今週は、ミスや混同しやすい言葉について取り上げます。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法       < 気になる表現(4)
◆─────────────────────────────────◆
「何でもいい」「~でいい」

今週は、さまざまな角度から、
気になる言葉を紹介してきました。

個人的に気になる表現があります。

夕食の献立を家族に尋ねたとき
「何でもいい」とか
「ソーメンでいいい」
という返答。

この「何でもいい」「~でいい」に
カチンと来るのはわたしだけでしょうか?

肉か、魚か、麺類か
おおよその食べたいジャンルを知りたいから聞いているのに
「なんでもいい」
では分かりません。

「ソーメンがいい」なら、
よっしゃ、すぐ作るよ~! という前向きな気持ちになるのですが
「ソーメンでいい」と言われると
なんだか妥協して「どうせソーメンくらいしかないんでしょ」と
言われているようで、テンションが下がります。

でも、言う方は案外、気を遣って
「あるもので、できるものを作ってもらえばいいよ」という気持ちで
「何でもいい」。

「簡単なものでいいから、ソーメンで」という意味合いで
「で」を使っていたりもします。

会話であれば、その場で言い換えることができ
そんなつもりで言ったのではないとフォローもできますが

メールのように文で書いてしまうと
そういうわけにいきません。

ですから
自分が尋ねられて返答するときは
「何でもいい」ではなく「○○がいい」

「○○でいい」ではなく「○○がいい」
と書くように心がけています。

ほかにも
「女性でも使える」というときの「でも」も
「もともと女性じゃ使えないけど」という
見下した伝わり方をする場合があるので

「女性も使える」
と「も」に書き換えるようにしています。

書く側の気持ちどおりに
相手が読んでくれるとは限らないため

読み返して
マイナスの印象を与える可能性がある言葉や書き方は
避けるようにしています。

メルマガ詳細

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】
記事全文を読む
今週は、ミスや混同しやすい言葉について取り上げます。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法       < 気になる表現(3)
◆─────────────────────────────────◆
 「シュミレーション」「コミニュケーション」

今週は、さまざまな角度から、
気になる言葉を紹介しています。

「シュミレーション」と「シミュレーション」。
さて、どちらが正しいでしょうか?

正しい表記は
シミュレーション」。

「シミュ」より「シュミ」の方が言いやすいせいか
書き間違ったり、言い違えたりする頻度が高い言葉です。

「シミュレーション」は
まねをする、ふりをするという意味の動詞「simulate」
の名詞形。

「シミュレーター」「シミュレート」という類義語も
「シュミ」ではなく「シミュ」で始まります。

日本語に「趣味」という言葉があるせいか
「シュミ」の方が言いやすいのですが
迷った時は、言いにくい方で思い出すとよいでしょう。

同様に間違いやすいのが
「コミニュケーション」。

正しくは
コミュニケーション
です。

ラテン語で、分かち合うを意味する
「communicare」が語源の「コミュニケーション」。

こちらも「コミュ」より「コミ」と
平板に言う方が言いやすいので
言いにくい方と覚えておくとよいかもしれません。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

メルマガ詳細

記事全文を読む
今週は、ミスや混同しやすい言葉について取り上げます。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法                         < 気になる表現(2)
◆─────────────────────────────────◆
                     「立ち会い」と「立ち合い」

今週は、さまざまな角度から、
気になる言葉を紹介しています。

「たちあい」と書こうとして
どちらの漢字にすべきか、一瞬迷いました。

「立ち会い」と「立ち合い」。

立ち会い」は、同席、列席すること。
例)立ち会いのもとに契約する
手術に立ち会う

なお、「立会演説会」「立会人」には
送り仮名の「ち」「い」は付けません。

「立ち合い」は、互いに立つこと。相撲や武道で、よく使われます。
例)剣道(相撲)の立ち合い
堂々と立ち合う

同様に使い分けを迷う言葉としては

「意志」=積極的に「~したい」と思う気持 例)意志が強い 意志薄弱
「意思」=考え 例)意思の疎通 本人の意思を尊重

「異常」=正常の反対 例)異常気象 異常に緊張する
「異状」=ふだんの状態と違う様子 例)体の異状、異状なし

などがあります。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

メルマガ詳細

記事全文を読む
今週は、ミスや混同しやすい言葉について取り上げます。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法                < 気になる表現
◆─────────────────────────────────◆
                          「継続を続ける」

同じ意味の語を重ねた言い方を「重言」と言います。

意外と無意識に使っているもので
例えば……

「大きな粗大ごみ」
もその一つですね。

大型のごみのことを指す「粗大ごみ」に
「大きな」が付くと、意味が重なります。

「継続し続ける」
というのも、「継続」はそのまま続くことを指しますから
後に「続ける」がくると、同じ意味になってしまいます。

同様に
「次の後継者」
も、事業や地位を次に受け継ぐ人を指すのが「後継者」なので
意味が重なる「次」は不要となります。

意外と気づかず使っていることもあるのでは?

微妙なのが
「むやみやたら」。

善悪やあとさきを考えないで事を行う点に重点があるのが「むやみ」。
理由やけじめもなく繰り返すことを「やたら」。

意味としてはかなり近いため、
「むやみやたら」を重言とする説もあります。
が、ほとんどその意識なく使っていることが多い
言葉でもあり、解釈が分かれるところです。

今週はこのように
言葉の雑学っぽく、
さまざまな角度から、気になる言葉を
紹介していきます。

<追記>

上記の重言を言いかえると

「大きな粗大ごみ」
⇒「大きなごみ」「粗大ごみ」

「継続し続ける」
⇒「継続する」「し続ける」

「次の後継者」
⇒「後継者」「後を継ぐ人」「○○を受け継ぐ人」

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

7冊目の著書「仕事で差がつく言葉の選び方」刊行。ビジネスに使える大和言葉を紹介しています。

2005年創刊! ビジネスメールを書くときに役立つ無料メールマガジン配信中
「まぐまぐ大賞 2017」ジャンル別賞の知識・ノウハウ部門で5位に入賞しました!

広島の酒蔵取材を担当しました!「きもので酒さんぽ」絶賛発売中!

2015年に編集協力した単行本「一目置かれる大和言葉の言いまわし」が文庫化

THEプロフェッショナル広島

取材、ライティング、編集のお問い合わせは・・・
神垣あゆみ企画室

記事全文を読む

今週は、読者の方からいただいた質問にお答えします。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法     < 読者からの質問(5)>
◆─────────────────────────────────◆
「サイトでご案内しておりますように」

7月10日配信の
「ご案内のように」< 気になる敬語(4)>VOL.2218
について、いただいた質問です。

<読者からの質問>————————————————

本日の「サイトでご案内しておりますように」について、
日ごろ気にしてきたことがあります。

それは、「お客様」に対して失礼な表現ではないかと
いうことです。

「サイトでご案内しておりますように」は裏返すと
「サイトで案内済みなのに、あなたは見ていないのか?」
と取れるからです。
神垣様はどうお感じになりますか?

敢えて書くなら、
「今回ご注文いただきました商品は入荷が8~9月の予定です。
ちなみに、最新情報については、
弊社サイトでもご案内しておりますので、
ご参照いただけると幸いです」
でしょうか?

その逆に、当然常識として知っていてほしいことを聞かれたら、
「ご承知のことと思いますが」
とか書いてしまいます。
(読者 R.Sさん)
—————————————————————–

「サイトでご案内しておりますように」は裏返すと
「サイトで案内済みなのに、あなたは見ていないのか?」
と取れる、というR.Sさんのご意見

その通りだと思います。

この記事で挙げた文例
実は、あるネットショップから
わたし宛に送られてきたメールの一文です。

該当する記述を、わたしは見逃していたのですが
わたしが店側なら、こういう書き方はしないな
と思いました
(が、メルマガではそこまで言及せず
あくまで敬語にフォーカスし、文例として取り上げました)。

こうした記述
おそらく、書く側(店)は、さほど気にかけてはいないと思います。
でも、読む側(客)は、気に障る表現です。

では、どう書きかえるのがよいか。

上記のR.Sさんが書いてくださった文面
が模範の文例になっています。

書く側(言う側)は気にしてないが
読む側(聞く側)は気になる表現としては、ほかに
「以前にも言ったとおり」
があります。

自分は伝えたつもりでも
相手は忘れていたり、気に留めてないことが往々にあるので

自分が相手に指示するような場合は
「以前にも言ったとおり」
「前にも言いましたが」
といった表現は使わないようにしています。

「ご承知のことと思いますが」とか
「ご存じとは思いますが」という表現も

自分はへりくだったつもりで使っても
相手は、見下されたという捉え方をすることもあるので
なるべく避けるようにしています。

が、口頭では言ってしまってますね。
気をつけなくては……。

 

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

メルマガ詳細

◆─────────────────────────────────◆
【しごび】 の お 知 ら せ
◆─────────────────────────────────◆

すでに残席 3席! お申し込みはお早めに。

☆————————————————–☆
21回 【しごび トーク・カフェ】
————————————–
「キッシュ グラン・ココ」オーナー
竹 中 真 弓 さん
☆————————————————–☆

日 時 8月23日(金) 15:00~17:00

会 場  「キッシュ グラン・ココ」
(広島市西区井口台2-23-32 井口台パークタウン タウンセンター101)

参加費  一般 ⇒ 3000円   ※ 飲み物とおいしいスナック 付

【しごび】読者 ⇒ 割引あり

定 員 10名(定員になり次第、締め切ります)

☆————————————————–☆

ビジネスメールを書くときに役立つ
最新の記事が無料で読めます。

平日日刊で無料配信。登録はこちらから
最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】
記事全文を読む

今週は、読者の方からいただいた質問にお答えします
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(4)
◆─────────────────────────────────◆
                      名前入りの件名への返信

<読者からの質問>————————————————

客先からのメールの件名で
「○○様【用件】(担当者名)」
と私の名前が入っています。

返信する時は、自分の名前を消しているのですが、
相手からのメールには毎回、件名に私の名前が入っています。

このような場合、返信するときの件名はどうすればいいでしょうか?

(読者 E.Kさん)
—————————————————————–

相手からのメールの件名に
自分の名前が入っているケース
確かにあります。

E.Kさんの質問では
自分から返信する際、件名にある自分の名前を消して返信しても
相手からの次の返信には、件名にまた自分の名前が入っている
ということですから

「件名には、相手の名前を入れる」
という習慣なのか
そういうフォーマットにしているのか
ということかもしれません。

例えば
「神垣様 追加資料について(ABC商事 佐藤)」
という件名の返信パターンとしては
次の3つがあります。

<パターン-1>
Re: 追加資料について(ABC商事 佐藤
↑                        ↑
返信時には自分の名前を取る    相手の名前に「様」を付ける

<パターン-2>
Re: 追加資料について(神垣)←相手のパターンに倣い、自分の名を入れる

返信時に自分の名前を取る

<パターン-3>
Re: 神垣様 追加資料について(ABC商事 佐藤)
→ 件名を書きかえず、そのまま返信

わたしは「パターン-1」の応用として

Re: 追加資料について(ABC商事 佐藤様)←神垣

としています。

最終的に、件名を見て
「誰との」「何について」のやりとりか
が分かればいいのですから
急ぐ時などは「パターン-3」もありと考えます。

実際、件名にある自分の名前を取ったり
相手の名前に「様」を加えるのは
手間と時間がかかりますから。

どれが正しいということではなく
その時の状況、相手に合わせて
自分がやりやすい返信のしかたでよいのではないでしょうか。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

メルマガ詳細

記事全文を読む