今週は、二日間限定の番外編でお届けします。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法 < 文章上達について >
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客観性を持つということ
公称「平日日刊」の当メルマガ。今週の平日は今日と明日のみなので、番
外編として「文章上達」をテーマに二回にわたって書いていきます。
▼ ブログで目にする一人芝居型の文章
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文章上達の王道は「読むこと」と「書くこと」の繰り返しと思っています。
読む力があれば、書く力も身についていきます。なぜなら、読む力があれ
ば、自分の文章もある程度客観視できるようになるからです。
今、ブログが爆発的に普及して、多くの人がブログで何かしらの情報を発
信しています。最も多いのが日記とか身辺雑記など、自分のことについて
書いたもの。
多く見られるのが、自己陶酔、自己完結型のイッちゃってる、酔っちゃっ
てる文章。読み手に何を伝えたいのかより、自分のことをもっと分かって!
と自己主張が先行してしまっている文章です。
漫才で言えば、ボケと突っ込みを文章上で一人でやってしまっている状態。
「はい、ここで笑って」「ここで共感して」とカッコ書きの注釈や顔文字
で一人芝居しても、自分が思うほど読み手は面白がってはくれません。
▼ 自分に問いかけるもう一人の自分
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日常生活に目を向けると、子どもの頃から個室があり、ご近所づきあいも
少ない、大人は「人に迷惑かけなければいい。自由にやれ」と多くのこと
を許容してくれ、実際、家庭でも学校でもキツイ縛りは少ない。
そんな日常を送っていると、他者の目を意識するということが少なくなっ
てきます。
だから、電車の中で化粧をし、地べたに座りこんでものを食べるのも平気。
そんな状態の自分をもう一人の自分が見て「みっともない」という感性が
欠けているのです。
マスカラの仕上がりにこだわっても、公衆の面前で手鏡片手にマスカラを
塗りたくる自分の姿は気にならない、という滑稽な状態に気づかないでい
るのです。
▼ 足りない対話を補うもの
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家族や恋人がいても、どこか一人ぼっちなのが今の社会。ネットの恋愛相
談などを見ても、一人で悩まず、まず相手に相談すれば? というレベル
の問題を深刻に一人で考えすぎて意気消沈しているケースが少なくありま
せん。
他者との会話が圧倒的に足りないのと、自分との対話も十分でない気がし
てなりません。
客観性を育てる芽は、特別なことをしなくても、読書をし、感じたこと考
えたことを文章にする行為を積み重ねることで解決できると考えます。書
くことが苦手なら、人に話すことでもいいでしょう。
最初はうまくいかなくても、自分以外の他者に伝える意識を持つことで、
客観性の芽を育むことはできるのです。