今週は返信の際の留意点についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法     < 返信するときの注意(5)
◆─────────────────────────────────◆
返信がないとき

待っているのに、相手から返信がないことがあります。
このような場合、考えられるのが、
1)サーバーなどのトラブルで実際にメールが相手に届いてない
2)相手には届いているが、読まれていないか、返信が遅れている
です。

いずれの場合も、返信が必要な時は、メール到着の有無を相手に確認します。
例えば…

「○月○日にお送りした△△についてのメールは、
ご覧いただけたでしょうか?」

「○月○日にメールを送信したのですが、届いてないかもしれないので
再度お送りします」

ポイントは、「いつ」送った「どんな内容のメール」かを
明らかにすること。

「返信はまだですか?」「届いてませんか?」のような直接的な表現は避け、
「メールは届いているか、どうか」の事実確認から入ることも重要です。

本当に届いてなかったり、何らかの都合で相手が返信できずにいることも
あるからです。

▼ メールは必ず届くものではない、という意識
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
2)のケースは私も何度か体験しています。
こちらからの返信が届いておらず、相手から遠慮がちに催促があるのですが、
同じことが続くので
二つのアドレスから相手にメールを送信したところ

通常やりとりしていたアドレスが、
なぜか、相手方では迷惑メールに設定されていて
届いていなかったことが分かりました。

メールは必ず届くものではない、という意識を持つとともに
届いているかどうかを確認するときは相手を不快にさせない尋ね方を
することが必要です。

でも、確認を急ぐ時は、メールより電話の方が確実です。

◆─────────────────────────────────◆
【しごび】 の お す す め
◆─────────────────────────────────◆

「お母さん、ありがとう」の気持ちを一句に込めて…

————————————————–
☆☆☆ 一汁一菜亭「母の日川柳」コンテスト ☆☆☆
————————————————–

お母さんへの想いを17文字で表現してみませんか?
昨年は、1000句以上の作品が集まりました

入賞者には、おいしい会津若松の味をプレゼント!

⇒大賞 1名には・・・
こだわりのお米やいろいろなお味噌が詰まった一汁一菜亭セットを!

商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。

2005年【 仕事美人のメール作法 】

9月に名古屋で「たおやか大和言葉講座」開講します!

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

仕事実績、著書、お問い合わせは・・・
神垣あゆみ企画室

記事全文を読む

今週は返信の際の留意点についてです。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 ‎Begin の メ ー ル 作 法     < 返信するときの注意(3)
◆─────────────────────────────────◆
                            返信の終了

 メールを返す基準として
 自分から出したメールは「一往復半」で終わらせる、と
 当メールマガジンでは述べてきました。

 つまり
 1)自分→相手 …自分から送信
 2)相手→自分 …相手からの返信
 3)自分→相手 …自分から再度送信

 これは、私がフリーランスで仕事をしていることにも関係するのですが
 自分=受注者、相手=発注者
 という立場でのやり取りです。

 もし、上記の「自分」が「発注者」である場合は
 3)の再返信までは必要なく、
 2)の相手からの返信で終わりとして十分ではないか
 と考えています。

 ▼ 相手の年齢より立場の違いを考えて対応
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 というのが、最近、次のようなケースが増えてきて気になっているからです。
 客先の担当者(=発注者)の方が私(=受注者)より若い場合に
 よくあるのが

 1)発注者→受注者
 2)受注者→発注者
 のやりとりで終わらず
 3)発注者→受注者
 の再返信で終わること。

 発注者である客先の担当者が新人さんの場合
 年齢が上の私に気を遣って丁寧に対応してくれているのだと思うのですが
 「立場」を考えると、発注者から受注者への連絡は
 2)までのやりとりで終わりとしてよいと思うのです。

 客先から自分に依頼があれば、「承知しました」と返信して終わり。
 客先から自分に資料の送付があれば、「受領しました」と返して終わり。
 自分からの返信の後、さらに客先から「よろしくお願いたします」のよう
 な再返信があると恐縮しますよね。

 自分と相手の立場の違いは、仕事やお金の流れを考えれば分かるはず。
 発注側だから偉そうにする、ということではなく、
 延々と返信合戦が続かないようにするための
 “やりとりの効率化”対策として、気に留めてみてください。

◆─────────────────────────────────◆
 【しごび】 の お す す め
◆─────────────────────────────────◆

★8冊目の著書「迷わず書けるメール術」5月20日発売!

読んだら旅に出たくなる本「空飛ぶ野菜ソムリエ 世界の旅ごはん」5月13日刊行
神垣が企画・編集を担当しました。

7冊目の著書「仕事で差がつく言葉の選び方」刊行。
ビジネスに使える大和言葉を紹介しています。

書けるいい女になりましょう。大和言葉で書く一筆箋講座「行書コース」開講

2005年創刊! ビジネスメールを書くときに役立つ無料メールマガジン配信中
「まぐまぐ大賞 2017」ジャンル別賞の知識・ノウハウ部門で5位に入賞しました!

iPhone/iPad向けアプリ【 ビジネスメール文例辞典 】

THEプロフェッショナル広島

取材、ライティング、編集のお問い合わせは・・・
神垣あゆみ企画室

記事全文を読む

今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします。
◆─────────────────────────────────◆
  仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法          < 読者からの質問(3)
◆─────────────────────────────────◆
                           「ご担当者様」

<読者からの質問>————————————————

短い単語のことなのですが、時々、「○○株式会社 経理ご担当者様」
または「▲▲株式会社 ご担当者様」などといった
相手先の方の名前を特定せずにメールを送ることがあります。

名前を確認する必要があるときは電話などで聞いてから送る場合も
あるのですが、先方があえて名前を特定せずにメールをしてほしい
と依頼されているときは名前を入れません。

この場合、「ご担当者様」という書き方は問題ないのでしょうか?
二重敬語のようで、少し丁寧すぎるような気がしているのですが
いかがでしょうか?
また、他に表現方法があれば教えてください。
(読者 Y.Tさん)
——————————————————————

先方があえて名前を特定せずにメールをしてほしい、ということでしたら、
「ご担当者様」という書き方は問題ありません。

通常、担当者名が分からない場合
「○○株式会社 経理部(課)御中」
「▲▲株式会社 御中」
といった書き方もありますが

名前が分からなくても、相手とすでにやり取りしているならば
社名の後に「ご担当者様」を添えると感じがいいですね。

「ご担当者様」という表記自体は二重敬語には相当しません。

ですが、
「▲▲株式会社御中 ご担当者様」と表記すると
敬称の「御中」と「様」が重なるので
「▲▲株式会社 ご担当者様」とします。

「ご担当者様各位」という書き方は誤りなので注意を。
「様」も「各位」も敬称なので
使うなら、どちらか一つにしましょう。

 
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

記事全文を読む

今週は、読むのにストレスを感じるメールについてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法   < 読みづらいメールとは?(5)
◆─────────────────────────────────◆
否定と肯定の混在

読者のかたから読みづらい文例の投稿がありました。ご紹介します。

「本年の申告書に読み込む必要のない項目がある場合には、項目のチェッ
クを外してください」

この一文、確定申告の際に目にしたかたもいるのでは?
一回読んだだけでは、私はすぐに理解できませんでした。

読みづらい原因は、否定と肯定の表現が一文に混在しているためです。

「必要のない項目がある場合」の「ない」と「ある」。
一体、どちらなのか、分かりづらい表現です。

文末の「チェックを外してください」も意味としては
「チェックしないでください」と同じなので、
「読み込む必要のない」と重なって、分かりづらい表現になっています。

これを分かりやすく書きかえるとしたら…

「本年の申告書に読み込む必要のある項目にチェックしてください」

読者によると、この一文の後に複数の項目があり、あらかじめ幾つかチェッ
クが入っていたということなので、それをくみ取れば…

「本年の申告書に読み込む必要のある項目のみチェックしてください」

または

「本年の申告書に不要な項目がある場合は、チェックをはずしてください」

という書き方にすれば、もっと分かりやすくなります。

文例を紹介してくださったシュウさん、ありがとうございました。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

メルマガ詳細

記事全文を読む

今週は、読むのにストレスを感じるメールについてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法   < 読みづらいメールとは?(4)
◆─────────────────────────────────◆
くどい文章

次の文例は、自分の担当業務に対する説明文です。

「私は、○○管理会社として△△管理させていただいている当社としては、
お客様から信頼されて△△の管理を任されているからこそ、その信頼に
応えなければならないという責任感が非常に大切だと考えています」

上記の一文が読みづらいのは、
主語「私は」と述語「~と考えています」の間に入る一文が長すぎる
ためです。

「○○管理会社として△△管理させていただいている当社としては、
お客様から信頼されて△△の管理を任されているからこそ」のくだりは、
説明を意識するあまり、同じような内容が繰り返されています。

そのため、主語「私は」と述語「~と考えています」が
つながりにくくなっているのです。

内容の重複を取り除き、文を整理してみましょう。

「○○管理会社として△△管理をお客様から一任されている当社の使命は
その信頼に責任を持って応えることだと、私は考えます。

「○○管理会社としてお客様に信頼されているからこそ、
当社はその信頼に応える責任があると、私は考えます」

同じ内容を繰り返してしまうのは、それだけ強調したい部分ということ
でもあります。しかし、それが過ぎると「くどい文」になりがちです。

一度文章にしてから読み返し、重複していると感じた部分は整理して
短くまとめ直すと、すっきりとメリハリのある文になります。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

メルマガ詳細

記事全文を読む

今週は、読むのにストレスを感じるメールについてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法   < 読みづらいメールとは?(3)>
◆─────────────────────────────────◆
居丈高(いたけだか)な文章

社内向けのメールの一文です。件名は「管理課人員減に伴うお願い」で、
下記の文章が始まります。

「首記の件、御既承の通り、○○事業採算改善策の一環として10月1日から
諸施策が施行されていますが、中で○○営業部管理課に関しましては、
結果として担当者が1名削減となっておりますので、業務対応効率化を
実践しております」

上記の一文が読みづらい要因は2つ
「一文が長い」「表現がかたい」ことです。

長いうえにかたいので、用件がすっと頭に入ってきません。

このような“格式ばった”文章は、書く側の威厳を示すことはできても、
読む側にとっては、その威厳が煩わしく感じられ、
「で、何が言いたいの?」という伝わり方しかしません。

行政機関でも、いわゆる「お役所言葉」の改善が図られている昨今、
社内向けのメールに「御既承の通り」「諸施策が施行」という表現が
果たして適切なのか、という疑問を抱きます。

しかも、件名には「お願い」とあります。
お願いの前に現状を述べるにしても、ずいぶんと居丈高な文面という印象。
これは書く側の自己満足にすぎず、読む側に理解を求めるのであれば、
もっと分かりやすく自然な言い回しが必要でしょう。

「○○事業採算改善策として、10月1日からさまざまな取り組みが
行われています。
中でも○○営業部管理課では、担当者が1名削減され、
業務対応のより一層の効率化を実践しています。そこで・・・」

「関しましては」「~しております」という表現も繰り返し使うと、
文章が長くなるばかりです。
社内向けのメールであれば、必要以上に丁寧な表現よりも、要点を簡潔に、
分かりやすく述べる点に重点を置くべきでしょう。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

メルマガ詳細

記事全文を読む