今週は、読者の方からの質問に回答します。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法      < 読者からの質問(4)>
◆─────────────────────────────────◆
「お詫び申し上げたいと思います」

<読者からの質問>—————————————————

このところ国会答弁でよく耳にする、
「お詫び申し上げたいと思います」というフレーズ、
これはお詫びしていない、と思うのですがどうなんでしょう。

「お詫び申し上げます。申し訳ありませんでした」については、
メルマガでも取り上げられて、すっきりしているのですが、

この「お詫び申し上げたい」は決意表明にしか理解できず、
詫びているとは思えません。このところずっと疑問なので、
思い切ってメールをしました。
(読者 T.Iさん)
———————————————————————

「お詫び申し上げたいと思います」は言葉は丁寧ですが、形だけで
決してお詫びしていないフレーズと私も感じます。

本当に詫びる気持ちがあるのなら「たいと思います」は不要で、
「お詫び申し上げます」と言い切るべきと考えます。

国会答弁をはじめとする政治家の発言の多くは「慇懃無礼な言い回し」「過剰
な敬語」の見本市のようで、言葉ではへりくだっているけど、心中や態度が逆
というケースがとても多いと感じています。

お詫びの言い回しについて、過去のメールマガジンでも取り上げているので
参考にしてください。

 
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

◆─────────────────────────────────◆
【しごび】 の お す す め
◆─────────────────────────────────◆

★8冊目の著書「迷わず書けるメール術」発売中!

読んだら旅に出たくなる本「空飛ぶ野菜ソムリエ 世界の旅ごはん」
神垣が企画・編集を担当しました。

7冊目の著書「仕事で差がつく言葉の選び方」刊行。
ビジネスに使える大和言葉を紹介しています。

2005年創刊! ビジネスメールを書くときに役立つ無料メールマガジン配信中
「まぐまぐ大賞 2017」ジャンル別賞の知識・ノウハウ部門で5位に入賞しました!

iPhone/iPad向けアプリ【 ビジネスメール文例辞典 】

THEプロフェッショナル広島

取材、ライティング、編集のお問い合わせは・・・
神垣あゆみ企画室

記事全文を読む

今週は、読者の方からの質問に答えます。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 ‎の メ ー ル 作 法        < 読者からの質問(4)
◆─────────────────────────────────◆
「思います」より「考えます」

<読者からの質問>————————————————

ビジネスメールで「~と思います」のように、
「思う」を使って良いのでしょうか?
「考える」に直した方が良いでしょうか?
(読者 H.Fさん)
——————————————————————

状況にもよりますが、
憶測や曖昧な情報でなく
きちんと理由を挙げて説明できる内容であれば、
「~と思います」より
「~と考えます」の方が適切です。

また、自信や根拠があり、言い切れる場合は
「思う」より「です」用いる方が
説得力があります。

メールの文中に繰り返し「思う」が使われていると
断定を避けているように相手には映り
自信がない、曖昧といった印象を与えるので、
注意が必要です。

「思う」の多用に対する注意は
過去の記事でも取り上げているので
参考にしてください。

 
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

広島県内10の酒蔵をきもので訪ね、お酒と街並みを紹介する1冊
———————————————————–
『きもので酒さんぽ』 
———————————————————–

記事全文を読む

今週は、正確に相手に伝わる表現法についてです。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法          < はっきり書くには?(4)
◆─────────────────────────────────◆
                        「思います」の多用

今週は、自信を持って、はっきり相手に伝えるための
表現の仕方について取り上げています。

週始めの配信で、相手にはっきり伝わらないNGワードの一つとして
取り上げた「~と思います」。

これも便利な言葉ゆえ
つい多用してしまいがちです。

でも
「お祝いを申し上げたいと思います
「お詫びしたいと思います

このように、文末が「~と思います」だと
どこか他人事のようで、
本気度は相手に伝わりません。

特に、お礼やお詫びをする場合は
「~と思います」は不要。

「お祝い申し上げます
お詫びいたします

と言い切ることを心がけましょう。

「今後はこのような間違いがないように気をつけたいと思います
「精いっぱい努力していきたいと思います

このように意思表明する場合も同様に

気をつけます
努力します
と言い切った方がやる気が伝わりますね。

「多分、在庫はあると思います
「納品は1週間ぐらいかかると思います

という返答では
商品を確実に入手したい人や急いでいる人は
納得しません。

在庫はいくつあるのか
納品までに何日かかるのか
正確に把握したうえで

在庫がある場合は
「在庫は十分にございますので、お届けできます」

在庫がない場合は
「あいにく在庫がございません。
次の入荷は5日後ですが、いかがいたしましょうか」

納期については
「納品は10月10日です」
と明示すれば、相手は安心、納得します。

憶測や未確認のまま
「~と思います」
と数量や日数を伝えるのは避けましょう。

▼関連記事

 
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細
◆─────────────────────────────────◆
【しごび】 の お す す め
◆─────────────────────────────────◆

実は、電子書籍でもお読みいただけます。

—————————————————
『さらりと返せる、大人のメール表現334』Kindle版
—————————————————

本書をもとに制作した
iPhone/iPad向けアプリ【 ビジネスメール文例辞典 】も好評!

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

メルマガ詳細

記事全文を読む

今週は、繰り返し使ってしまいがちな言葉についてです。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法       < 文章のぜい肉をすっきり!(3)
◆─────────────────────────────────◆
                            「思います」

文章を書いているうちに
知らず知らず多用している「ぜい肉」表現
を今週は取り上げています。

「です」と書くべきところを
「思います」にすり替えていませんか?

—————————————————
では、今日の15時から打ち合わせを始めたいと思います
その際、今回の件について報告をしたいと思いますので
部長からもご意見をいただければと思います
—————————————————

「思います」は、文を婉曲にする効果がありますが
上記の文例のように使いすぎると
婉曲を通り越して、まわりくどく腰が引けた印象を与えます。

「思います」で結んでしまうと、文章全体の印象も
書く人の思いの伝わり方も弱々しく頼りなく映るので
下記のようにきっちり言い切ってしまいましょう。

—————————————————
では、今日の15時から打ち合わせを始めます。
その際、今回の件について報告をいたしますので
部長からもご意見をいただけますか。
—————————————————

このほかにも
「心からお詫びしたいと思います」
「実行したいと思います」
「担当者として、がんばりたいと思います」

このように「思います」で文を結ぶと
どこか他人事で、無責任な感じさえします。

特に、お詫びや意志を表明する場合は
「思います」では相手から信用を得ることはできません。

「心からお詫びいたします」
「実行します」
「担当者として、がんばります」

このように「思います」に逃げず
言い切る勇気を持ちたいですね。

▼関連記事

 
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

記事全文を読む

今週は、注意したい言い回しについてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法          < ちょっとしたひと言
◆─────────────────────────────────◆
頑張らさせていただく

何気なく使っているひと言が
実は相手に誤解を与えていたり
自分の思いとは違う受け止め方をされたりすることがあります。

今週は、そんな「ちょっとしたひと言」について
取りあげていきます。

頑張らせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします」

丁寧にへりくだった言葉遣いを意識した一文であることは
分かるのですが、この場合「~させていただく」に問題ありです。

これまで、何度か触れてきましたが
「~させていただく」は「相手の許可を得て何かをする」ときに使う
謙譲語。

しかし、上記のように「頑張る」ことに
誰かの許可を得る必要はありません。

この場合は
頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします」

「~させていただく」は取り、
「頑張ります」と言い切る方が意気込みは伝わります。

頑張りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします」

このように「~と思います」は書き言葉でつい、合いの手のように
使ってしまいがちな言い回し。

でも、この場合も「~と思います」が付くことで
「頑張る」という強い意志が弱まり、
まるで他人事のように相手に伝わってしまいます。

あることを成し遂げるために努力する、という強い意志を
相手に伝えるのであれば

頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします」

と言い切ることをお勧めします。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

記事全文を読む