今週は、あれ?と思う敬語の使い方を取り上げます。
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 仕 事 ‎の メ ー ル 作 法               < 気になる敬語
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                           「お早い対応」

————————————–
先般お願いしておりました○○について、
お早い対応ありがとうございました。
————————————–

上記は、クイックレスポンスについての
お礼の一文です。

2行目の「お早い対応」は、
形容詞「早い」を尊敬語とするより、
それを受ける「対応」の方を尊敬語としてはどうでしょうか。

相手の状態や性質についての敬意を表すため、
「お」+形容詞
とする尊敬語はあるのですが
例)お忙しい、お美しい  など

下記のように
形容詞より、動詞を尊敬語とする方が
文としての収まりが良いと考えます。

お早い対応

速やかにご対応いただき

書き換えると
————————————————-
先般お願いしておりました○○について、
速やかにご対応いただき、ありがとうございました。
————————————————-

「速やかに」は「迅速に」としてもよいでしょう。

今週は、このように
こうしたらもっとしっくりくるのでは?
という敬語の使い方について取りあげていきます。

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【しごび】 の お 知 ら せ
◆─────────────────────────────────◆

「まぐまぐ大賞 2016」キャリアアップ部門で
2位に入賞しました!

これからも【仕事のメール心得帖】をよろしくお願いいたします!

◇─────────────────────────────────◇
あ と が き
◇─────────────────────────────────◇

今年、4月11日に配信した
当メールマガジン VOL.2614 進発式? 新発式?< 使い分けに注意 >
について、先週末、ある企業の方から
次のメールをいただきました。

——————————————————————-
新発式について書き込みがありましたが、
おそらくですが、当社が行っている新年のイベントのことかと思い
メールしました。

当社で、約30年ほど前から「新発式」という名称で、
新年のイベントを開始しました。

意味としては、新たな決意を新たに発(おこ)す式典
との意味合いで始めました。

当社クライアント様が、その後、社内や地域の経済人の会合(JCなど)で、
新年の会合の際に、使用されているようです。

ご参考までお送りします。
もし、違うご意見や、情報が有りましたらぜひお教えください。
(Y.H様)
——————————————————————-

辞書などでも調べたのですが、
言葉の意味や「進発式」との違いが分からず、
メルマガで問いかけたのですが、

配信後も、Y.Hさんからメールをいただくまでは
「新発式」についての意見や情報は寄せられていなかったので
ここにお知らせする次第です。

情報をくださった
Y.Hさん、ありがとうございました。

 

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今週は、勘違いしやすい言葉の変化についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法              < 勘違い言葉(2)
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                         「上司におもねず」

 今週は、本来の言葉を変化させて使っている間違いについて
 取りあげています。

 「おもねる」の否定形は
 「おもねず」でしょうか? 「おもねらず」でしょうか?

 「おもねる」は、相手に気に入られるように振る舞うこと。

 動詞「おもねる」はラ行五段活用なので、
 語幹「おもね」が
 おもねラ(ない)・おもねリ(ます)・おもねル・おもねレ(ば)・おもねロ(う)
 と変化します。

 その否定形は、
 「おもねる」の未然形「おもねら」+否定の助詞「ず」
 で「おもねらず」となります。

 × 彼は上司におもねず、毅然としています。

 ○ 彼は上司におもねらず、毅然としています。

 あるいは、「おもねらない」とします。

 × 彼は上司に決しておもねない人です。

 ○ 彼は上司に決しておもねらない人です。

 「おもねる」の打消しは、
 「おもねず」「おもねない」と「ラ」抜きではなく
 「おもねらず」「おもねらない」とするのが適切です。

 

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今週は、気になる敬語の使い方についてです。
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 仕 事 ‎の メ ー ル 作 法              < 気になる敬語(5)
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                  「おもてなしさせていただきます」

今週は「おや?」と気になる
敬語の使い方を取り上げてきました。

—————————————————-
心を込めて、お客様をおもてなしさせていただきます
—————————————————-

上記の一文で気になるのが
結びの「させていただきます」です。

気持ちとしては、
相手に「おもてなし」を「させてもらう」という気持ちから
「おもてなしさせていただく」という敬語になっているのかもしれません。

ここで用いられている
「させていただく」は、相手への行為をへりくだって伝えるときに使う
「させてもらう」の謙譲語です。

しかし、「させていただく」を適切に使うには
次の2つの条件を満たすことが必要です。

1)相手や第三者の許可を受けて行うことか?
2)そのことで何らかの恩恵を受けることになるか?

この場合、相手を「もてなす」という行為は
相手に許可を得て行うものではないので、
1)の条件は当てはまりません。

したがって、
「おもてなしさせていただく」ではなく
「する」の謙譲語「いたす」を使い、
「おもてなしいたします」
とするのが適切と考えます。

——————————————
心を込めて、お客様をおもてなしいたします
——————————————

とする方がすっきり収まるのではないでしょうか。

 

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【しごび】 の お す す め
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お願い事をするときには「差し支えなければ」

誘いを断らざるをえないときには「よんどころない事情で」

いつも気に留めてくれる相手には「お心にかけていただき」

といった具合に、大和言葉を使うと
言い回しがやわらかくなり、相手の心にすっと届きます。

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今週は、慣用句の意味について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法                  < 本来の意味
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「奇特」

「世の中には奇特な人がいるものだ」
という一文に使われている「奇特」。

文字の印象から
「奇妙で珍しいこと」という意味と
思い込んでいたのですが

本来の意味は
「言行や心がけが優れていて、褒めるに値する様」。

「彼は奇特な人ですね」は
変わり者という意味ではなく、
感心な行いをする優れた人という意味です。

こうした感覚的な思い込みの期間が
長ければ長いほど
本来の意味を知ったときの驚きは大きいものです。

今回
文化庁の平成27年度「国語に関する世論調査」の結果の中に
「奇特」が挙げられており

自分が誤った意味のまま、ずっと使い続けていたことを知り
恥ずかしくなりました。

なんとなくこういう意味だろうと捉え、
そのまま使っている言葉に気づく機会を与えてくれる
「国語に関する世論調査」をもとに

今週は、慣用句の本来の意味について
取り上げていきたいと思います。

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今週は、読者の方からいただいた質問にお答えします
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 仕 事 の メ ー ル 作 法                             < 読者からの質問
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                           「たてつけ」

<読者からの質問>————————————————

言葉遣いについて質問がございます。

「たてつけ」という言葉をよく耳にします。

「部内では担当者が作成し、部長が承認するたてつけとなっています」
といった形で、何かのまとまりを構成する様子を表す際に、私も含め
使用することがあります。

この使用法の「たてつけ」は、本来の意味とは異なるように思います。
辞書を見ても建具に関する意味のみで、上記の使用方法に該当する
用例が見当たりません。
よって公式な文書では使用を躊躇っております。

上記の使用法は正しいのでしょうか?
もし、正しくないのなら、他の適切な言い回しがあれば教えてください。
(読者 T.Mさん)
——————————————————————–

「たてつけ」を辞書で調べると
戸や障子などの建具の取り付けや、その開閉の具合を意味する「建て付け」

続けざまに事を行うことを意味する「立て付け」
があります。

建築用語で使われる「建て付け」は、前者の意味で
建具と柱との間に隙間があいていることを「建て付けが悪い」と言います。

私は「たてつけ」に関しては
上記の2つの意味しか知らず

T.Mさんの質問にあるような使い方があることは
ネットで検索して知りました。

「構造」とか「仕様」という意味合いで使われているようですが
建築用語から派生した言葉なのかもしれません。

使い慣れた人には便利な言葉なのかもしれませんが、
知らない人にとっては、「多分、こういう意味で使っているのかな?」と
想像はできても、曖昧でピンときません。

誰が読んでも分かる文にするには
「たてつけ」の代わりに「運び」とか「しくみ」と
言い換える方が通りがよいように思います。

質問にある文例で言えば
「部内では担当者が作成し、部長が承認する運びとなっています」
といった感じでしょうか。

 

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今週は、依頼にまつわるメール対応についてです。
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法           < 依頼メールあれこれ(2)
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                            遠慮する前に

今週は、人に依頼するとき、
人からの依頼を受けるとき、
または、断るときのポイントを紹介しています。

書類の確認を相手に頼むとき、相手の都合を考慮して

「お手すきの時に、添付のデータをご確認ください」

というメールを書いたとします。
「お手すきの時」の代わりに
「お暇な時」とすることもあるでしょう。

文字通り、手があいているときにお目通しください
という気持ちが込めらた一文ですが

依頼を受けた相手は「いつでもいい」と解釈しがちで
後回しにしたり、忘れてしまったりする可能性も。

相手にきちんと確認してほしい場合は
「いつまでに」確認してほしいかを伝える方が確実です。

でも、
「8月31日までに添付のデータをご確認ください」
といきなり切り出すのではなく

「恐れ入りますが、8月31日までに添付のデータをご確認いただけますか」

のように、本題の前に
相手を気遣うひと言を加えます。

相手に遠慮して、返信の期日を曖昧にするのではなく
返信してほしい期日を示し、
その前に相手を気遣うひと言を添えるのがポイントです。

取材先に原稿の校正を依頼するとき
わたしがよく使うのは下記の一文です。

恐れ入りますが、添付の校正データをご確認いただき
修正が必要な場合は8月31日までにご連絡いただけますでしょうか。
お手数をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします

急いでいて、期日まであまり時間がないようなときは、
文頭の「恐れ入りますが」を
「急なお願いで恐縮ですが」とします。

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