今週は、間違いやすい敬語表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法             < 謙譲語の間違い(2)>
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                          「伺う」の誤用

相手に「聞いたかどうか」を尋ねる場合の
謙譲語の間違いの一例を挙げます。

「○○について伺っておられますか?」

「伺う」は「聞く」の謙譲語です。
使い方としては、自分から相手に
「○○について伺っております」とへりくだって使うのが妥当。

ですから、上記の一文のように
相手の動作に「伺う」を使うのは間違いです。

相手が「聞く」という行為に敬意を表す場合は
尊敬語の「お聞きになる」を使い

「○○についてお聞きになっていますか?」

とします。
「○○についてお聞き及びですか?」
という表現もよいでしょう。

「受付で伺っていただけますか?」
も相手の行為に謙譲語を使った間違いです。

この場合は
「受付でお尋ねいただけますか?」
とします。
<追記>
「伺う」は「聞く」のほかに、
「問う」「訪ねる」の謙譲語でもあります。
 
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 今日は、間違いやすい敬語表現についてです。
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 メ ー ル の 敬 語             < 謙譲語の間違い >
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                        謙譲語とは

ご存じの通り、敬語には尊敬語・謙譲語・丁寧語とありますが
今回は、間違いやすい「謙譲語」の使い方について取りあげます。

「謙譲語」とは、
自分をへりくだることによって、
相手(または自分の動作が向かう先)に敬意を示す表現です。

本来、自分の言動や動作に付ける謙譲語ですが
へりくだる対象を自分ではなく相手にしている
謙譲語の間違いを見かけます。例えば・・・

「部長が申されていました」

目上の相手に自分から何か「言う」ときに使うのが
「申す」という謙譲語。

ですから、部長が言ったと表現する場合には
「言う」の尊敬語の「おっしる」を使い

「部長がおっしゃっていました」

とします。

このように尊敬語と謙譲語が
ごちゃまぜになっている間違いがほかにもあります。

「記念品を頂いてください」

相手から「受け取る」という動作をへりくだって表現する際に
使う謙譲語が「頂く」。

ですから、相手の動作に使うのはNGです。この場合は

「記念品をお受け取りください」

とします。

 
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今週は、注意したい敬語表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法          < 気になる敬語(5)>
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「なさりませんように」

「お気遣いなさりませんように」

気を遣わないでくださいね
という意を表す一文です。

ここでの「なさりませんように」は
「り」ではなく「い」として
「なさいませんように」とするのが適切。

「なさいませんように」は
「する」「なす」の尊敬語である
「なさる」から派生した語です。

「お気遣いなさいませんように」に代わる言い回しとしては

「どうぞお気遣いなく」
「ご心配には及びません」
「お気持ちだけ頂戴します」
などが挙げられます。

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今週は、注意したい敬語表現についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法              < 気になる敬語(4)
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                            「あられる」

「お時間があられるときにお願いします」

目上の相手に問いかけるときの一文ですが
違和感を覚えます。

「あられる」は
「ある」「いる」という存在を示す語に
尊敬の助動詞「れる」がついた尊敬語です。

意味としては、「いらっしゃる」より、やや改まった表現になるので
使う機会が限定されてきます。例えば…

「○○の研究者であられる山田先生」

のように、存在を示す時
それも相手への敬意が強い時に使うのが
「あられる」です。

「時間がある」の「ある」は存在ではなく
所有を示す語(「用事がある」「興味がある」など同等)。

ですから、「あられる」を使わずとも
「お時間のあるときにお願いします」
として失礼にはなりません。

「お時間がおありのときに・・・」としても
間違いではないのですが、「お」が続いてくどい感じがします。

その他の言い回しとしては
「お手すきの時にお願いします」
としてもよいでしょう。

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                              「やる」

「すみません」と同様に
様々な場面で使える言葉に
「やる」があります。

「やる」は「する」よりも口語的なくだけた表現です。
親しい間柄の相手に使うには差し支えありませんが、
ビジネスメールでは「する」に置き換えて使うことをお勧めします。

例えば…

「あの試みは部外者にも大変興味深かったので、
ぜひ、またやってください」

ここでの「やってください」を
「してください」または「お願いします」に
書き換えてみましょう。

「あの試みは部外者にも大変興味深かったので、
ぜひ、またしてください」

「あの試みは部外者にも大変興味深かったので、
ぜひ、またお願いします」

私なら、品良く収まる「お願いします」の一文を使います。

「会長が社長をやられていた時期のことですが・・・」

上記の一文は、下記のように書き換えます。

「会長が社長をなさっていた時期のことですが・・・」

「やる」自体がくだけた言葉なので
尊敬の「られる」を付けて「やられる」としても
敬語としてはちぐはぐな印象を残します。

上司に尋ねる場合も
「部長はゴルフをおやりになるんですか?」ではなく
「部長はゴルフをなさいますか?」
とします。

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                           「いただく」

確かに敬語を使っているのだけれど
結果的に、おかしな文章になっていることがあります。

例えば、「いただく」の使い方。
芸能人のブログコメントで見かけた例を挙げてみましょう。

「○○さんと親しくさせていただくこととなりました」

この場合、○○さんと親しくすることに
相手の許可や同意を得る必要はないと思うのですが…。

「○○さんと(親しく)お付き合いしています」
「○○さんと親しくなりました」

と言い切った方が、このかたの好感度はもっと上がったのでは?
と余計な心配をしてしまった次第。

もうひとつ、芸能人ブログで見つけたのが
下記のコメントです。

「何だかお話が具体化してきてしまっているので、
説明を足させて頂きますと・・・」

この「説明を足させて頂きますと」は
「説明を補足いたしますと」
の方が文章として自然ではないでしょうか。

また、補助動詞として「いただく」を使う場合は
上記のように漢字にするより、ひらがなで表記したいところです。

せっかく敬語を使っても
その使い方がちぐはぐだったり、的を射ていないと
“残念な”文章になってしまいます。

今週は、こうした気になる敬語の使い方
について取り上げていきたいと思います。

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「日経ビジネスアソシエ」2010年6月15日号 
特集・最新ビジネス作法

22-23ページに、メールマナーについて
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