今週は、丁寧語の接頭語である「お」「ご」の使い方について。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法           < 「お」と「ご」(4)>
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                             美化語


 今週は、
 丁寧語の接頭語「お」「ご」の使い方について
 取り上げています。

 丁寧語に含まれるものとして
 「美化語」があります。

  お正月の飾り
  お茶の準備
  お金の心配
  たくさんのご祝儀

 など、相手に対する敬意よりも
 「お」「ご」の接頭語を付けることで
 表現を和らげ、上品に(美化)するのが
 「美化語」です。

 ▼「お」が付いて一語となっている言葉
 おかず
 おやつ
 お陰
 おざなり  など

 ▼言い換えてできた言葉
 めし  → ご飯
 握り飯 → おにぎり
 腹   → おなか  など

 特に「お」は
 女性や子どもが使う言葉に
 付け過ぎる傾向があるので注意が必要。

 定着した感のある「お受験」も
 その類と言えます。

 個人的に気になるのは
 「お客」という言葉。

 相手に対する敬意を伝えるのであれば「お客様」
 単語として使うのなら「客」で
 「お客」というのはなんとも中途半端な
 表現という気がしてなりません。

 「お客様からの注文」と
 「お客からの注文」では
 同じ「お」を付けていても
 印象は異なります。

 「客」に「お」を付けて
 美化語とするには
 少し無理があるように感じます。



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今週は、丁寧語の接頭語である「お」「ご」の使い方について。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法  < 「お」と「ご」(3)
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                      「あなたの」という意味

 今週は、
 丁寧語の接頭語「お」「ご」の使い方について
 取り上げています。

 接頭語「お」「ご」には
 「あなたの」という意味もあります

 例えば

  お名刺を2枚お渡しください。
   ̄ ̄ ̄ ↑
  あなたの名刺を2枚お渡しください。

  お荷物は受付にお預けください。
   ̄ ̄ ̄ ↑
  あなたの荷物は受付にお預けください。

  ご著書を拝読しました。
   ̄ ̄ ̄ ↑
  あなたの著書を拝読しました。

  ご意見をお聞かせください。
   ̄ ̄ ̄ ↑
  あなたの意見をお聞かせください。

 と言った具合です。

 相手のものや行為に
 「あなたの~」を用いる代わりに
 接頭語の「お」「ご」を付け

 丁寧に言い表したり、書き表したりすることで
 相手への敬意を伝える働きがあります。

 

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今週は、丁寧語の接頭語である「お」「ご」の使い方について。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法           < 「お」と「ご」(2)>
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                           敬意を表す


 今週は、
 丁寧語の接頭語「お」「ご」の使い方について
 取り上げています。

 丁寧語も敬語の一つなので、
 本来は相手に対する敬意を表すために使います。

 例えば

 社長のお考えをお聞かせください。

 部長のお住まいはどちらですか?

 ご家族の皆様にもよろしくお伝えください。

 佐藤先生にご講義をお願いしました。

 相手の住まいのことは「お住まい」のほかに
 「お宅」と書くこともあります。

 相手の家族のことを「ご家族」と書きますが
 個々の家族のことは
 「お父様」「お母様」「ご子息(様)」「お嬢様」
 「ご主人(様)」「お子様」「ご両親」
 のように書きます。

 相手の会社のことを
 「御社(おんしゃ)」と書いたり言ったりしますが
 この「御」も敬意を表す接頭語です。

 弔電では家のことを「御尊家」と書きます。



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今週は、丁寧語の接頭語である「お」「ご」の使い方について
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 仕 事 の メ ー ル 作 法   < 「お」と「ご」
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                         外来語には不要

 敬語には尊敬語、謙譲語のほかに
 丁寧語があります。

 「お」「ご」「御」などの接頭語を付けて
 相手への敬意を表すのが丁寧語。

 今回は、
 丁寧語の接頭語「お」「ご」の使い方について
 取り上げます。

 接頭語「お」「ご」は
 原則として、外来語には付けません

  おビール
  おソース
  おトイレ

 といった使い方はNG。

 × おビールを用意しております。
 ○ ビールをご用意しております。

 × おソースの作り方
 ○ ソースの作り方

 × おトイレはどこですか?
 ○ お手洗いはどちらですか?

 ほかに「おコーヒー」「おマンション」などにも
 「お」は付けずに使います。

 最近、見かけた言葉に
「おダウンロードなさってください」
があります。

「ダウンロードしてください」を丁寧に表現した結果
「おダウンロードなさってください」
という言い回しになったのでしょうが

「ダウンロード」は接頭語を付ける必要のない言葉で、
「ダウンロードしてください」
として、相手に失礼にはなりません。

 

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今週は、敬語の基本的な考え方、使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法         < 敬語のあれこれ(5)
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内と外の使い分け

今週は、敬語の基本的な考え方、使い方について
とりあげてきました。

●内と外の使い分け

社内では、上司や先輩に対して敬語を使いますが
社外の相手に、自社の上司のことを伝えるときには
敬語の使い方も変える必要があります。

社外の人とのやり取りで
上司のこと(行動や対応)を伝えるときには

役職名を省く
相手に対して謙譲語を使って伝える

という2つのポイントを押さえておきましょう。

× 高橋理事長は明日、御社にうかがうとおっしゃっています

〇 高橋は明日、御社にうかがうと申しております

× 佐藤課長は打ち合わせからまだ戻っていらっしゃいません

〇 佐藤は打ち合わせからまだ戻っておりません

× 山田部長が出張からお戻りになられたら、ご連絡いただくよう申します

〇 部長の山田が出張から戻りましたらご連絡するように申し伝えます

上記の文例のように
社内では、目上の相手には尊敬語を使いますが

社外の相手とのやりとりでは
敬語が向かう対象は(社外の)相手ですから
自社の社員は上司といえども
謙譲語を使い、相手に対してへりくだった表現にします。

この「内と外」の使い分けを取りちがえないように気を付けましょう。

 

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今週は、敬語の基本的な考え方、使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 敬語のあれこれ(4)
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二重敬語に注意

今週は、敬語の基本的な考え方、使い方について
とりあげています。

●二重敬語に注意

敬語を重ねて使う誤りを「二重敬語」といいます。

例えば
「会議で部長がおっしゃられた件ですが」
の「おっしゃられた」。

「言う」の尊敬語は2通りあり、
1)「言う」+尊敬語「れる」 → 言われる
2)別の敬語に言い換え    → おっしゃる

このどちらかを使えばよいのですが
すでに「言う」の尊敬語である「おっしゃる」に
さらに尊敬語の「れる」を付けて
「おっしゃられる」とすれば二重敬語です。

「見る」の尊敬語
〇 ご覧になる
× ご覧になられる → 尊敬語「れる」が不要

「来る」の尊敬語
〇 「お越しになる」
× 「お越しになられる」 → 尊敬語「れる」が不要

「行く」の謙譲語
〇 「うかがう」
× 「おうかがいいたします」 → 謙譲語「お~いたします」が不要

一方で
「お見えになる」(「来る」の尊敬語)
「お召し上がりになる」(「食べる」の尊敬語)
のように、日常的に使われることが増えて
定着した二重敬語もあります。

今は、二重敬語として指摘されている言葉遣いも
次第に定着していくものもあるかもしれません。

しかし、
すでに敬語化している言葉に
さらに敬語を付け加えても
相手への敬意が高まるわけではないので

敬語を過剰に使っていないか
日頃から注意したいですね。

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【しごび】 の お す す め
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