今週は、敬語の使いすぎについて取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < 過剰な敬語(5)
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「~させてください」

「この冊子が完成しましたら、ぜひ、お送りさせてください」

丁寧に書いたつもりの上記の一文も、
文末を締めくくる
「お送りさせてください」
が間違っているために
敬意がから振りに終わっています。

この場合は
「~させてください」ではなく
「~いたします」と
書き換えて問題ありません。

その際は「ぜひ」を取って
後に別の一文として続ける方がよいでしょう。

例えば、こんな感じ。
「この冊子が完成しましたら、お送りいたします。
ぜひ、ご一読いただければと存じます」

「~と存じます」は
「~うれしく思います」
としても気持ちが伝わってよいと思います。

敬語はごてごてとたくさん使い、
文を飾り立てれば丁寧になるのではなく
適切な表現をぴしっと使えさえすれば
それで事足りることを忘れずにいましょう。

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今週は、敬語の使いすぎについて取り上げます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法               < 過剰な敬語(4)
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                          敬語が並ぶとき

「ご興味がおありでしたら、ご覧ください」

上記の一文には3つの敬語が使われています。
「ご興味」「おあり」「ご覧ください」。

短い一文に3つも敬語が並ぶと、
丁寧さを通り越して、くどく感じます。

上記の場合は
まず「ご興味」の「ご」を取ります。

「おありでしたら」も敬語としては不自然な表現なので
「お持ちでしたら」と書き換えます。

「興味をお持ちでしたら、ご覧ください」

▼ 別の視点で表現自体を変えてみる
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ただ、よく考えてみると
興味を持つか持たないかは、相手が判断することで
それを先んじてこちらから尋ねるのも差し出がましい気がします。

ですから、ここは
相手の興味のあるなしよりも
どんな内容かに触れて、「ぜひ、ご覧ください」と
勧める文章の方が適切ではないでしょうか。

したがって、書き換えるとすれば…

「○○について紹介しておりますので、ぜひ、ご覧ください」

と表現の仕方自体を変えると、すっきりします。

ここでは「紹介」としましたが
読点で文が区切られているので
「ご紹介」としてもよいと思います。

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今週は、敬語の使いすぎについて取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 過剰な敬語(3)
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                           断るときの敬語

「懇親会への参加はお断りさせていただければ幸いに存じます」

上記の一文は、後半の
「~させていただければ幸いに存じます」
が過剰な敬語の典型です。

「お断りいたします」では直接すぎるからと、
丁寧な言葉を並べていますが
“とって付けた感”は否めません。

「ご返答いただければ幸いに存じます」
のように、相手に何か依頼するような場合に
「~いただければ幸いに存じます」
を使えば適切ですが

断りの一文には、いただけません。

▼ 飾るより、言い換え、添える
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「お断りいたします」では確かに表現がストレートなので
参加できません
参加が難しい状況です
と言い換えを。

その前に
残念ですが
あいにく
申し訳ないのですが
などを前に添えると、文章の印象が和らぎます。

さらに、後に
ぜひ、またお声かけください」
のようなフォローの一文を添えると
感じよくまとまります。例えば、こんな感じ…

残念ですが、都合で懇親会に参加できません。
ぜひ、またお声かけください

あいにく、このたびの懇親会へは参加できそうにありません。
次回はぜひ、参加したいと思いますので、よろしくお願いします

文を敬語で形式的に飾り立てるより
気持ちを伝える表現を心がけましょう。

「佐藤さんは、これまでに20冊近くの著書を いろいろな出版社さんから出版しておられます」を適切な敬語を使って書き換えると?

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仕 事 の メ ー ル 作 法               < 過剰な敬語(2)
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「おられます」

「佐藤さんは、これまでに20冊近くの著書を
いろいろな出版社さんから出版しておられます」

この一文で過剰と思われるのが
「出版社さん」の「さん」。

「さん」付け=丁寧に表現する、ということなのでしょうが
「ほかの会社さん」「彼女さん」など、一般名詞にまで
「さん」を付ける必要があるのでしょうか?

ここでの「出版社さん」という表記も「さん」なしで
「出版社」として、失礼にはあたりません。

▼ 「おる」はもともと謙譲語
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
もうひとつ注意が必要なのが「おられます」です。

「おる」は「いる」の謙譲語で、へりくだる意味があるため、
相手に使うのは避けた方が無難。

※「ここにおります」「お待ちしております」
 のように自分をへりくだる表現に使うのはOK。

「おられる」のように、
「おる」に尊敬の助動詞「れる」を付けても
元の意に謙譲が含まれているので
相手に使うのは避けた方がよいでしょう。

「おられます」よりも
「いる」の尊敬語「いらっしゃる」が
この場合は適切です。

冒頭の一文は

「佐藤さんは、これまでに20冊近くの著書を
 いろいろな出版社から出版していらっしゃいます」

とします。さらに
「いろいろな出版社から」を取ると、文がより
すっきりします。

「出版していらっしゃいます」を
「出版なさっています」としてもよいでしょう。

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今週は、敬語の使いすぎについて取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < 過剰な敬語
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「拝読させていただく」

メールがこれだけ普及し、
ブログやツイッターで情報発信する人が増えた今
「書く」ことへの関心の高まりと共に
敬語に対しても気を遣う人が増えてきているように感じます。

その一方で、相手に失礼のない表現を考えすぎて
必要以上に敬語を使っている文を目にすることも
多くなりました。

このテーマ、これまでにも何度となく取りあげているのですが
正直言って、ネタが尽きません。

ということで、「過剰な敬語」表現について
改めて取りあげていきたいと思います。

▼ 「拝読」そのものに謙譲の意
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「ご著書を拝読させていただきました」

この一文の間違いは、本メールマガジンの読者のかたなら
もう、お分かりですね。

「拝読」自体に謙譲の意味合いが含まれるため
「させていただく」は必要なく
「拝読しました」として失礼にはなりません。

「拝読させていただいております」
と現在進行形で「読んでいます」と伝えたい場合も
「拝読しております」。

これに似た表現で
「拝読いたしております」もNG。

「する」の謙譲語「いたす」もこの場合は
「拝読」に含まれているため必要なく、
「拝読しております」
として差し支えありません。

 
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今週は、メールの最後に添える署名について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 署名、再考(5)
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その他の留意点

最後に、署名に関して気に留めておきたいポイントを挙げます。

▼署名に使う英数字

半角が収まりがよく好ましいと思います。
ただ、電話番号や住所ではなく、社名などを強調したい場合は
全角の方が目立ちます。

全角と半角が混在すると、見た目にきれいでないので
バランスを取りながら整えることが必要です。

▼署名の装飾

署名に使う罫線や記号はシンプルが一番。

■■■ や ★★★ や 〓〓〓 のように
見た目に重たいものを使いすぎると、圧迫感があります。

連続して使うような場合は、□□□ や ◇◇◇ や ☆☆☆
の方が好ましいです。

罫線も ── や —- などがすっきり見えます。
いずれにせよ、多用してゴテゴテしないように注意を。

▼署名なしの場合

署名が入っていれば、文末に名前を添える必要はありませんが、
やり取りが続き、互いのメール本文の引用が続くような場合は、
その都度署名を入れなくても、
最新の本文の下は名前だけでも問題ないでしょう。

署名については、こちらで記事になっています。
今週述べてきたことのポイントが紹介されていますので
ご覧ください。

【webR25】メール署名の常識/非常識を探ってきた!

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あ と が き
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「買う」ことにも
理論と技術がいるんです。

今日、ご紹介するのは、まさに
「バイヤーの、バイヤーによる、バイヤーのための」
有料メールマガジン。

バイヤーとは、簡単に言うと
「買うことを仕事にしている」人たち
(当たり前すぎる表現ですね。失礼しました…)。

中でも“意識の高いバイヤー”が購読者の
メールマガジンだけあり、
切れ味鋭く、現場の状況にぐぐっと踏み込んだ
内容です。

バイヤーとは無関係の私が
このメルマガに強く惹かれたのは
「サンプル号」にある次の問いかけでした。

「今のままのキャリアでいいですか?」

続いて
「バイヤーという職業で生き残る方法」
「社内コンサルタントになる方法」
「戦略を持つバイヤーになる方法」
「バイヤーとしての仕事を豊かにする理論を持つ方法」
「一人の社会人として、バイヤーとして市場価値を高める方法」

上記に挙げた項目の「バイヤー」という言葉を
自分の仕事に置き換えたとき
「知りたい!」という内容ばかりでした。

バイヤーとライター
仕事の内容は異なりますが
今、置かれている状況はまったく同じです。

このままじゃ、いけない。
仮説を立て、実践し、検証する。
戦略や理論を身に付ける。

そうして
自分で自分の価値を上げていかなければ
先行き全く不透明というか
限りなく闇に近い暗がりの中をさまようばかり…。

理論的な部分は特に
バイヤーの実務に添った内容ですが
そこから読み取れる視点や切り込み方は
他の職種でも応用・勉強になること請け合いです。

現状に危機感を覚えている他業種の方
とりわけ、
バイヤーと接している営業担当者にも
興味深く読めるメールマガジンです。

まずは、1カ月の無料購読をお勧めします。

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~1%の知識が99%の仕事に衝撃をもたらす~
メールマガジン【 ほんとうの調達・購買・資材理論 】
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同業の傾向や対策に目が行きがちですが
異業種からは本当に「あっ!」という視点を学べますね。

このメールマガジンの執筆者
坂口孝則さんと牧野直哉さんらによる書籍も
最近、出版されたようですね。

調達・購買“戦略決定”入門 (B&Tブックス)調達・購買“戦略決定”入門 (B&Tブックス)
著者:坂口 孝則
販売元:日刊工業新聞社
発売日:2010-06
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