今週は、同じ漢字で2通りの読みがある言葉を取り上げます。 ◆─────────────────────────────────◆ 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法 < 2通りの読み(2)> ◆─────────────────────────────────◆ 「重用」 前回紹介した「空念仏」は2通りの読みごとに それぞれ異なる意味がありました。 対して、 2通りの読みがあるが、意味は同じ という言葉もあります。 その一つが「重用」です。 意味は、「重く用いる」の文字通り、 人を重要な地位に取り立てて用いること、 重要な地位につけて、責任のある仕事をしてもらうことです。 読みは 「じゅうよう」と「ちょうよう」。 もともと(少なくとも戦前まで)は 「じゅうよう」の読みだけでしたが その後「ちょうよう」と読む慣習が広まっていったようです。 一説には、 「大事なこと」を意味する「重要(じゅうよう)」との混同を 避けるためとも、 「重宝(ちょうほう)」などの読みに引きずられたためとも 言われます。 現在は、「じゅうよう」を基本の読みとしますが、 「ちょうよう」と読んでもよいとされ、 2通りの読みが共存しています。 実は、わたしも「ちょうよう」と覚えていました。 文例としては 専務は小林さんを重用していました。 当社は、有能な社員を重用しています。 のような使い方をします。 ◆─────────────────────────────────◆ 【しごび】 の お 知 ら せ ◆─────────────────────────────────◆ 読みは同じでも字と意味が異なり、間違いやすい言葉を取り上げた メルマガの過去の記事が 「まぐまぐニュース」で紹介されました。 ▼【メール作法】意外と知らない? 「科する」と「課する」の使い分け