今週は、意味を取り違えやすい言葉についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 間違いやすい言い回し
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                             「恐らく」

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恐らく山田さんは出席すると思います。
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この一文に使われている「恐らく」は
文語の「恐る」の未然形「恐ら」に接辞の「く」が付いたもので、
「恐れることには」というのが本来の意味です。

悪い結果になる可能性が高いと心配、推測するときに用いられ、
良い結果が予想される場合には用いません。

したがって、上記の文のような使い方はせず
「恐らく」を用いる場合は下記のようにします。

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恐らく山田さんは欠席だと思います。
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あるいは
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恐らく山田さんは出席しないと思います。
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同様に「恐らく」は次のような使い方をします。

○ 恐らく明日は台風の上陸で、荷物が出荷できないと思います。

× 恐らく明日は台風が北方にそれるので、荷物は出荷できると思います。

良い結果になる可能性があるときには「恐らく」の代わりに
「多分」を用います。

○ 多分、明日は台風が北方にそれるので、荷物は出荷できると思います。

「多分」は、良い結果、悪い結果に関わらず
ある事柄の可能性が高い場合に用いる言い回しです。

今週はこのように、
意味を取り違えたまま使ってしまいやすい
言い回しを取り上げていきます。

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【しごび】 の お す す め
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