今週は、正確に相手に伝わる表現法についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < はっきり書くには?(5)
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正確な情報を伝える

今週は、自信を持って、はっきり相手に伝えるための
表現の仕方について取り上げてきました。

「はっきり」相手に伝える、ということは

本音を包み隠さず、さらけ出す
ということではなく

自分と相手の認識・理解がずれずに
一致していることです。

「はっきり」伝えるの反対は、
「なんとなく」伝える、です。

場合によっては
敢えてぼかしたり、曖昧にしたりして
明言を避けるというテクニックもありますが

通常の仕事のやり取りでは
「なんとなく」伝えるのは間違いの元で
「はっきり」と正確に分かりやすく伝えることが求められます。

「多分~じゃないですか」
「分かりませんが、大丈夫なはずです」
「おそらく~だと思います」

といった
推測や憶測、あてずっぽうに適当な返事をするのではなく

確認する、裏づけを取る、調べる
という行為をベースにした
確かな返答を心がけましょう。

安易でその場しのぎの返答を繰り返していると
その人自身の信頼まで失ってしまうことになります。

最後に、うっかり使ってしまいがちな
曖昧な返答として
「いつか」「そのうち」「いずれ」
を挙げておきます。

確約できないとか、その気がない場合に
お茶を濁す言い回しとしても使われますが

「次の機会」を確実にものにしたい場合は
こうした曖昧表現ではなく

「では、来週の土曜日に……」とか
「次回は、10月18日に……」とか
具体的に“期日指定”する方が有効です。

例えば、借りのある相手に
「いつかお返しします」
では、何の説得力もありません。

「10月17日(金)に」とか
「今月中に」
と期日を伝え、実行したときに
やっと相手の信頼を取り戻せるのです。

毎日使う言葉だからこそ
その効果を考えて使うようにしましょう。

わたしも、次にまた会いたい、関わりをつなぎたい
と思う相手には「いつか」「そのうち」という表現は
使わないようにしています。

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今週は、正確に相手に伝わる表現法についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法          < はっきり書くには?(4)
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                        「思います」の多用

今週は、自信を持って、はっきり相手に伝えるための
表現の仕方について取り上げています。

週始めの配信で、相手にはっきり伝わらないNGワードの一つとして
取り上げた「~と思います」。

これも便利な言葉ゆえ
つい多用してしまいがちです。

でも
「お祝いを申し上げたいと思います
「お詫びしたいと思います

このように、文末が「~と思います」だと
どこか他人事のようで、
本気度は相手に伝わりません。

特に、お礼やお詫びをする場合は
「~と思います」は不要。

「お祝い申し上げます
お詫びいたします

と言い切ることを心がけましょう。

「今後はこのような間違いがないように気をつけたいと思います
「精いっぱい努力していきたいと思います

このように意思表明する場合も同様に

気をつけます
努力します
と言い切った方がやる気が伝わりますね。

「多分、在庫はあると思います
「納品は1週間ぐらいかかると思います

という返答では
商品を確実に入手したい人や急いでいる人は
納得しません。

在庫はいくつあるのか
納品までに何日かかるのか
正確に把握したうえで

在庫がある場合は
「在庫は十分にございますので、お届けできます」

在庫がない場合は
「あいにく在庫がございません。
次の入荷は5日後ですが、いかがいたしましょうか」

納期については
「納品は10月10日です」
と明示すれば、相手は安心、納得します。

憶測や未確認のまま
「~と思います」
と数量や日数を伝えるのは避けましょう。

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仕 事 の メ ー ル 作 法       < はっきり書くには?(3)
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 「大丈夫」では伝わらない。

今週は、自信を持って、はっきり相手に伝えるための
表現の仕方について取り上げます。

週始めの配信で、相手にはっきり伝わらないNGワードの一つとして
「大丈夫」を取り上げました。

「明日中に〇〇の書類の提出をお願いします」という依頼に対して

「大丈夫です」という返答。

こうしたケース、以前は話し言葉で多く見られましたが
書き言葉でも目にするようになってきました。

「期限までに、確かに提出しますから」という意味の
「大丈夫」なのですが

「承知しました。明日の10時には提出します」
「今日中に必ず提出します」

といった返答であれば
相手もめどが立ち、安心できます。

「YES」という返答に加えて
「いつ」までに行動できるか
という要素が入ると具体的に伝わります。

「打ち合わせの前に昼食を一緒にいかがですか」

というメールに対しても
「大丈夫です」
という返答では「YES」にも「NO」にもとれます。

「YES」の場合には
「ありがとうございます。
では、お言葉に甘えてご一緒させていただきます」

「NO」の場合には
「午前中に〇〇で別件の打ち合わせがあり
ちょうど移動の時間と重なります。
せっかくなのですが、打ち合わせの時間に伺います」

といった説明をする方が分かりやすいです。

答える側にとって簡単で楽な返答ほど
答えられる側には、きちんと返答の意図が伝わらないことが
あります。

特にビジネスメールでは
「YES」か「NO」か、可能か不可能かを
言葉にして伝える手間を惜しまないようにしたいですね。

きちんと相手に自分の意志・意図が伝わっていないと
やりとりが手間取って長引いたり
誤解や争いの元になりかねません。

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今週は、正確に相手に伝わる表現法についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < はっきり書くには?(2)
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 「5W2H」を意識

今週は、自信を持って、はっきり相手に伝えるための
表現の仕方について取り上げます。

前回の配信で、相手を不安にさせるNGワードの一つとして
「多分」を取り上げました。

「多分」をはじめ
「おそらく」「だいたい」「できるかどうかわかりませんが」
という推測の域を出ない表現をはっきりさせるには
「5W2H」を意識し書くことです。

「多分、大丈夫だと思います。」に代わって……

いつ(When):本日17時までに提出します。

どこへ(Where):本社へ送付します。

誰に(Who):佐藤さんへお願いしました。

何を(What):レジュメを30人分用意しました。

どのように(How):車で伺います。

いくら(How Much):参加費は3000円です。

といった具合に表現すると
曖昧さが消えて、はっきり分かりやすく相手に伝わりますね。

「明日、17時着で本社へ送付します」
のように「いつ(When)」「どこへ(Where)」と
「5W2H」を複数組み合わせると、より具体的に伝わります。

なんとなくといった表現ではなく
数値、対象、手段を明記して
相手がイメージできる一文を心がけましょう。

 

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曖昧表現の三種盛り

依頼や確認の問い合わせをしたとき

「多分、大丈夫だと思います。」

という返信だったら……
受け取る側は「本当に大丈夫だろうか?」と不安になります。

対応の仕方として、
状況に不安要素があるとか
対応に自信がない、
といった場合に、上記のような返信をしてしまいがちです。

上記の返答が相手に不安感を与えてしまう要素として
次の3点が挙げられます。

1)「多分」
そうなるだろう、そうであろうと推量する言葉で、
断定を避けているので、相手は見通しがが付きません。
「おそらく」「できるかどうかわかりませんが」も同類の表現です。

2)「大丈夫」
便利な言葉ですが、何が大丈夫なのかが伝わりにくい表現。
この場合も
「対応可能。お任せください」の大丈夫なのか、
「なんとかやってみるので、とりあえず」の大丈夫なのか
がよくわかりません。

3)「と思います」
断定を避けるときの常とう句ですが
「思う」と「する」では、おのずと結果が変わってきます。
相手が求めるているのは、あれこれ「思う」ことではなく
何をどうするのか、何をどうしたのか、という実行です。

いずれも日本語にありがちな婉曲表現ではありますが
こうした言葉を使った返答では、
相手を説得したり、満足感を与えたりすることはできません。

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今週は、NGな敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法           < 敬語レッスン(3)
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 「入会なされますと」

—————————-
当協会にご入会なされますと…
—————————-

上記の文の問題点は
「ご入会なされますと」
です。

「する」の尊敬語「なさる」と「される」を
ミックスして使ったうえに
丁寧語の「ます」が加わってしまい
「なされます」
になったものと推測します。

この場合は
「ご入会されますと」
あるいは
「ご入会なさいますと」
で差し支えありません。

—————————-
当協会にご入会されますと…
—————————-
または
——————————
当協会にご入会なさいますと…
——————————

「次回の会合にはご出席なされますか?」

という一文も、上記同様にNGです。

「ご出席になりますか?」
「ご出席なさいますか?」

あるいは、もっとシンプルに
「出席されますか?」

とするのが適切です。

「ご出席なされますか」は
「ご~なさる」と「~される」という
2つの尊敬語を混同した間違いです。

このように敬語は重ねれば
より丁寧になるわけではないので、
注意しましょう。

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