今週は、気をつけたいNGなメール対応についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < メール対応の留意点(2)
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                       本題に入るまでが長い

<メール対応の留意点:その2>

前置きが長くなり過ぎてないか?

手紙文のような時候の挨拶はメールには不要。
まず、結論から書き、詳細な経緯や理由は結論の次から書く
というのがビジネスメールの基本的な流れです。

ところが、
本来、本題に入る前の導入であるべき「前置き」の文が
やたらと長い、あるいは

「結論→詳細」の順番が逆で
「詳細→結論」という流れになっている
メールは、

それが長くなればなるほど
結局、何を優先的に伝えたいのかが
読む側には分かりません。

ここで、気に留めておきたいのが
「自分が書きたいこと」と
「相手が知りたいこと」に違いはないか
ということです。

相手は、現場の状況がどうなっているかを知りたいのに
自分の不満や意見を先に書いてしまっては
相手は「事実」をメールで読んだだけでは理解も把握もできません。

相手に合わせる、というより
「メールで今、伝えるべきことは何か?」
を考え、相手の視点で
相手が求めている情報を伝達することがポイントです。

例えば、長期出張から戻ったばかりの相手にメールをする際
相手への気遣いは
「長期のご出張、お疲れ様でした」
という短い一文でよく

「シンガポールへの1週間のご出張
大変お疲れのことと思います。
私も訪れたことがありますが、あちらは日本と違って・・・」
といった具合に長々と書いてしまうのは
相手への気遣いではなく、単なる自己満足に過ぎません。

相手が知りたいのは
出張中に起こった出来事や、現在の業務状況であって
それ以外の雑談的な無駄話ではないからです。

自分視点より、相手視点で
求められている情報を伝達することを
心がけたいですね。

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今週は、文章をもたつかせるさまざまなクセについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法              < 文章のクセ(4)
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                           曖昧な言い回し

今週は、うっかり使ってしまっている
文章のクセを取り上げています。

「今後は改善したいと思います」
といった
「~と思います」という言い回し。

指摘を受けて、改善します
という意志を伝える場合
「~と思います」
で文を結んでしまうと

読む側は
「本当に大丈夫なのだろうか?」と
不安になります。

「~だと思います」のほかにも
「~と思われます」
「~のはずです」
「~かもしれません」
といった断定を避ける表現も
不確かで、おぼつかない印象を与えます。

本人は断定を避け、やんわりと婉曲に表現するつもりでも
受け取る側に「逃げ腰」「責任逃れ」「曖昧」という
マイナスな印象を与えてしまうので
こうした言い回しを使うのがクセになっている場合は
気をつけましょう。

「できるだけ~」
「なるべく~」
「~めに」
といった表現も範囲が曖昧で
人によって解釈が異なってきます。

「できるだけ多く」より「10個以上」」
「なるべくたくさん」より「200人分」」
「早めに」より「明日の午前中に」

のように数値で示すことを
心がけましょう。

特にビズネスメールでは
「なんとなく」書くより
「具体的に」書くことで
確実に相手に伝わり
やり取りの回数も少なくて済みます。

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今週は、文章をもたつかせるさまざまなクセについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 文章のクセ
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「こと」の多用

口ぐせと言いますが、文章を書くときにも
ついクセになって書いてしまう言葉や言い回しがあります。

よく見かける文章のクセの一つが
同じ言葉を繰り返し使っているケースです。

例えば
「CS向上が信頼・仕事を得ることに繋がるということであり、
常に意識することが自分たちに求められていることだということを
感じました」
という一文。

文中に「こと」が5回も使われています。

最後の方にある「ことだということを」にいたっては
書いている本人も、使い過ぎて
もはや気づいていないのかもしれません。

きちんとした文章を書こうとするほど
結果的に「こと」を多用してしまい、
かたくて、その割には読みにくい文章になっています。

読み返して「こと」があまりにも多く、文がもたついていると感じたら
削る作業をしていきましょう。

上記の文から不要な「こと」を取り除き
文意をたどって、「何を伝えたいのか」という観点で整えると
次のようになります。

「CS向上を常に意識することが信頼・仕事を得ることに繋がると感じました」

3行にわたっていた文章が、1行に収まりました。

うまく書こう、きちんと文章にしようと
りきむほど、不要な言葉を繰り返し使ってしまい
文章がガチガチに凝り固まってしまうことがあります。

今週は、うっかり使ってしまっている
文章のクセを取り上げていきたいと思います。

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今週は、紋切り型ではない表現の工夫についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法               < 言葉の引き出し
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                          頼まれた時の返答

人から依頼を受けたときの返答は
その時々の状況により変わります。

依頼の難易度による
すんなり「YES」と答えられ場合もあれば
即答できないこともあります。

「~をお願いできますか?」と問われ
すぐできる! お安いご用! というときには

もちろんです。お任せください。

承りました。すぐに対応いたします。

喜んでお引き受けいたします。

と即答できます。

対応に少し時間がかかりそうだ
という場合は、

少々お時間をいただくことになりますが、よろしいでしょうか?

と相手に了承を得たり

どの程度時間を要するか確認して、すぐにご連絡いたします。

とあいまいな返答は避け、確認をして改めて
返事をしたりすることも必要です。

これはお手上げ! 対応できない!
という場合は

あいにく別件で立て込んでおりまして
すぐに対応できない状況です。

と事情を伝え、

明日までお待ちいただけるようでしたら
明日の午前中に仕上げ、13時には提出いたしますが
いかがでしょうか?

と対応策を提案します。

依頼の難易度に関わらず
基本的には
「前向きに対応」
する姿勢を言葉で示すことがポイントです。

「いいですよ」とか
「できません」ではなく
プラス思考のニュアンスを伝えられれば合格です。

今週は、さまざまな状況に応じた
表現のバリエーションを紹介していきます。

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今週は、読者の方からいただいた質問にお答えします。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(4)
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                           書き出しの挨拶

<読者からの質問>————————————————

ビジネスメールの書き出しの挨拶は
毎回、入れた方がよいのでしょうか?

例えば、メールで質問して、相手から回答をもらったとき
そのお礼の返信にも

「いつもお世話になっております。
小林です。」

という書き出しにすると
くどいような気がするのですが……。
(K.Nさん)
——————————————————————

「いつもお世話になっております」という
書き出しのフレーズを
最初のメールのやり取りで使ったら

それ以降に続くやり取りでは
別のフレーズにする方がよいと思います。

たとえば、上記の場合であれば

・早速、ご返答をいただき、ありがとうございます。

・質問へのご回答をいただき、ありがとうございます。

のように、回答へのお礼から始めます。

返信までの間隔が短く
ある一定の時間内にやり取りが続く場合を想定し
次のように段階的に書き出しを変えると
くどくありません。

▼最初のやり取り
・いつもお世話になっております。

▼次のやり取り
・ご返信いただき、ありがとうございます。

「ご返信」は、その時の状況に応じて
「ご確認」「ご対応」「ご連絡」に変えるとよいでしょう。

▼さらに次のやり取り
・○○の件、承知しました。
・それでは、○○にて進めます。

といった具合に、書き出しの挨拶は省き
本題から入ります。

3度目のやりともなると
話の流れができているので、挨拶はなくても
差し支えないと考えます

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今週は、読者の方からいただいた質問にお答えします
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 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(3)
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                   「私」の代わりに自分の名を書く

<読者からの質問>————————————————

仕事上のメールで、
自分のことを「私」ではなく、自分の名字を書くのは
ビジネスマナーとして正しいのでしょうか。

なんとなく自己アピールしすぎている感じがして
違和感があるのですが。
(N.Gさん)
——————————————————————

自分のことを名字で表記するのが
間違いとは思いませんが

ビジネスメールでは
自分のことは「私」「わたくし」
自社のことは「弊社」「当社」「当方」
とするのが一般的かと思います。

確かに
「私」の代わりに「神垣が・・・」と
自分のことを名字で表記しているケースも見られます。

例えば
上司や担当者の代わりに自分がメール対応するようなときは

「担当の佐藤に代わり、橋本が○○についてご連絡いたします」

と、自分の名前を名乗ります。

複数の人で物事を進めるようなときの連絡で
自分の役割を分かりやすく伝えるときも

「来場者の受付は田中が対応しますので
山本さんは会場への誘導をお願いします」

のように、自分のことを名前で書いたりもします。

このように、
他と区別するときに自分の名前で名乗ることはありますが
通常の一対一のメール対応では
自分のことは「私」「わたくし」とするのが
基本と考えます。

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