今週は、敬語の基本的な考え方、使い方についてです。 ◆─────────────────────────────────◆ 仕 事 の メ ー ル 作 法 < 敬語のあれこれ(3)> ◆─────────────────────────────────◆ 尊敬語と謙譲語の混同
今週は、敬語の基本的な考え方、使い方について
とりあげています。
●尊敬語と謙譲語の混同
敬語の間違いで多くみられるのが
敬語の混同です。
1)お客様は昨日、参られました。
2)お見舞いには午後から伺われた方がいいです。
よくあるのが上記のように
尊敬語のつもりで謙譲語を使っているケース。
上の文例はそれぞれ
1)の「参る」は「来る」の謙譲語。
2)の「伺う」は「行く」の謙譲語です。
今一度
尊敬語と謙譲語の違いをおさらいしてみましょう。
尊敬語:相手や相手の行動、状況への敬意を表す言葉
相手の位置を自分より高めた言い回し
主語は相手
謙譲語:自分がへりくだることで、相手への敬意を示す日本語独特の表現
自分を低めることで、相手を高める(=敬う)言い回し
主語は自分
冒頭に挙げた2つの文とも
主語は自分以外の人なので
その人に敬意を示すには
謙譲語ではなく尊敬語を使う必要があります。
1)お客様は昨日、いらっしゃいました。
「いらっしゃいました」に代わり「おいでになりました」
「お見えになりました」でもよい。
2)お見舞いには午後からいらっしゃる方がいいです。
ちなみに
謙譲語を使うのなら
自分を主語にして、次のような文になります。
1)(私は)お客様のところへ昨日、参りました。
2)(私は)午後からお見舞いに伺います。
敬語を使うときは
その行為・動作の「主語は誰か」を確認してから
尊敬語か、謙譲語かを使い分けるようにしましょう。
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【しごび】 の お す す め
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