今回は、謙譲語の使い方についてです。
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法             < 敬語レッスン(5)
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                       「(人を)連れて行く」

今週は、敬語を使うときに起こりやすい
混乱・混同について
事例を挙げて見てみましょう。

客先の担当者を「本社に連れて行く」と伝える場合
次のどちらが適切でしょうか。

A)武田様を本社にお連れしてまいります

B)武田様を本社にご案内いたします

「行く」の謙譲語は「まいる」。
本社に行くのが「自分」であれば
「本社にまいります」
とすればよいのですが

自分の役割は
武田さんを本社へ連れて行くこと。

元の文が「連れて行く」なので
A)のように
「連れて」と「行く」を別々に敬語に変換して
「お連れして+まいります」
とするのは不自然です。

この場合は
「武田様を本社にお連れいたします
とするか

B)のように
「案内する」の謙譲語である
ご案内いたします
とするのが適切です。

「お連れいたします」も
「ご案内いたします」も
自分の動作ですが

その行為が相手(この文例では武田さん)に及ぶ場合は
「お」「ご」を付けます。

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今週は、尊敬語と謙譲語の使い分けについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法           < 敬語レッスン(4)
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「カタログを見てください」

敬語を使うときに起こりやすい
尊敬語と謙譲語の混同について
事例を挙げて見ていきましょう。

客先に「カタログを見てください」と伝える場合
次のどちらが適切でしょうか。

A)新しいカタログができましたので、拝見なさってください

B)新しいカタログができましたので、ご覧になってください

「拝見する」は、「見る」の謙譲語。
自分が客先の新カタログを見るようなときに使います。

例)御社の新しいカタログを拝見しました

しかし、この場合は
カタログを見るのは「相手(客先)」。

「見る」の尊敬語「ご覧になる」を使った
B)が適切です。

A)の「拝見なさる」を分解すると

「見る」の謙譲語+「する」の尊敬語
↓    ↓
「拝見」+「なさる」

となっていて、謙譲語と尊敬語がミックスしています。

それらしい敬語のようで、
結果的にちぐはぐな言い回しにならないように
気を付けましょう。

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今週は、尊敬語と謙譲語の使い分けについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法           < 敬語レッスン(3)
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「資料をもらってください」

敬語を使うときに起こりやすい
尊敬語と謙譲語の混同について
事例を挙げて見ていきましょう。

講習の参加者に「資料をもらってください」と伝える場合
次のどちらが適切でしょうか。

A)資料をいただいてください。

B)資料をお受け取りください。

「もらう」の謙譲語は「いただく」ですが
この場合、資料をもらってほしいのは
講習の参加者。

「いただく」は、自分が資料をもらうときに使う謙譲語です。

例)資料を一式いただきました。
資料をいただいて帰ります。

「もらう」の尊敬語は「おもらいになる」「もらわれる」ですが
ここでは「受け取る」を使い
「お受け取りください」
とする方が文として収まりが良いです。

したがって

B)資料をお受け取りください

が適切です。

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今週は、 贈り物を渡すときのフレーズについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 贈る気持ちを伝えるひと言(5)
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                        贈られる側のひと言

今週は、贈り物をするときに
添えたいひと言を紹介してきました。

物品を贈るときに気持ちを伝えるひと言を紹介してきましたが
贈り物を受け取る側として返す言葉を
最後に紹介しておきましょう。

頂き物へのお礼の言葉として

お心遣いいただき、ありがとうございます」

珍しいものを頂き、ありがとうございます」

が挙げられます。

「ありがとうございます」の前に
品物に込められた相手の気持ちを汲むひと言を
添えるといいですね。

食べ物であれば

「早速、皆でいただきます(ました)」

食べ物以外の物品であれば

早速、使わせていただきます(使っております)

のように、その後どうしたかを伝えるのもよいでしょう。

贈る側は、相手に喜んでほしい、気に入ってほしいという気持ちがあり
受け取った側の反応を気にしているものです。
必要以上に言葉を飾る必要はありませんが

「皆でおいしくいただきました」

「とても重宝しております

といった具合に、食べたり使ったりした感想を添えると
それが感謝の気持ちを伝えることにもなります。

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今週は、 贈り物を渡すときのフレーズについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法     < 贈る気持ちを伝えるひと言(4)
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                        「つまらないもの」?

今週は、贈り物をするときに
添えたいひと言を紹介しています。

物品を贈るときに、
つまらないものですが
と、いう定番フレーズがあります。

大したものではないのですが……
という謙遜の意が
「つまらないもの」
という言葉には込められているのですが

これに代わる、
もっと感じの良い言葉はないでしょうか。

心ばかりのもの(品)ですが

形ばかりではございますが

はどうでしょう。

心ばかりのものですが、皆さまで召しあがってください

形ばかりではございますが、お祝いの品をお送りしました

「つまらないものですが」と
必要以上にへりくだらなくても
「ほんの気持ちです」という
心遣いが伝わる言い回しです。

弔事のとき、お供えやお花を送る場合も

心ばかりでございますが、御花料を別封にて送付いたしました」

形ばかりでございますが、どうかご霊前にお供えください」

のように使うことができます。

このほかに
ささやかではございますが
些少ではございますが
といった言い回しもあります。

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【しごび】 か ら お 知 ら せ
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今週は、 贈り物を渡すときのフレーズについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法     < 贈る気持ちを伝えるひと言(3)
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                      「お口に合いますかどうか」

今週は、贈り物をするときに
添えたいひと言を紹介しています。

昨日は、食べ物を贈るときのへりくだった言い回しとして
「ご笑味ください」
を紹介しました。

これに関連して、
食べ物を渡す、あるいは送るときに

相手の好みに合っていると良いのですが……が
という気遣いを伝える言葉として

お口に合いますかどうか

があります。

「実家で作っている桃ですが、お口に合いますかどうか

「広島で評判のお菓子をお送りしました。お口に合うとよろしいのですが

のように使います。

相手に食べ物を勧めるときのへりくだった言葉としては

お口汚し」

があります。

粗末であったり、わずかなもので恐縮ですが……
という気持ちを伝えるもので

「ほんのお口汚しですが、お召し上がりください」
のように使います。

「これ、おいしいですよ!」「珍しいものですから、どうぞ!」と
ぐいぐいアピールする言い回しとは反対に
控えめに食べ物を勧める日本的な表現です。

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