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今週は、読者の方からの質問に回答します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 読者からの質問(5)>
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「させていただく」の行方
<読者からの質問>————————————————
勤め先の会社内で、若手を指導(?)する際にも、
メールマガジンのバックナンバーを参照しながら
「やんわりと」指導しています
(後述の「させていただく」は、会社内で幅広く)。
さて、神垣さんが過去に何度か書かれている
「させていただく」の誤用について、
現在では、日本中、老若男女、特に芸能人が
「させていただく」の誤用を連発しており、
さらには民放のアナウンサーまでもが誤って使うようになり、
そのうち、「らぬき言葉」や
「『情けは人の為ならず』の誤解釈」などのように
「市民権」を得てしまうではないかと心配しています。
社内で指導しても、
「糠に釘」ではないかと思うようになってきました。
(読者 Y.N さん)
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「させていただく」の誤用の広がり、定着に関しては
残念ながら、なす術がないというのが正直な感想です。
最大の原因は
「話し言葉として耳に入ってくる」ことだと
思っています。
テレビやラジオで「させていただく」を
有名人(アナウンサー含む)が使い続ければ、
耳に残り、言葉にして発してしまうのは
自然の流れなのかもしれません。
当メールマガジンで
「新年あけましておめでとうございます」は重言である
と書きましたが
▼新年のあいさつ< 年末年始のあいさつ >VOL.2771
年初のテレビやラジオを注意してみると
これを使う司会者、アナウンサー、パーソナリティーの
何と多かったことか。
言いやすいフレーズ、収まりのよい言い回しは
それが誤りであっても「使いやすい」ために
広がっていくのだと思います。
でも、社内で若い社員に指導する立場の方には
世間の風潮に流されず、正しい使い方を指導していただきたい
と願っています。
言葉の使い方が時代によって変わっていくのは
仕方ないことかもしれませんが、
正しい言い方、使い方を知ったうえで
敢えて使わないのと
全く知らないまま、人が言っているからなんとなく使うのとでは
意味が全く異なると思うからです。
私は「させていただく」の濫用には
未だに違和感を覚えるので
メールマガジンでもしつこく書いていくつもりです。
ささやかな抵抗かもしれませんが、
細い糸でも伝え続ければ、
引き継いでくれる人がいると信じています。
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