今週は、用件を的確に伝えるための手段についてです。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法          < 文字以外の伝達方法(2)
◆─────────────────────────────────◆
                         メールか、電話か

 

 文字で伝えきれない点を補ってくれる
 「文字以外の伝達手段」について、今週は取り上げています。

 メールでは長くなりそうな
 込み入った用件。

 事細かくメールに書いて送るより
 要点を整理して
 電話で連絡する方が早いことがあります。

 相手に伝わるように書いて説明するには
 時間を要します。

 十分な時間が確保できれば別ですが、

 時間を割いて言葉を選んで書いたのに
 相手にうまく伝わらず、
 込み入った用件がさらに複雑になってしまったのでは
 元も子もありません。

 相手がすんなり理解できるように
 “言葉を尽くす”
 ことを忘れてはいけませんが、

 込み入った用件を
 的確かつ迅速に説明するために、
 「書く」以外の手段があることも
 検討する必要はあります。

 最初に資料をメールで送信してから、
 相手に電話をして資料をもとに説明するとか、

 メールでは説明に時間がかかりそうな内容は
 先に電話で概要を伝え、
 詳細についてはメールで補足する
 といった、電話とメールを併用する方法もあります。

 文字では微妙なニュアンスが伝わりにくい
 と思うときも、何度もメールを書き直すより、
 ダイレクトに電話して説明する方が
 相手の反応も分かり、
 お互いに納得できたりします。

 決定や確認を急ぐ時も
 メールよりは電話の方が確実です。

 逆に、読めば分かるとか、急を要さず
 電話するまでもない用件であれば、
 (例えば、「分かりました」「理解しました」といった
  返事だけのやりとりなど)
 メールで済ませます。

 相手の時間を無駄に奪わない、そして
 自分の時間も無駄にせず、
 確実に伝えるには、

 メールが良いのか、電話が良いのかを
 その時々の状況に合わせて判断することが重要です。

 
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

◆─────────────────────────────────◆
 【しごび】 の お 知 ら せ
◆─────────────────────────────────◆

 第4回の講座は、来週
 3月15日(火)の開講です。

 テーマは、「感謝の気持ちを心を込めて伝えるときの大和言葉」
 です。

 —————————————————–
      ひろしまきもの遊び・和ごころ講座
 —————————————————–
      【 人づきあいのたおやか大和言葉 】
 —————————————————–

 少人数の和やかな講座です。男性の参加も大歓迎!

 ◆時 間/19:00~20:30(90分)

 ◆場 所/紅茶のお店「linden&chervil」プライベートルーム
     (広島市中区袋町5-5 袋町アレー2F)

 ◆受講料/単発受講 1回につき2,000円(テキスト代含む)

  ※別途、ドリンクのオーダーをお願いします

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

記事全文を読む
今週は、用件を的確に伝えるための手段についてです。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法       < 文字以外の伝達方法
◆─────────────────────────────────◆
                            数値や記号

 ビジネスメールで用件を伝えるときに使うのは
 「文字」つまり「言葉」です。

 今の状況や対策、お願い事やお礼、お詫びを
 言葉で表現して伝えることが基本です。

 しかし、
 言葉だけですべてが表現できるわけではないのも事実です。

 例えば、具体的に伝えるためには
 数値で示す方がより伝わる
 と、当メールマガジンでも繰り返し
 述べてきました。

 「だいたい」とか「おおよそ」という言葉より
 「50人」とか「130個」のように
 数量で示すと、程度や量が把握できます。

 「見た目」を分かりやすくするために
 記号を使ってみるのもよいでしょう。

 「・」を使って箇条書きにポイントを列挙するとか、
 「※」を使って補足、強調するとか、
 「→」を使って文の流れや関係性を整理すると、
 文章で長々と書くより伝わりやすくなります。

 特に、文章で書くと長くなりそうだな、
 というときは、記号を使って整理すると、
 メールを送る自分も受け取る相手も
 用件を正確に理解・把握する確率が高まります。

 では、顔文字や絵文字はどうでしょうか?

  すみません m(__)m
  それでは  (^.^)/~~~

 など、言葉の代わりに
 気持ちを伝えたり、気持ちを託すことができ、
 親しい友達や仲間内では楽しむことができますが

 遊びの要素が強いため、、
 使うとすれば、個人的、私的なやりとりに限ります。

 絵文字や顔文字は
 伝えるべき用件に添える“おまけ”のようなもので、
 使うことで、相手に失礼になることはあっても、
 用件がより分かりやすく伝わるわけではありません。

 でも、文字で伝えるより
 はるかにスピーディかつ、的確に
 伝える手段はあります。

 文字で伝えきれない点を補ってくれる
 「文字以外の伝達手段」について
 今週は取り上げていきたいと思います。

検索して、このブログへたどり着いたあなたへ

ビジネスメールを書くときに役立つ
最新の記事が無料で読めます。

平日日刊で無料配信。登録はこちらから
最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

◆─────────────────────────────────◆
【しごび】 の お す す め
◆─────────────────────────────────◆

 「こんな時、どう書いたらいい?」と迷ったら……
 —————————————
 ★『メールは1分で返しなさい』★
 —————————————

 ぜひ、ご利用ください。

記事全文を読む
今週は、同じ漢字で2通りの読みがある言葉を取り上げます。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法           < 2通りの読み(5)
◆─────────────────────────────────◆
「いただきます」

今週は、同じ漢字で2通りの読みがある言葉を取り上げてきました。
関連して、読者の方から
次の質問をいただきましたので、ご紹介します。

<読者からの質問>————————————————

お聞きしたいのは、
「いただきます」を漢字で書けば、
「頂きます」と「戴きます」の2通りがありますが、
この両者の使い分けはあるのでしょうか。
(読者 I.Wさん)
——————————————————————-

2通りの読みとは別に
2通りの「書き方」があるケースにつての質問です。

共同通信社の「記者ハンドブック」によりますと

「もらう、載せる」という意味で「いただく」を使う場合は
「戴く」は用いず「頂く」に
表記を統一しています。

(例)
佐藤さんからの頂き物
賞状を頂きました。

食事を始めるときに言う
「いただきます」は
文字で書く場合は平仮名書きにします。

動詞とセットで使う
補助動詞の「~いただく」も
平仮名で表記します。

(例)
ご一読いただけますか?
会長に出席していただくことになっています。

「もらう、載せる」という意味で用いる場合は
「頂く」

動詞のサブで用い、尊敬の意を表す場合は
「いただく」

と「記者ハンドブック」では使い分けられていますので
参考にするとよいと思います。

「戴く」を使うのも間違いではないので
「もらう、載せる」という意味で使う場合は
「戴く」に表記を統一して、
同じ文面に「戴く」と「頂く」が混在しないようにしましょう。

※参考
記者ハンドブック 第12版 新聞用字用語集

7冊目の著書「仕事で差がつく言葉の選び方」刊行。
ビジネスに使える大和言葉を紹介しています。

2005年創刊! ビジネスメールを書くときに役立つ無料メールマガジン配信中
「まぐまぐ大賞 2017」ジャンル別賞の知識・ノウハウ部門で5位に入賞しました!

2015年に編集協力した単行本「一目置かれる大和言葉の言いまわし」が文庫化

THEプロフェッショナル広島

取材、ライティング、編集のお問い合わせは・・・
神垣あゆみ企画室

記事全文を読む
今週は、同じ漢字で2通りの読みがある言葉を取り上げます。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法         < 2通りの読み(4)>
◆─────────────────────────────────◆
                             「依存」

 「依存」は
 2通りの読みがある言葉ですが
 意味は同じです。

 「いそん」「いぞん」と読み
 あるものに頼ることで成り立つ
 ものやことを指します。

 もともとは「いそん」の読みだけでしたが、
 「薬物依存」「依存症」のように「いぞん」と読むことも増えており、
 「いそん」「いぞん」2通りの読みが共存しています。

 後に「存」がくる熟語で
 「共存」「生存」などの読みは「ぞん」。

 「既存」「現存」は本来「そん」と読んでいましたが、
 「きぞん」「げんぞん」と濁って読むケースも増えています。

 前に「存」がくる熟語では
 「存在」「存続」「存亡」などの読みは「そん」

 「存命」「存外」「存分」などは「ぞん」と読みます。

 同じ「存」という漢字でも
 濁点が付くか付かないかの
 微妙な読みの違いが複数あります。

 「存在」のように、
 そこにある、という意味で使う「存」は「そん」、

 「所存」「異存」のように、
 思っている、という意味で使う「存」は「ぞん」
 という傾向があり、使い分けられていましたが、
 そうした違いも最近では消えつつあります。



◆─────────────────────────────────◆
 【しごび】 の お 知 ら せ
◆─────────────────────────────────◆

 読みは同じでも字と意味が異なり、間違いやすい言葉を取り上げた
 メルマガの過去の記事が
 「まぐまぐニュース」で紹介されました。

 ▼【メール作法】意外と知らない? 「科する」と「課する」の使い分け
 

記事全文を読む
今週は、同じ漢字で2通りの読みがある言葉を取り上げます。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法         < 2通りの読み(3)>
◆─────────────────────────────────◆
                             「礼拝」

 「礼拝」も
 2通りの読みがある言葉です。

 仏教では「らいはい」と読み、
 仏さまを拝むことを指し、

 「ご本尊を礼拝(らいはい)する」のように
 使います。

 仏式の葬儀では
 「らいはい」と言って、手を合わせますね。

 キリスト教やイスラム教では
 「れいはい」と読み、神を賛美し祈祷することを
 指します。

 礼拝を行うチャペルのことを
 「礼拝堂(れいはいどう)」と言います。

 宗教によって読み方が変わるのが
 「礼拝」です。


 では「拝礼」は?

 「拝礼」の読みは一つしかなく
 「はいれい」と読み、
 
 頭を低く下げて、神仏を拝む
 という意味があります。

 「神前に拝礼する」のように使います。

 余談ですが
 お寺や神社でご朱印を頂くとき
 ご朱印帳に記される言葉に
 「奉拝」があります。

 「ほうはい」と読み、
 つつしんで拝む、という意味があります。

 神や仏を敬い拝みにきたことを
 表す言葉としてご朱印帳に用いられるのでしょう。



◆─────────────────────────────────◆
 【しごび】 の お す す め
◆─────────────────────────────────◆

 すると、しないとでは
 大違いの結果が……


 第209号   あいさつの大切さ
 --------------------------------------------------
  【 営業マン河村操はコミュニケーションする 】
 --------------------------------------------------

 「営業活動に一番大切なもの」って何だろう・・・
 その答えが、このメルマガを読めば分かります。

 ★お申し込みはこちらから 


 ▼河村さんのFacebookはこちら

記事全文を読む
今週は、同じ漢字で2通りの読みがある言葉を取り上げます。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法         < 2通りの読み(2)>
◆─────────────────────────────────◆
                             「重用」

 前回紹介した「空念仏」は2通りの読みごとに
 それぞれ異なる意味がありました。

 対して、
 2通りの読みがあるが、意味は同じ
 という言葉もあります。

 その一つが「重用」です。

 意味は、「重く用いる」の文字通り、
 人を重要な地位に取り立てて用いること、
 重要な地位につけて、責任のある仕事をしてもらうことです。

 読みは
 「じゅうよう」と「ちょうよう」。

 もともと(少なくとも戦前まで)は
 「じゅうよう」の読みだけでしたが

 その後「ちょうよう」と読む慣習が広まっていったようです。

 一説には、
 「大事なこと」を意味する「重要(じゅうよう)」との混同を
 避けるためとも、
 「重宝(ちょうほう)」などの読みに引きずられたためとも
 言われます。

 現在は、「じゅうよう」を基本の読みとしますが、
 「ちょうよう」と読んでもよいとされ、
 2通りの読みが共存しています。

 実は、わたしも「ちょうよう」と覚えていました。

 文例としては
  専務は小林さんを重用していました。
  当社は、有能な社員を重用しています。
 のような使い方をします。



◆─────────────────────────────────◆
 【しごび】 の お 知 ら せ
◆─────────────────────────────────◆

 読みは同じでも字と意味が異なり、間違いやすい言葉を取り上げた
 メルマガの過去の記事が
 「まぐまぐニュース」で紹介されました。

 ▼【メール作法】意外と知らない? 「科する」と「課する」の使い分け
 
記事全文を読む