今週は、 重複した言い回しについて取り上げます。 
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法     < 重ね言葉の言い換え(3)>
◆─────────────────────────────────◆
                          「互いに交換」

 今週は、意味が重なっている言葉の
 書き換えを紹介しています。

 「新しい担当者と互いに名刺を交換しました」

 この一文のどこで意味が重複しているでしょう。

 「互いに」と「交換する」です。


 「交換」とは、互いにやり取りすること。
 お互いに同じ立場で物や情報、意見などを取りかわすこと
 を意味します。

 したがって、「交換する」の前に「互いに」は不要。

 「新しい担当者と名刺を交換しました」

 とすれば、文がすっきりします。

 「初めて互いにメールを交換しました」
 という一文も

 「初めてメールを交換しました」
 「初めて互いにメールのやり取りをしました」
 とすれば、意味の重複を避けられます。

 「返信を返す」
 「返事を返す」
 もうっかり使いがちな重ね言葉です。

 「返信する」「返事をする」と書き換えます。



◆─────────────────────────────────◆
 【しごび】 の お す す め
◆─────────────────────────────────◆

 自分でも多い方だと思う。
 気をつけないと……


 第213号    あいづちは大切だが・・・
 --------------------------------------------------
  【 営業マン河村操はコミュニケーションする 】
 --------------------------------------------------

 「営業活動に一番大切なもの」って何だろう・・・
 その答えが、このメルマガを読めば分かります。

 ★お申し込みはこちらから

 ▼河村さんのブログ
 「美魔女シンデレラクラブやハッピーリタイヤで好きなこと倶楽部に  入ったから大成功ってことはないからね」はこちら
 

11年前から配信中! ビジネスメールを書くときに役立つ無料メールマガジン
【 仕事美人のメール作法 】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

仕事実績、著書、お問い合わせは・・・
神垣あゆみ企画室

記事全文を読む

今週は、読者の方からの質問に回答します
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(5)
◆─────────────────────────────────◆
                         「ご笑納ください

<読者からの質問>————————————————

「ご笑納ください」の使い方について、ご教示いただきたく、
メールを差し上げました。

弊社に見学や視察にいらっしゃった外部のお客様に、
その時の様子のお写真をお礼状と共にお送りするのですが、
「お写真を同封いたしました。ご笑納ください。」という使い方は適切ですか?

お客様ご本人が写っている写真なので
「笑納」ではおかしいと思うのすが、同僚はそう書いています。

私の周りに日本語の達人がおらずモヤモヤしております。
(読者 K.Sさん)
——————————————————————

「ご笑納ください」は
たいしたものではないので、どうぞ笑ってお納め(受け取って)ください
という意味合いで使う、一種の謙遜表現です。

客先や目上の相手に贈り物をするときの
へりくだった言い回しとして
よく使われますが

上記の質問では
粗品とか記念品ではなく
会社を訪れたお客様を写した写真なので

K.Sさんが書いている通り「ご笑納ください」
を使うのはふさわしくありません。

代わりの言い回しとしては
「お納めください」「お受け取りください」
が挙げられます。

「お写真を同封いたしました。ご来訪の記念にお納めください

という一文を添えてみてはいかがでしょうか。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

◆─────────────────────────────────◆
【しごび】 か ら お 知 ら せ
◆─────────────────────────────────◆

異動、移転の季節。

「新年度向けメール」について書いた
過去のメルマガ記事が
『まぐまぐニュース』に掲載されています。

ぜひ、お役立てください!

★8冊目の著書「迷わず書けるメール術」発売中!

読んだら旅に出たくなる本「空飛ぶ野菜ソムリエ 世界の旅ごはん」発売中
神垣が企画・編集を担当しました。

7冊目の著書「仕事で差がつく言葉の選び方」刊行。
ビジネスに使える大和言葉を紹介しています。

THEプロフェッショナル広島

取材、ライティング、編集のお問い合わせは・・・
神垣あゆみ企画室

メルマガ詳細

記事全文を読む
今週は、読みは同じなのに字が違う言葉についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法  < 間違いやすい言葉(3)
◆─────────────────────────────────◆
省みる」と「顧みる

今週は、読みは同じなのに意味が異なり
間違いやすい言葉を取り上げています。

「省みる」と「顧みる」。

この2語の違いも、あいまいになりがちです。

「省みる」は、自分の行いや心の中を振りかえって考えること。

例)今日一日を省みる 省みて恥じない

「顧みる」は、過ぎた昔を思うこと。

例)過去を顧みる 歴史を顧みる

「省みる」は「反省する」と同義で、
「顧みる」は「回顧する」と同義です。

「顧みる」はほかにも、気にかける、という意味でも使います。

例)家庭を顧みない 人を顧みる暇がない

「返る」と「帰る」の違いはどうでしょうか。

「返る」は、物事が元に戻ることのほかに、元の状態に戻ること。
「帰る」は、人が元いたところへ戻ることを
指します。

したがって、人に関することでも
「正気に返る」「我に返る」は元の状態に戻ることなので
「返る」を使い、

「初心に帰る」「童心に帰る」は
初めてのときや幼い時の気持ちに帰り着く
という意味で「帰る」を使う
という違いがあります。

メルマガ詳細
「まぐまぐ大賞 2016」キャリアアップ部門で
【仕事美人のメール作法】が2位に入賞しました!

メルマガ詳細

2015年に編集協力した単行本「一目置かれる大和言葉の言いまわし」が文庫化

カミガキのフェイスブック

THEプロフェッショナル広島

取材、ライティング、編集のお問い合わせは・・・
神垣あゆみ企画室

記事全文を読む

今週は、あいまいな表現を具体的に書く練習です。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法            < あいまいな表現(2)
◆─────────────────────────────────◆
                      「いいです」という返答

今週は、あいまいで誤解を招く恐れのある表現を取り上げて
紹介しています。

「いいです」
という返答。

承諾するOKの意の「いい」なのか、
断りのNOを意味する「いい」なのか
分かりません。

このようなときは
「いい」だけですませず、相手の問いに対して
きちんとOKかNOの意思表示を。

例えば
「資料を郵送していよろしいですか?」
とメールで尋ねられたら

OKの場合の返信は
× いいです。
○ お願いいたします。
お手数ですが、下記の住所へお送りいただけますか。

NOの場合の返信は
× いいです。
○ あいにく、同じ設備をがすでにありますので
資料の送付はご遠慮いたします。

「いいです」を「結構です」に置き換えた場合も同じです。

「資料を郵送してよろしいですか?」
という相手の打診に対して

OKの場合の返信は
 × 郵送で結構です。
 ○ 郵送にてお願いいたします。

NOの場合の返信は
 × 郵送は結構です。
 ○ できれば、弊社指定の○○社の
   宅配便でお願いいたします。

「いいです」「結構です」だけではあいまいで判断がしにくいので
具体的な言葉を添えて、答えるようにしましょう

<追記>20220817
「送付は結構です」と伝える場
「送付いただくには及びません」
という言回しも覚えておくとよいでしょう。

 
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

◆─────────────────────────────────◆
【しごび】 の お す す め
◆─────────────────────────────────◆

ビジネスメールを書くときに役立つ
最新の記事が無料で読めます。

平日日刊で無料配信。登録はこちらから
最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

記事全文を読む

今週は、相手に対して失礼になる表現についてです。

 
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法              < 失礼な表現(4)
◆─────────────────────────────────◆
                           「蛙の子は蛙」

今週は、相手に失礼にならないよう
気をつけて使いたい言い回しについて
取りあげています。

「すごいですね」という、相手への賞賛の気持ちを伝えたつもりが
言葉の使い方を間違えると、相手を不快にする場合があります。

野球部出身の上司の子どもが
社会人野球で活躍している
という知らせを聞き

「部長の息子さん、ピッチャーですか。
さすが、蛙の子は蛙ですね」

親子で野球の実力があることを
賞賛したつもりが、上記の文では、その気持ちは伝わりません。

なぜなら、「蛙の子は蛙」には
「所詮、凡人の子は凡人にしかなれないものだ」という
意味があるからです。

目上の相手に「さすが」という表現もNG。

このようなときは
「さすが、蛙の子は蛙ですね」よりも
この親にしてこの子あり、ということですね」
の方が、意味としては適切です。

▼ 「鳶が鷹を生む」にも注意!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
似たような表現に
「鳶が鷹を生む」
があります。

「鳶が鷹を生む」は
平凡な親がすぐれた子を生むことのたとえ。

これは本人が謙遜して使うのには差し支えありませんが
人を評するときに使うと、失礼になります。

「部長の息子さん、すばらしい活躍でした。
鳶が鷹を生むとは、このことですね」

このような使い方は、相手が気を悪くすることはあっても
賞賛にはならないので、使い方に気をつけましょう。

◆─────────────────────────────────◆
【しごび】 の お す す め
◆─────────────────────────────────◆

連載「仕事に効くメール作法」6回分を収録!

——————————————————
日経ビジネスアソシエ・スキルアップムック シリーズ
——————————————————
 「伝える技術 」 
——————————————————

日経ビジネスアソシエで連載された
相手に不快感を抱かせない「仕事に効くメール作法」
6回分の記事が収録されています。

文例も豊富。神垣のメール講座の副読本としても活躍中です!

9月に名古屋で「たおやか大和言葉講座」開講します!

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

記事全文を読む
今週は、もたつきのない、すっきりした表現の仕方についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法             < 文章のぜい肉を取る
◆─────────────────────────────────◆
「~と思います」

今春入社した、複数の新人社員が書いた文章を
読む機会がありました。

新入社員研修の感想を書いた文章だったのですが
全員に共通しているのが
文末のほとんどが「~と思います」で
しめくくられていること。

「一層、努力していきたいと思います」
「学ぶことができたと思います」
「今後も生かしていきたいと思います」

実際に「そう思っている」から
「~と思います」と書いているに違いないのですが

400字余りの文章に、「~と思います」が何度も使われていると
読んでいても今一つ、ピリッとしません。

言い切れない、断言できない
自信のなさゆえの表現が
「~と思います」。

しかし、3つに2つくらいは
「一層、努力します」
「学びました」
「今後も生かしていきます」
と言い切る表現があると、意思が相手に伝わります。

同様に
「~と思われます」
「~かもしれません」
「~のはずです」
なども「曖昧」「逃げ腰」のイメージを与えます。

きりっと引き締まった文章を書く際には
使用を控えたい表現です。

今週は、このように
文章をもたつかせる余分な言い回しを
取りあげていきます。

2005年から配信中! ビジネスメールを書くときに役立つ無料メールマガジン
【 神垣あゆみメールマガジン 】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

仕事実績、著書、お問い合わせは・・・
神垣あゆみ企画室

記事全文を読む