
親しみが感じられたりするものです。

でも、平仮名の比率が多過ぎると
却って読みづらくなることもあります。

漢字表記にするか、平仮名表記にするか
その使い分けについては、明日
取りあげることにします。

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今週は、ちょっと変だなと思う表現について取りあげます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < 変な言い回し(5)>
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                            「了解です」

<NGな文例>——————————————————

早速、ご確認いただき、ありがとうございます。
修正いただいた点、了解です。

——————————————————————

上記の文例の気になる点は
2行目の「了解です」。

「はい、わかりました」という意味合いで
「了解」を使ったと思われますが、
客先への対応としては少々ラフすぎる気がします。

<OKな文例>——————————————————

早速、ご確認いただき、ありがとうございます。
2点の修正について承りました。

——————————————————————

「わかりました」を丁寧に表現すると
「承知しました」「かしこまりました」ですが、

この場合は、相手からの修正指示に対し
「承りました」と返答することで

「わかりました、すぐ修正します」
と、迅速な対応を伝える一文にしてみました。

「修正いただいた点」という一文も
「2点の修正について」と修正点数を挙げると
確実性が増します。

「2点の修正ですね、承知しました」
という言い回しも、この場合は有効と思われます。

<追記>
「了解」については、バックナンバーでも取り上げています。
「了解」という言葉は使うことは誤りではないのですが、
より丁寧な言葉として「承知しました」「承りました」「かしこまりました」
があり、客先や目上の相手に使うのに適している、というのが私の捉え方です。

▼<間違いやすい敬語>今、使っている言葉、正しい? VOL.123

▼<先輩から学ぶ(2)>「了解」の怪 VOL.318


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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < 変な言い回し(4)
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                         「送らせてもらう」

<NGな文例>——————————————————

今年はメールマガジンの配信頻度を増やして
毎月2回、送らせてもらうことになりました。

——————————————————————

上記の文例のNGな点は
2行目の「送らせてもらうことになりました」です。

「送らせてもらう」は
相手の許可を得て送るという意味合いを持つので
そこがクセモノです。

<OKな文例>——————————————————

今年はメールマガジンの配信頻度を増やして
毎月2回、お送りいたします。

——————————————————————

「~させてもらう」は相手の許可を得て、
何らかの行為をする際に使う表現。

上記の例文の場合
自分でメールマガジンの配信頻度を増やすのに
「送らせてもらうことになりました」という表現は
あたかも、相手の許可を得て増やすことにしました! という
押しつけがましい印象を与えます。

「送らせていただきました」と表現を変えても
意味合いは一緒です。

相手に役立ててほしいという気持ちで
自分から送るのですから
「~させてもらう」「~させていただく」ではなく
「~いたします」という言い回しが適切です。

最後に「ぜひ、お役立てください」という一文を添えて
スマートにアピールしましょう。

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仕 事 の メ ー ル 作 法             < 変な言い回し(3)
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                             「ご疑問」

<NGな文例>——————————————————

ご疑問に思われることがありますか?

——————————————————————

上記の文例のNGな点は
1行目の「ご疑問に思われる」です。

疑問を持つ相手のことを敬う形で
「疑問」に尊敬の「ご」を付けたのだと
思われますが、違和感を覚えます。

<OKな文例>——————————————————

疑問に思われることがありますか?

——————————————————————

元の文は、(相手が)「疑問に思う」です。

ここでは「疑問」に尊敬の「ご」を付けなくても、
すでに「思う」の方に尊敬の「~れる」を付けて、
「思われる」としているので、敬語としては十分。

「○○についてご質問があります」
「ご依頼したいことがあります」
という文をメールで見かけることがありますが

これらも、「質問」や「依頼」に
尊敬の「ご」を付ける必要はなく

むしろ、下記のように
「あります」を「ございます」とする方が
敬語として自然です。

「○○について質問がございます」
「依頼したいことがございます」

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「講演をやられる」

<NGな文例>——————————————————

○○先生はこれまでに
何度も講演をやられています。

——————————————————————

上記の文例のNGな点は
2行目の「講演をやられています」です。

「動詞+される」という尊敬語の公式に当てはめ、
「やる」を「やられる」としているのですが
表現がちぐはぐでしっくりきません。

<OKな文例>——————————————————

○○先生はこれまでに
何度も講演をなさっています。

——————————————————————

「講演をやる」ではなく「講演をする」に書き換えてみます。

「する」の尊敬語は「なさる」なので
この場合は「講演をなさっています」にすると
文章の収まりがよくなります。

「やってみよう」「やってみませんか」という表現を
日常でもよく使いますが

「研修をやる」
「仕事を精いっぱいやるだけ」
「どうやればいいのかわからない」
のように、やたらと「やる」を使うのは口語的過ぎるように感じます。

メールなどの書き言葉では
「やる」を「する」に置き換えることを意識してみましょう。
上記の表現を書き換えると…

「研修をする」
「仕事を精いっぱいするだけ」
「どうすればいいのかわからない」

「する」の方がスマートな文章になると思いませんか?

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「会員になられる」

<NGな文例>——————————————————

○○の会員になられますと、
よりリアルなビジネス情報を
お届けさせてもらうことになっております。

——————————————————————

上記の文例のNGな点は
1行目の「会員になられますと」と
3行目の「お届けさせてもらうことになっております」です。

確かに、相手に敬意を払った丁寧な表現なのですが
もっとすっきりスマートに書き換えるとしたら…

<OKな文例>——————————————————

○○にご入会いただいた方には、
よりリアルなビジネス情報を
お届けいたしております。

——————————————————————

元の「会員になる」という言葉に尊敬の「~れる」を付けて
「会員になられる」とする考え方もありますが、まどろこしく感じるので
「会員になる」を「入会する」という別の表現に書き替えてみました。

「ご~いただく」を使い
「ご入会いただいた方には」としましたが、
簡略化して「ご入会の方には」としてもよいでしょう。

3行目の「お届けさせてもらうことになっております」も
文章がもたついて野暮ったい印象を与えます。

「~させてもらう」は相手に対して自分をへりくだった表現ですが、
謙譲語の「お~いただく」とするともっとすっきりします。

今週はこのように
「ちょっと変」「なんかおかしい」と感じる
言い回しをチェックしていきたいと思います。

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