今週は、 敬語の適切な使い方について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < メールの敬語(5)
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「お申し伝えください」

今週は、ビジネスメールでの敬語の適切な使い方について
例を挙げながら紹介してきました。

「佐藤部長によろしくお申し伝えください

上記は、客先と自分のやり取りですが、
相手の上司である「佐藤部長」によろしく伝えてくださいと
いう旨の一文です。

ここでは
「よろしくお伝えください

とするか
「言う」の尊敬語「おっしゃる」を用いて

「よろしくおっしゃってください

とすれば問題ないのですが、
「言い伝える」の謙譲語「申し伝える」を
取り違えて使ってしまっています。

客先から自分の上司に
「よろしくお伝えください」と言われ、
自分から上司に伝えると、と返答する場合は、

「ありがとうございます。(部長の)山本に申し伝えます

と客先を立てる謙譲語「申し伝えます」を使います。

また、
自分の上司が言っていたことを相手に伝える場合は

「(部長の)山本が参加すると申しております

のように「言う」の謙譲語「申す」を使います。

客先とのやり取りでは、
相手だけでなく、その上司や部下も
敬意の対象で、尊敬語を用います。

一方、自社の上司の言動を伝える場合も
立てるべきは客先である相手なので、
上司の言動にも謙譲語を使います。

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今週は、 敬語の適切な使い方について取り上げます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法              < メールの敬語(4)
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                        「同行して参ります」

 今週は、ビジネスメールでの敬語の適切な使い方について
 例を挙げながら紹介しています。

 「ごあいさつには弊社の本部長を同行して参ります

 上記は、客先に自社の上司を連れてあいさつに行くことを伝える一文です。

 相手に伝えたいのは
 「本部長も私と一緒に行きます」ということです。

 上記の一文では「同行して参ります」が使われていますが

 「参る」は「来る」の謙譲語ですから、
 一緒に行くという意味の「同行する」と「参る」は
 意味が重なります。

 したがって、この場合は
 「同行して」が不要。

 「同行」という言葉を使うのであれば
 「参ります」が不要です。

 したがって
 「ごあいさつには弊社の本部長も同行いたします」
 としても敬語の使い方としては間違いではありませんが、

 「ごあいさつには弊社の本部長も一緒に参ります

 と、「一緒に参ります」という言い回しにする方が
 「同行」よりも収まりがよいと思われます。

 また、「行く」の謙譲語「うかがう」を使い

 「ごあいさつには弊社の本部長も一緒にうかがいます

 としてもよいでしょう。

 「資料を持参して参ります」というのも
 似たような意味の重複が見られる間違いです。

 「資料を持って参ります
 「資料を持参いたします
 「資料をお持ちします

 とするのが適切です。

 

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今週は、 敬語の適切な使い方について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < メールの敬語(3)
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「結構」に注意

今週は、ビジネスメールでの敬語の適切な使い方について
例を挙げながら紹介しています。

「ご注文の品は、以上で結構でしょうか?

上記の一文は、どこに問題があると思いますか?

「結構でしょうか?」の「結構」です。

「結構」は、
それで良いと満足しているさま
あるいは、
それ以上必要としないさま
という意味の言葉です。

自分が相手に対して
「もう、十分です」とか
「これ以上は必要としていません」
と伝えるときに用います。

本来、自分が相手に意思表示する際に使う言葉を
相手の意思や気持ちを確認するときに使ってしまっているのが
上記の文例です。

この場合、「結構でしょうか?」と尋ねる代わりに
「よろしいでしょうか?」と尋ねれば
相手に失礼がありません。

「ご注文の品は、以上でよろしいでしょうか?」

とします。

同様に下記の文例も「結構」から「よろしい」に
書き換える方が適切です。

× 必要な資料はこれで結構でしょうか

○ 必要な資料はこれでよろしいでしょうか

× 禁煙席で結構でしょうか

○ 禁煙席でよろしいでしょうか

必要かどうかを相手に確認する場合も

「迎えの車は結構ですか?」

という聞き方ではなく

「迎えの車はいかがですか?」

と尋ねるのが適切です。

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今週は、 敬語の適切な使い方について取り上げます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法      < メールの敬語(2)
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                        「なさる」の多用

 今週は、ビジネスメールでの敬語の適切な使い方について
 例を挙げながら紹介しています。

 「社長は他業種の方と交流なさることを優先なさり
  実務はほとんどなさっていませんでした」

 「する」の尊敬語が「なさる」です。

 上記の一文の元の意味は
 「営業する」「優先する」「実務をする」なので、

 それを敬語に言い換えれば
 「営業なさる」「優先なさる」「実務をなさる」
 となるのは確かなのですが、

 いかんせん、一文に使われる「なさる」が多すぎます。

 敬語は、一文に一つ程度用いればよく、
 動詞という動詞を敬語に変換する必要はありません。

 上記の文例は「なさる」を省き
 「なさる」とは別の「する」の尊敬語「される」
 に換えると、次のようになります。

 「社長は他業種の方と交流することを優先し
  実務はほとんどされていませんでした」

 社長本人に尋ねるような場合は
 「昼食はどちらになさいますか?」のように
 「なさる」を使う方が丁寧な印象ですが

 自分か社長と直にやりとりするのではない場合は、
 尊敬語は「なさる」より「される」とする方が
 文としても収まりがよいです。

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今週は、 混同しやすい言葉について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法             < 使い分けに注意(3)
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作成」と「作製

今週は、混同しやすい言葉の使い分けについて
取り上げています。

「作成」と「作製」。

2語とも「物を作る」ことを意味しますが、
「何を作るか」で使い方が変わります。

「作成」は、書類や文書、計画を作りあげること。
例)企画書の作成、カタログの作成を依頼する

「作製」は、品物や機械、図面を作ること。
例)設計図の作製、配布用のカタログを作製する

作り出すものの内容に重点を置いているのが
「作成」で、

大量に作ることに重点を置いているのが
「作製」という違いがあります。

新商品のポスターのデザインをデザイナーに依頼する場合は
「ポスターの作成を依頼」と書きますが

そのポスターを配布するために大量に印刷するときは
「ポスターを作製し、各支店に発送」と書きます。

似たような言葉に
「制作」と「製作」があります。

バックナンバーで違いを説明しているので、参考にしてください。

▼VOL.105 基準を持つ(3) 「会う」と「合う」の違い

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今週は、 混同しやすい言葉について取り上げます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法      < 使い分けに注意(2)
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                       「勧める」と「薦める

 今週は、混同しやすい言葉の使い分けについて
 取り上げています。

 「勧める」と「薦める」。

 この2語の使い分け、できていますか?

 どちらも語源は「進める」からきていて、
 自分が良いと思うものごとを、相手もしたり採り入れたりするように
 言うことを指しますが
 次のようなニュアンスの違いがあります。

 「勧める」は、よいと思う行為を相手に促すこと。
  例)読書を勧める、研究会への入会を勧める

 「薦める」は、望ましいと思う人や物を採用するよう推薦すること。
  例)良書を薦める、講師として彼を薦める、お薦めの店

 「こうしたらいいですよ」「一緒に~しましょう」と
 勧誘とか、奨励することが「勧める」で、

 「あの人がいいですよ」「あれがいいですね」と
 推薦することが「薦める」という違いがあります。

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 いよいよ最終回。
 来週 開講です。

 テーマは、「お礼」
 感謝の気持ちを心を込めて伝えるときの大和言葉を
 学びましょう。

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      ひろしまきもの遊び・和ごころ講座
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      【 人づきあいのたおやか大和言葉 】
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 少人数の和やかな講座です。男性の参加も大歓迎!

 ◆時 間/19:00~20:30(90分)

 ◆場 所/紅茶のお店「linden&chervil」プライベートルーム

 ◆受講料/単発受講 1回につき2,000円(テキスト代含む)

  ※別途、ドリンクのオーダーをお願いします

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