今週は、相手の心をつかむ言い回しの工夫についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法   < 添えるとよいひと言(2)
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「ご安心ください」

衣料品のネットショップに問い合わせをしたところ、
次の返信がありました。

「天然素材特有の色ムラが少々見られますが、
着用して目立つ程度ではございませんので、ご安心ください」

上記の一文、「目立つ程度ではございません」で終わることもできますが
最後に「ご安心ください」と結ばれていることで、文字通り
「大丈夫なのね」と安心できます。

相手が商品やサービス、対応に不安に感じていると察した時は
「大丈夫です」「問題ありません」と根拠もなく肯定するより、

相手が抱く不安の解決策や対処法を説明したうえで
最後に「ご安心ください」のひと言を添えると、納得できます。

相手が「本当に大丈夫?」と疑わしく思っているようなときも

「○○の件については、すでに対処しておりますので、ご安心ください」
「承知しております。ご安心ください」

と「~だから」と理由や状況を伝えたうえで「ご安心ください」と返答を。
場合によっては、「お任せください」と強調する言い回しもあります。

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今週は、相手の心をつかむ言い回しの工夫についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法   < 添えるとよいひと言
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「確かに」

そのままでは不躾だったり、直球過ぎて、相手を不愉快にする恐れのある
言葉。それを和らげる効果があるのが

「恐れ入りますが」「お手数ですが」「残念ながら」

など、“緩衝材になる”ひと言です。

はっきりしない回りくどい表現と敬遠する向きもありますが、
「言葉も使いよう」。

ほんのひと言添えるだけで、
相手も自分も気分よくやりとりするできる知恵として
使わない手はないと思います。

特に、返信するだけ、了解するだけといった、短文で終わるやりとりでは、
「返事するだけでいいのだろうか」「相手に失礼にならないだろうか」と
不安になることがあります。

そんな時に役立つ「ひと言」を、今週はご紹介していきます。

▼ 相手に安心と信頼を与えるひと言
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
一つ目は「確かに」。

「確かに承りました」
「確かに、お引き受けいたします」
「確かに、お届けいたします」

上記の三文例とも「確かに」がなくても相手に伝わりますが、
「確かに」を添えることで「責任を持って~します」という意志が感じられ、
安心感があります。

誠意や信頼を感じさせるひと言として、メールに書くだけでなく、
会話でも意識して使うとよい表現ではないでしょうか。

 
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今週は、なんだか変だな、と感じる表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 気になる表現(4)
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 「~させていただく」

ある団体の発足を知らせるメール文です。

「○○会は2011年4月1日に発足させていただきました。
発足までの経緯につきましては、当ホームページのブログ内に
転載させていただいておりますので、ご参照いただければ幸いです」

「させていただき」「させていただく」「させていただいて」が
続いています。

書く側の「より丁寧に」という思いに反し、
読む側にとっては「くどい」「慇懃無礼」と映ってしまうのが
上記の文例です。

「~させていただく」は敬語表現の一つですが、
へりくだる必要のない状況や場面に「~させていただく」を繰り返し
使ってしまうと、誠意が伝わらず形だけの敬意にしかなりません。

「~させていただく」は「相手の許しを得て、何かをする」ときに
使う表現。許可を受ける相手がいなかったり、許可を受ける必要が
なかったりする場合にまで使わなくてもよい表現です。

▼ 書き換え例
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
上記の点を踏まえ、次のように書きかえました。

「○○会は2011年4月1日に発足いたしました。
発足までの経緯につきましては、当ホームページのブログ内に
転載しておりますので、ご参照いただければ幸いです」

会の発足は、自ら立ち上げたもので、相手の要望があって発足した
ものではありません。

発足の経緯も、誰かに頼まれて知らせているわけではなく、
会の成り立ちを多くの人に知ってほしいという意志から
ブログで紹介しているもの。
上記の文面で、そのことは十分に伝わります。

「~させていただく」を使わないからといって、
相手に失礼な文面になるわけではないことを覚えておきましょう。

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【しごび】 の お 知 ら せ
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今日は何の日? 「九スポ」に神垣の連載が載る日!
今朝発売の「九州スポーツ」8面に掲載されてますっ。

『痛いっ! おじさんメール改造講座
~ 今さら聞けない大人のメール作法 ~』

第3回のテーマは「返信に困るメール」です。
実際に“どん引き”してしまったメールの実例を紹介しています。

「九州スポーツ」では毎週木曜日に
「東京スポーツ」は一日早く水曜日に
掲載予定です。

ぜひ、お読みくださいね!

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今週は、なんだか変だな、と感じる表現についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法              < 気になる表現(3)
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                            確認のメール

あるネットショップからの返信です。

「ご計算の金額に間違いありません。
大変お手数ですが、お支払ってから、
お知らせをいただきましたら、助かります。
当方はご入金を確認後、すぐお客様に連絡いたします」

メールで丁寧に対応しようとしてる姿勢は分かるのですが
言葉遣いがちぐはぐな印象が否めません。
その原因は……

1)無理のある言い回し
「ご計算」「お支払ってから」は敬語の使い方がしっくりきません。
「ご計算」と無理に「ご」を付けなくても「合計金額」に。
「お支払ってから」は「支払ってから」の前に「お」を付けただけで
敬語としては不十分です。
無理に敬語を使うより、相手に分かりやすい表現を優先しましょう。

2)文の運びがよくない
支払い後、「お知らせをいただきましたら、助かります。
当方はご入金を確認後、すぐお客様に連絡いたします」の一文は
言い換えれば、「入金確認後、商品を発送します」ということ。
自分の都合から述べているので、相手に分かりにくい文になっています。

▼ 書き換え例
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
上記の気になる点を踏まえ、次のように書きかえました。

「お知らせいただいた合計金額に間違いございません。
お支払い手続きをお願いいたします。
ご入金を確認後、お客様にご連絡のうえ
商品を発送いたします」

この文の前に
「このたびは○○をお買い上げいただき、ありがとうございます」
の一文を入れると、よいと思います。

 
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お願いのメール

メールマガジンの相互紹介の依頼文です。

「もし、相互紹介をしてもいいと思っているのでしたら
お手数ですが返信してもらえないでしょうか?
もし、紹介してくださる場合、こちらの紹介分はこれでお願いします」

この依頼メールを受信した時、ツッコミどころ満載で
相互紹介よりありがたく思いました。

気になる点を挙げてみましょう。

1)「もし」の連続
同じ言葉が続くと、文章がくどくなります。
しかも、「もし」の後に続く文面がぞんざい。
了承を得る前から紹介文を送っていて、少々強引。

2)敬語の使い方が不十分
「思っているのでしたら」「返信してもらえないでしょうか」
は不躾な印象。敬語を使えばもっと丁寧に伝わります。

3)言葉がちぐはぐ
「こちらの紹介分」→「当方の紹介文」
「これで」→「こちらで」

▼ 書き換え例
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
上記の気になる点を踏まえ、次のように書きかえました。
一度に用件を済ませようと、すべての要望を詰め込んでしまうと
押しつけがましくなります。次のように段階を踏むことをお勧めします。

1)相互紹介の打診
「もし、相互紹介をご了承いただける場合は
お手数ですが、ご返信いただければ幸いです」

2)次のステップ
相互紹介の了承を得てから
「もし、よろしければ、こちらの紹介文をご利用ください」

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「よろしくお願いします」

「必要事項を申込フォームに入力して、送信をよろしくお願いします。
追加注文は大丈夫ですが、まず当店に連絡をよろしくお願いします。
連絡をいただいたら、すぐお客様のほうに返信いたします」

「よろしくお願いします(いたします)」は、ビジネスメールの定番フレ
ーズの一つ。このフレーズを使わない日はないのではないでしょうか。
辞書登録している人も多いと思いいます。

文末を「よろしくお願いします」にしておけば収まりもよいので、
決まり文句として頻繁に使いがちです。
でも、上記のように形だけになっているパターンも多く見られます。

最初の一文は「送信してください」として問題はないでしょう。

「大丈夫」という言葉もよく使われますが、口語的で軽い印象を与えるので、
「対応いたします」に言い換えます。

「お客様のほうに返信」の「ほう」は不要。「お客様に」で意味は通じます。

▼ 書き換え例
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
これらのポイントをもとに、次のように書きかえました。

「必要事項を申込フォームに入力し、送信してください。
追加注文にも対応いたします。注文時にその旨をお伝えいただきましたら
当方で確認後、ご連絡をいたします」

追加注文については「対応いたします」と言い切る方が、伝わります。

長くなるので上記では省きましたが、
「お客様へ」を入れるとしたら、最後の「ご連絡をいたします」の前が
よいでしょう。

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