今週は、 敬語の適切な使い方について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < メールの敬語(4)>
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「同行して参ります」
今週は、ビジネスメールでの敬語の適切な使い方について
例を挙げながら紹介しています。
「ごあいさつには弊社の本部長を同行して参ります」
上記は、客先に自社の上司を連れてあいさつに行くことを伝える一文です。
相手に伝えたいのは
「本部長も私と一緒に行きます」ということです。
上記の一文では「同行して参ります」が使われていますが
「参る」は「来る」の謙譲語ですから、
一緒に行くという意味の「同行する」と「参る」は
意味が重なります。
したがって、この場合は
「同行して」が不要。
「同行」という言葉を使うのであれば
「参ります」が不要です。
したがって
「ごあいさつには弊社の本部長も同行いたします」
としても敬語の使い方としては間違いではありませんが、
「ごあいさつには弊社の本部長も一緒に参ります」
と、「一緒に参ります」という言い回しにする方が
「同行」よりも収まりがよいと思われます。
また、「行く」の謙譲語「うかがう」を使い
「ごあいさつには弊社の本部長も一緒にうかがいます」
としてもよいでしょう。
「資料を持参して参ります」というのも
似たような意味の重複が見られる間違いです。
「資料を持って参ります」
「資料を持参いたします」
「資料をお持ちします」
とするのが適切です。
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【しごび】 の お す す め
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