今週は、気になる言い回しについて取りあげます。
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 仕 事 ‎ の メ ー ル 作 法             < 変な言い回し(3)
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                      「引き継がせていただく」

「前任者から業務を引き継がせていただくことになりました
 山本太郎と申します」

上記の一文では「引き継がせていただく」がNG。過剰な敬語となっています。

前任者から業務を引き継ぐのは社内のことであり、
相手(お客様)にそれを知らせる際に
「引き継がせていただく」という敬語表現にする必要はないからです。

この場合、業務の引き継ぎに客先の許可や了承を得るわけではないので
「~させていただく」という表現は不要です。
では、どのように書くのが適切でしょうか。

「前任者から業務を引き継ぎました山本太郎と申します」

と「引き継ぐ」を「引き継ぎました」と丁寧に言い換えるだけで、差し支えありません。
あるいは次のように言い換えることもできます。

前任の○○に代わり、新たに担当となりました山本太郎と申します

○○には前任者の名前が入ります。

 
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【しごび】の お 知 ら せ
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「日経ビジネスアソシエ」2011年1月18日/2月1日号
「即効! スキルアップ講座」の連載、4回目です。

今回のメール作法のテーマは・・・
「目上の人への言葉遣いをチェックする」です。

<読者のエピソード>——————————————–

突然先輩から、日経アソシエ「即効! スキルアップ講座」の
掲載ページをコピーしたものを渡されました。
似たような記事が沢山あるんだなぁ? と眺めていたら
著者の紹介欄に神垣さんの名前が・・・。

(神垣より)上記はメールマガジン読者Dさんからのお便りです。
先輩から渡されたのは1月4日号の「断っても好印象を残す表現法とは」
のページだったとか。はい、顔写真が小さく載ってます。

—————————————————————–

記事全文を読む

今週は、気になる言い回しについて取りあげます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < 変な言い回し(2)
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                     「お立ち寄りしてください」

「ぜひ一度、お立ち寄りしてください」

 上記の一文は「お立ち寄りして」の「して」が不要です。

 動詞「立ち寄る」に尊敬の「お~ください」を当てはめて
 「お立ち寄りください」または「お立ち寄りになってください」とすれば
 よく、「して」を添える必要はありません。

 似たような間違いに
 「事務所でお待ちしてください」
 の「お待ちしてください」があります。

 正しくは
「事務所でお待ちください」
 あるいは
「事務所でお待ちになってください」
 です。

 相手に対して敬意を持って呼びかける場合は、尊敬の「お~ください」を
 使います。

 「お待ちして」のように「して」をつけてしまうのは、謙譲の「お待ちし
 ています」と混同しているからです。

 本来、尊敬語を使うところを謙譲語と混同され、不要な「して」が尊敬語
 として使われているのが「お待ちしてください」や「お立ち寄りしてくだ
 さい」です。

 「ご参照してください」「ご注意してください」も同様に間違った表現で
 すので、気をつけましょう。

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 【しごび】の お す す め
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 広島限定情報ですが…

 冬の夜、オペラを楽しんでみませんか?

 気軽に鑑賞できる小規模なオペラコンサートが
 アステールプラザで開催されます。

 ◆オペラ・ミニコンサート vol.9『 ショパン 』
  と き:2011年1月21日(金) 18時45分 開演
  ところ:アステールプラザ 大ホール

  ショパン生誕200年記念公演。オペラ「ショパン」日本初演!

 ◆オペラ・ミニコンサート vol.10『 子どもと呪文 』
  と き:2011年2月4日(金) 19時 開演
  ところ:アステールプラザ 多目的スタジオ

  人生の教訓になるようなストーリーとラヴェルの洗練された音楽で
  描かれた作品

 ★両コンサートとも入場無料です。
  【しごび】読者の山持真美さんが出演されます。ぜひ、ご鑑賞を!

記事全文を読む

今週は、気になる言い回しについて取りあげます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 変な言い回し
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「報いられる」

「あなたの努力はきっと報いられます」

「報いる」の受け身形は「報いられる」ですが、上記の文例のような使い方
は違和感を覚えます。

同じ受け身形でも、この場合は「報う」の受け身である「報われる」を使
う方がしっくりきます。ですから、次のように表記するのが妥当です。

「あなたの努力はきっと報われます」

ニュアンスの違いとしては
「報われる」の対象が、「人」であることが多いのに対し、
「報いられる」の対象は、「行為」であることが多いようです。

例えば、
▼「報う」→「報われる」
「彼の長年の努力が報われた」

▼「報いる」→「報いられる」
「彼の功績は営業本部長への昇進という形で報いられた」

「報われる」も「報いられる」もどちらも正しい表現ですが、使い方に注
意が必要です。

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今週は、メール対応で心得ておきたいポイントについてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法   < メール対応のポイント(4)>
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                   言いにくいことを伝えるには?

 今週は、メール対応を行ううえで、心得ておきたいポイントについて取り
 上げてきました。

 VOL.1416で、一つ目のポイントとして「相手が最も知りたいことは何かを
 考えて書く」ことを挙げた際、読者のかたから同意をいただくとともに、
 次の感想をいただきました。

 >  賛成です。
 >  そして、断わりの手紙のときには、
 >  「相手が最も知りたいこと」は「こちらが最も言いにくいこと」
 >  でもあります。

 確かにそうですね。断るとき、「なぜなのか?」という相手に疑問に、
 本音や真実やそのまま書いてしまうと不都合が生じることもあります。

 「言いにくいこと」だからこそ、言葉を選び、時に建前を述べたり、婉曲
 な表現でオブラートに包んだりして、伝えることがあります。

 こうした「直接的でない表現」は、「歯切れが悪い」「遠まわしではっき
 りしない」と否定的にとられがちですが、「言いにくい」ことだからこそ、
 相手に必要以上のショックや打撃を与えないよう、表現を工夫することで
 もあります。

 「真実を隠す」とか「嘘をつく」ことではなく、表現を婉曲にすることで
 察しがつくように持っていく表現力は「伝える技術」として知っておいて
 よいはず。

 ▼ 相手を不快にさせない表現力
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 例えば、「恐れ入りますが」「恐縮ですが」「差し支えなければ」など、
 直接的な表現を和らげる緩衝材となる言葉(一般にはクッション言葉と言
 われますが)は、日本社会で培われた、人間関係に“角をたてない”で済
 むように工夫された知恵と言えます。

 「言いにくい」ことを、相手を不愉快にせずうまく伝える知恵や工夫は、
 メールだけでなく文書や会話でも必要とされる技術。私自身も日々、研鑽
 していかなくてはと心に留めています。

記事全文を読む
今週は、メール対応で心得ておきたいポイントについてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法   < メール対応のポイント(3)
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                     的を射た内容にするには?

 今週は、メール対応を行ううえで、心得ておきたいポイントについて取り
 上げています。

 三つ目のポイントは「的確に、簡潔に」です。

 これは、一つ目のポイント「相手が最も知りたいことは何かを考える」を
 前提に考えると、まとめやすいです。

 相手が知りたいのは「できるか・できないか」「イエスか・ノーか」「完
 成か・未完成か」…と考えていけば、自ずと何から述べるべきかが分かり
 ます。

 そのほかにも「期日はいつか」「費用はいくらか」「どのように対応する
 か」に焦点を合わせると、的を射た内容にまとまります。

 ▼ 「ぜい肉」のないすっきりした内容に
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 避けたいのは、無駄な情報や余計な事柄をさしはさむこと。

 「できるか・できないか」と問われているのに、できない理由をダラダラ
 と書き連ねるのはNG。

 確認をとったり、判断をおあおごうとしているのに、批評やマイナスな意
 見ばかり並べ立てるのも建設的ではありません。

 具体的な対策や、実行可能な方法を挙げるのではなく、「意見」と称して
 ケチや文句をつけるのもやりとりを不毛にするだけです。

 いわゆる「ぜい肉の多い内容」

 見通しもなく無責任に「やります」「できます」というのも困りますが、
 本題から逸れた事柄にこだわり、内容をいたずらに膨らませた「ぜい肉の
 多いメール」にならないよう気をつけましょう。

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 【しごび】の お 知 ら せ
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 ※参考記事
  

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今週は、メール対応で心得ておきたいポイントについてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法   < メール対応のポイント(2)
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                       やりとりを進めるには?

 今週は、メール対応を行ううえで、心得ておきたいポイントについて取り
 上げています。

 二つ目のポイントは「自分の主張より、相手の要望や都合を聞き出す」です。

 相手との関係が良好な時は、別段、気になりませんが、
 「相手が悪いのであって、自分のせいではない」という状況だと、つい感
 情的になり、こちらの主張を通してしまいがちです

 ですが、相手との関係がこじれ、嫌悪な状態になっているときほど、まず
 は相手の言い分に耳を傾け、相手が何を望んでいるかを知ることが必要で
 す。

 双方が感情的になってしまうと、メールの場合は特に、収拾のつかない事
 態に発展する可能性が大きいからです。

 ▼ 目指すゴールは解決であり、けんかすることではない
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 トラブルが発生した時、一番に考えるべきは「どうしたら問題を解決でき
 るか」であり、責任のなすり合いや悪者探しではありません。

 状況を知るために相手の言い分を聞くのであり、聞きとった内容から、次
 に打つ手を判断していかなければなりません。感情を逆立てて、けんかし
 ている場合ではないのです。

 現状を把握したうえで、相手の要望のうち、こちちらが譲歩できる部分、
 譲れない部分を明らかにしたうえで、次の交渉が始まります。

 こうした深刻な事態以外でも、自分の都合ばかりごり押しし、相手の都合
 を聞き入れない態度は相手を不愉快にするだけで、良好なやりとりはでき
 ません。

 相手に流される、言いなりになるということではなく、まずは相手の要望
 を把握してから、自分の言い分を述べることがメールのやり取りに限らず
 必要なことと考えます。

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 【しごび】の お 知 ら せ
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「日経ビジネスアソシエ」2011年1月18日/2月1日号
「即効! スキルアップ講座」の連載、4回目です。

 今回のメール作法のテーマは・・・
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 ぜひ、ご一読ください!

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「日経ビジネス Associe (アソシエ) 」2011年 2/1号

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