今週は、相手に対して失礼な対応についてです。
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仕 事 ‎Begin の メ ー ル 作 法           < 注意が必要な対応
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                         相手を褒めるとき

人から褒められたり、称賛されたりするのは
うれしいものです。

でも、気をつけなければならないのが
目上の相手に対する褒め言葉です。

「褒める」という行為自体が
目上の人から目下の相手に行うものなので

自分と同じ目線で
目上の相手に褒め言葉を連発するのは
相手を見下しているような印象を与えたり
見え透いたお世辞と受け取られたり
することもあり、注意が必要。

上司に対して「すごいですね」
先輩に対して「さすがですね」
というフレーズは
同じ目線での褒め言葉になるので
避けた方が無難です。

目上の相手に対しては
褒めて、持ち上げるより
相手の行為や姿勢に対する敬意を
伝える表現を心がけましょう。

例えば……
「冷静に対処されていて、勉強になりました
「わたしも〇〇できるように肝に銘じます(なりたいです)
「毅然と対応しておられ、感銘を受けました

といった言い回しを意識すると
相手への敬意が伝わります。

安易な褒め言葉より、下記のように

いつも気にかけていただき、感謝しています
ありがたく思っています)」
「フォローしていただき、ありがとうございました

と、感謝の意を伝える方が良い場合もあります。

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今週は、うっかりミスしやすい表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法        < 間違いやすい言葉(4)
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                            異彩と異才

異彩を放つ」

異才を放つ」

さて、どちらが正しいでしょうか?

「異彩」とは、文字通りの言葉の意味は
普通とは違ったいろどり、ですが、
そこから転じて
きわだってすぐれた様子 を意味します。

「異才」とは、人並みでないすぐれた才能、または、その持ち主のこと。
偉大な才能を指す「偉才」と同じ意味を持ちます。

「異彩」は状態を、
「異才」はそうした才能の持ち主を表しますが

その後に続く「放つ」は、
外に向かって発する、という意味なので

異彩を放つ

とするのが適切な使い方です。

「異才」という人並みならぬ才能は
「発揮する」ものではあっても「放つ」ものではないので
「異才を放つ」
とは書きません。

一字の違いですが
それを受ける言葉により
使う言葉が変わるという例です。

改めて思いますが
日本語って複雑ですね。

でも、こうして意味をたどっていくと
微妙なニュアンスを表現できる
日本語のバリエーションの豊かさにも気づきます。

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今週は、うっかりミスしやすい表現についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法           < 間違いやすい言葉(3)
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                           「巻き直し」?

 「新規巻き直し」

 「新規撒き直し」

 「新規蒔き直し」

あなたは、どれを使っていますか?

私は「巻き直し」だとばかり思い込んで使っていたのですが、
正しい表記は「撒き直し」でも「蒔き直し」でもなく
「まき直し」です。

「ネジを巻き直す」と同様、
仕切り直すという意味合いで私は捉えていたのですが
この場合は「巻く」ではなく「蒔く」。

「種をまく段階からやり直す」という意味合いで、
もとに戻って、もう一度新しくやりなおすことを
「蒔き直し」と書きます。

対して
「巻き返し」という言葉もあります。
これは、劣勢から態勢を立て直して反撃することを意味します。

「新商品で巻き返しを図る」
「巻き返しに出る」という使い方をします。

「まき直し」と「巻き返し」
読みは似ていますが、意味の違いを知っておきましょう。

<追記> 2020年10月28日
「撒く」は、あちこちに散らす、という意味で
水やビラを「撒く」ときに使う言葉。

「蒔く」は、植物の種子を地に埋めること。
改めて種を蒔くことから
「蒔き直し」という言葉が生じたようです。

広辞苑、新明解国語辞典では
「蒔(き)直し」とありますが
新聞表記では「撒く」も「蒔く」も
ひらがな表記で統一されています。

したがって、新聞表記に準じれば
「まき直し」とかな表記をします。

ちなみに、「遅まきながら」の「まき」も
「蒔き」という意味です。

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今週は、うっかりミスしやすい表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 間違いやすい言葉(2)>
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「たえまぬ」?

たゆまぬ努力」

たえまぬ努力」

さて、どちらが正しいでしょうか?

答えは、「たゆまぬ努力」。

「たゆまぬ」は漢字で「弛まぬ」と書き、
とだえることのない、着実な という意味です。

努力し続けることを「たゆまぬ努力」と言います。

では、「たえまぬ」はどうでしょうか?

「絶え間ない」とは、文字通り
「絶える間」が「ない」

とだえることがない、休みなく という
「弛まぬ」と似たような意味です。

でも、注意が必要。

「絶え間ない」「絶え間なく」という使い方をしますが
「絶え間ぬ」という使い方はしません。

弛まぬ努力」
絶え間ない努力」「絶え間なく努力する」
という表現はありますが

「絶え間ぬ努力」という表現はない
と覚えておきましょう。

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今週は、うっかりミスしやすい表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 間違いやすい言葉 >
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 「暇にまかせて」?

暇にまかせてランニングを始めた」

このときの「まかせて」は、実は「飽かせて」の間違いです。

「~にまかせて」は、そのものの勢いのままにするという意で
「成り行きにまかせて」のように使います。

対して
「飽かせて」は、ふんだんに使う、十分に使う、という意味。

「暇に飽かせて」とは、
「暇な時間を十分に使って」ということです。

同様に
金にまかせて建てたショールーム」
というのも間違いで

金に飽かせて建てたショールーム
というのが適切な表現です。

「金に飽かせて」とは、費用を惜しまずに物事を行うという意味。
「金にまかせて」は、お金の力に物を言わせて、という意味合いで
使われていることが多くあるようです。

「金と暇に飽かせて収集した美術品の数々」
は、資金も時間もふんだんに費やして
という意味合いです。

こうした贅沢な表現を使う場面は
あまり多くはないのですが
「まかせて」と「飽かせて」の違いは
知っておいてよいでしょう。

今週は、このように
間違いやすい表現について
取り上げていきます。

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今週は、正確に相手に伝わる表現法についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < はっきり書くには?(5)
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正確な情報を伝える

今週は、自信を持って、はっきり相手に伝えるための
表現の仕方について取り上げてきました。

「はっきり」相手に伝える、ということは

本音を包み隠さず、さらけ出す
ということではなく

自分と相手の認識・理解がずれずに
一致していることです。

「はっきり」伝えるの反対は、
「なんとなく」伝える、です。

場合によっては
敢えてぼかしたり、曖昧にしたりして
明言を避けるというテクニックもありますが

通常の仕事のやり取りでは
「なんとなく」伝えるのは間違いの元で
「はっきり」と正確に分かりやすく伝えることが求められます。

「多分~じゃないですか」
「分かりませんが、大丈夫なはずです」
「おそらく~だと思います」

といった
推測や憶測、あてずっぽうに適当な返事をするのではなく

確認する、裏づけを取る、調べる
という行為をベースにした
確かな返答を心がけましょう。

安易でその場しのぎの返答を繰り返していると
その人自身の信頼まで失ってしまうことになります。

最後に、うっかり使ってしまいがちな
曖昧な返答として
「いつか」「そのうち」「いずれ」
を挙げておきます。

確約できないとか、その気がない場合に
お茶を濁す言い回しとしても使われますが

「次の機会」を確実にものにしたい場合は
こうした曖昧表現ではなく

「では、来週の土曜日に……」とか
「次回は、10月18日に……」とか
具体的に“期日指定”する方が有効です。

例えば、借りのある相手に
「いつかお返しします」
では、何の説得力もありません。

「10月17日(金)に」とか
「今月中に」
と期日を伝え、実行したときに
やっと相手の信頼を取り戻せるのです。

毎日使う言葉だからこそ
その効果を考えて使うようにしましょう。

わたしも、次にまた会いたい、関わりをつなぎたい
と思う相手には「いつか」「そのうち」という表現は
使わないようにしています。

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