今週は、同じ意味合いでも好印象を与える表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 言いかえる技術(2) >
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「べつに」「どちらでも」
相手に尋ねられて「べつに」「どちらでもいいです」と、うっかり返答。
気の進まない内容ほど、こうしたあいまいな受け答えをしてしまいがちで
す。実際に「自分で決められない」ということもあるでしょう。
ですが、相手が「どう思いますか?」「どちらにしますか?」と尋ねてい
る場合は、イエスかノーか、AかBか、自分はどう思うか、を意志表示をし
なければ、物事が前に進みません。
どう思うか、意見や感想を求めらたとき、
「べつに」「いいんじゃないですか」
という返答は、相手に対しても不誠実です。「私はこう思います(感じま
す)」とはっきり意志表示するのがベストですが、判断がつかない、分か
らない場合は
「難しい問題ですね。私には判断しかねます(判断できません)」
「状況が見えないので、何とも言えないです」
「今すぐに判断するのは難しいです。少し時間をいただけますか?」
このように、「判断できない」「分からない」ことを相手に伝えることも
必要でしょう。
「AとBのどちらにしますか?」という問いに対して「どちらでもいい」と
答えるのは「どうでもいい」と答えているのと同じ。「どちらにするか」
を前提に尋ねている相手も、困ります。
「デザインも内容も分かりやすいA案を採用します」
「甲乙つけがたいですが、敢えて選ぶならBです」
「A、Bいずれの場合も対応可能です」
このように選択の理由を添えて返答すると、相手も納得しやすいです。決
められないのではなく、どちらでも構わないのであれば、「いずれも対応
可能ですので、お任せします」と相手の都合に合わせる旨を伝えます。
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