今週は、省略する前の文・後の文を比較します。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法      < 略さずに書くと…(2)
◆─────────────────────────────────◆
読点に代わる言葉

「ご招待、ありがとうございます」でも意味は通じますが
より丁寧に書く場合は

1)「ご招待いただきまして、ありがとうございます」

一般的には
2)「ご招待いただき、ありがとうございます」

メールで簡略化したのが
3)「ご招待、ありがとうございます」
です。

表現の丁寧さの度合いは
1)> 2) > 3)
という順になります。

依頼するときは
「ご確認、お願いします」に対して、より丁寧に書くと

「ご確認いただきますようお願い申しあげます」

この一文では仰々しいという場合は
「ご確認をお願いいたします」
とすればよいでしょう。

「ご確認、」と読点で区切って、後の言葉を省略する代わりに
「ご確認を」と「を」の一文字を添えるだけでも
一文が改まった感じになります。

社内や懇意な相手へは、より短くスピーディーにやりとりするためにも
言葉を簡略化する一方で

ファーストコンタクトや改まった表現を要する場面では
略さず、丁寧に書くことも必要。

そのとき、普段使っているラフな表現に、どのような言葉を添えると
きちんとした一文になるか、気に留めてみましょう。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら

メルマガ詳細

このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

記事全文を読む


今週は、省略する前の文・後の文を比較します。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法        < 略さずに書くと…
◆─────────────────────────────────◆
 「ご連絡、」

「ご連絡、ありがとうございます」
(あるいは、ありがとうございました)。

上記はビジネスメールでよく使う一文です。
使い慣れていると気づかないのですが
実はこれ、短縮した一文でもあります。

本来は、次のように書くのではないでしょうか。

「ご連絡いただき、ありがとうございます」

初めてやり取りする相手や、礼を尽くす場合には
「いただき」を添えていたのに、
相手とのメールのやり取りが頻繁になったり、懇意になったりすると、
文を簡略化することが多くなります。

私自身も書き分けることを意識していたつもりですが
先日もメールでファーストコンタクトのあった相手に、うっかり
「ご連絡、ありがとうございます」を使ってしまい

相手からのメールの冒頭が
「ご連絡いただき、ありがとうございます」
と、自分より丁寧な表現になっていて恐縮しました。

もちろん「いただき」がなくても意味は伝わりますし
それで不愉快になる人もいないと思うのですが
送信する側として、気をつけておきたい言葉遣いではあります。

本来は丁寧に言葉を添えるべきところを「、」で省略している
言いまわしがほかにもありそうです。

今週は、このように略さずに書くと、どのような言い回しになるか、
日常よく使う言葉を見直してみたいと思います。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

記事全文を読む

今週は、「~させていただく」についてです。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法             < 気になる敬語(5)
◆─────────────────────────────────◆
                    「プレゼントさせていただく」

次は、あるネットショップからのメールの一文です。

5,000円以上のお買い物をしていただいたお客様に、
もれなく粗品をプレゼントさせていただきます。

上記の文例の「~させていただく・・・」を取り外したのが次の文例です。

5,000円以上のお買い物をしていただいたお客様に、
もれなく粗品をプレゼントしております

「しております」の代わりに「いたします」でもよいと思います。

「~させていただく」は、何らかの行為を相手に対して自分が「する」ときに、
相手の意向を尊重するがゆえ、許可や了承を得るときに使う言葉。
「相手の許しを得て、そうさせてもらう」という意味合いがあります。

ですから、上記の例の場合
お客様へのサービスとして、店側が粗品を送るのですから
相手の許しを得るための「~させていただく」を使わなくても

「粗品をプレゼント中です」「プレゼントしております」として
失礼にはなりません。

どんな動作や行為にも「~させていただく」を付ければ敬語になる
わけではないことを気に留めてみましょう。

 
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

記事全文を読む

今週は、「~させていただく」についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法        < 気になる敬語(4)
◆─────────────────────────────────◆
 「させていただく」の二度使い

このたび開発させていただきました新製品について
ご紹介させていただきます。

一文にダブルで「~させていただく」が使われている例です。
意外と、文を書く側はこの二重使いに気づいていないことがあります。
「失礼のないようにきちんと書かなければ…」という思いが強いほど
そうなりがちです。

「~させていただく」に限らず、文末の定番フレーズ「お願いします」も
「ご協力をお願いしたく、本件をもちましてお願い申しあげます」
のように一文に繰り返し使ってしまうことも。

無難に使える常套句ほど、無意識に何度も使ってしまうので
注意が必要です。

上記の文例の「~させていただく・・・」を取り外したのが次の文例です。

このたび開発した新製品についてご紹介いたします。

上記の書き換えも、油断すると
「開発いたしました・・・ご紹介いたします」と「いたします」を二重に
使ってしまうので、読み返して確認する習慣をつけましょう。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

◆─────────────────────────────────◆
【しごび】 の お 知 ら せ
◆─────────────────────────────────◆

今日は何の日? 「九スポ」の日!
今朝発売の「九州スポーツ」8面に注目。神垣の連載

『痛いっ! おじさんメール改造講座
~ 今さら聞けない大人のメール作法 ~』

第5回のテーマは「漢字の多すぎるメール」です。
パソコンの自動変換機能に頼ってばかりいると・・・
続きは紙面をお読みくださ~い。

「九州スポーツ」では毎週木曜日に
「東京スポーツ」は一日早く水曜日に
連載を掲載予定です。

ぜひ、チェックしてみてくださいね!

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】
記事全文を読む


今週は、「~させていただく」についてです。
◆─────────────────────────────────◆
  仕 事 の メ ー ル 作 法               < 気になる敬語(3)
◆─────────────────────────────────◆
                       「運転させていただく」

次の文例は、ある交通機関の運行再開を知らせるメールの一文です。

○月○日の始発から通常のダイヤでの運転を再開するとともに、
臨時便も運転させていただくこととなりました。

この一文も、「お客さま」に対してへりくだるあまり、
「~させていただくこととなりました」を使ってしまっています。

実際は「臨時便も運転再開」という事実を伝えればよく、
利用客に了承を得る表現にする必要はないと思うのですが…。
運転「する」主体はこの交通機関なのですから。

上記の文例の「~させていただく・・・」を取り外したのが次の文例です。

○月○日の始発から通常のダイヤでの運転を再開するとともに、
臨時便の運転も再開いたします。

「運転させていただくこととなりました」の書き換えとしては
「運転いたします」「運転の運びとなりました」としてもよいと思います。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

 
 

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

◆─────────────────────────────────◆
お す す め メ ル マ ガ
◆─────────────────────────────────◆
私がおすすめしたいメールマガジンをご紹介するコーナーです!

最初に、このメールマガジンの「紹介文」を読んだとき
「うっ、怪しい!」
と咄嗟に思いました。

だって、自ら
「このメルマガははっきりと申し上げれば
別段『ためになる』ところはありません」
と書いておきながら、購読料は月額1,050円。

「高っ!」とも思いましたが、紹介文の最後を読んで
「なんだ、それならいいかも」と思ってしまったのです。
米子に住んでいるわけでもないのに…

このメルマガの著者は、鳥取県米子の松本誠二さん。
ご縁があって、ツイッターで何度かDM交換したのですが
「あれ? なんだか面白そうな人」という印象を持ちました。

メルマガのサンプル読んで、さらに納得。
「本当に面白そうな人」です。

神垣の印象が正しいのか、間違いなのか
ぜひ、このメルマガを購読してから、確かめてみてください!

なんだか、書いてる人も読んでる人もとっても楽しそうです。
——————————————————————

■ 3回に1度はおもしろい!『月刊スバル代行』■
——————————————————————
パリにも読者がいるらしい。

記事全文を読む

今週は、「~させていただく」についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 ‎の メ ー ル 作 法                     < 気になる敬語(2)
◆─────────────────────────────────◆
                                                                          「担当させていただく」

次の文例は、担当者交代を客先に知らせるメールの一文です。

これまで御社を担当させていただいておりました山田の後任の佐藤です。
異動となった山田に替わりまして、
今月から私が担当させていただくことになりました。
御社のお役に立てますよう、精いっぱいお仕事をさせていただきますので
どうぞよろしくお願いたします。

仕事を担当する先の相手に対して、へりくだった言葉遣いをしたものと
思われますが、一文に一つ「~させていただく」が使われているのは、
丁寧さを通り越し、くどい感じが否めません。

「~させていただく」に限らず、「ありがとうございます」や
「申し訳ございません」など、同じ言葉を文中に繰り返し使うと、
その言葉で伝えようとする真意がどんどん薄れていってしまいます。

本来、客先の担当を決めるのは、自分の会社であって、
相手の会社ではありません。
「~させていただく」を使って必要以上に相手にへりくだらなくとも、
「担当交代」の事実を伝えれば、事足ります。

上記の文例の「~させていただく」を取り外したのが次の文例です。
最後の一文の「精いっぱいお仕事をさせていただきます」は
「精いっぱい努めてまいります」に書きかえました。

これまで御社を担当しておりました山田の後任の佐藤です。
異動となった山田に替わりまして、今月から私が担当いたします。
御社のお役に立ちますよう、精いっぱい努めてまいりますので
どうぞよろしくお願いたします。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

記事全文を読む