今週は、メールの敬語について設問形式で紹介します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法               < 敬語レッスン
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「おられますか」

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Q1-「午後から社内におられますか?」

  を正しい敬語に直しましょう。
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「おられる」は
「いる」の謙譲語「おる」に
尊敬語の「られる」を付け加えたもの。
謙譲語と尊敬語が混在した、どっちつかずの敬語です。

この場合は、相手に
社内に「いるか、どうか」を尋ねるわけですから

主語は「相手」で
相手を敬う「尊敬語」を使います。

「いる」の尊敬語は
「いらっしゃる」です。

ですから
———————————–
午後から社内にいらっしゃいますか?
———————————–
とするのが適切です。

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今週は、間違いやすい敬語の使い方についてです。
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仕 事  の メ ー ル 作 法                                            < 敬語注意報(3)
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「おられる」

今週は、敬語の適切な使い方について取り上げてきました。
読者のかたから質問がありましたので、回答します。

<読者からの質問>————————————————

尊敬表現について日ごろ気になっている表現があり、
正しいのかお聞きしたく、メールいたしました。

それは、「おられる」という言い方です。

例1 「明日、□□さんはおられますか
例2 「○○さんは日々講演をしておられます

「いる」の尊敬語は、「いらっしゃる」ですが、
たまに「おられますか」と言われることがあります。

「おる」は謙譲語ですし、間違っている表現だと
今まで思っておりました。

しかし、最近はテレビなどでも「おられる」という表現を
耳にする機会が多くなったように思います。

「おられますか」は正しい尊敬表現なのでしょうか。
(読者 T.O)
——————————————————————

「社内にいる」といった存在を指す「いる」の
尊敬語は「いらっしゃる」 → 例)社内にいらっしゃいますか?
謙譲語は「おる」     → 例)社内におります。
です。

上記の質問にある
例1 「明日、□□さんはおられますか
は、正しくは
「明日、□□さんはいらっしゃいますか
です。

「おられますか」の「おられる」は、
「いる」の謙譲語「おる」に尊敬の「~られる」を付けた
誤った使い方と思われます。

例2 「○○さんは日々講演をしておられます」
の「しておられます」の基の言葉は「する」。

「する」の尊敬語は「なさる」「される」ですから、この場合
「○○さんは日々講演をなさっています
「○○さんは日々講演をされています

とするのが適切と考えます。

質問にある「おられる」という表現は
謙譲の「おる」を尊敬語と混同した誤用ですが
口で言いやすいことから使われているように思います。

テレビやラジオで頻繁に使われている
「~させていただく」同様、誤用のまま広まっている
言葉の一つではないでしょうか。

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今週は、間違いやすい敬語の使い方についてです。
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 仕 事の メ ー ル 作 法               < 敬語注意報(3)
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                         「大丈夫ですか?」

今週は、敬語の適切な使い方について取り上げます。
繰り返し取り上げているものもありますが
よくある間違いもあるので、おさらいと思ってご確認ください。

「○月○日に資料をお持ちしても大丈夫ですか?」

上記の例文にある「大丈夫ですか?」は
最近、よく聞いたり見たりする言い回しですが……。

「大丈夫」とは、間違いがなくて確かなさま
を意味する形容動詞です。

上記の例文のように「大丈夫ですか?」と
相手に尋ねるのは「~で確かですか?」
「~で間違いないですか?」と念を押す

あるいは取りようによっては、
相手を疑ってかかるニュアンスにもとれます。

この場合、「大丈夫ですか?」より
「よろしいですか?」
とする方が敬語としては適切ではないでしょうか。

「○月○日に資料をお持ちしてもよろしいですか?」

ほかに「差し支えないですか?」という
言い方もあります。

「○月○日に資料をお持ちしても差し支えないですか?」

答えるときも
「全然、大丈夫です」
とするより

「はい。差し支えありません」
「問題ありませんので、お願いします(進めてください)」

のような表現を使うとスマートです。

▼「大丈夫ですか?」に関する過去の記事

 
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今週は、間違いやすい敬語の使い方についてです。
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   仕 事 ‎の メ ー ル 作 法               < 敬語注意報(2)
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                      「行かせていただきます

今週は、敬語の適切な使い方について取り上げます。
繰り返し取り上げているものもありますが
よくある間違いもあるので、おさらいと思ってご確認ください。

「弊社をご指名いただき、ありがとうございます。
喜んで行かせていただきます

上記の例文の問題点は、文末の
「行かせていただきます」
です。

客先へ「行く」のは自分ですから
自分が主語になる謙譲語を使いますが

「行く」の謙譲語は「伺う」です。

この場合は
「喜んで伺います
が適切でしょう。

このほかにも「行く」の謙譲語には
「参る」「参上する」もあります。

では、「行く」の尊敬語は?

「いらっしゃる」  例)本社へいらっしゃるそうです。
「おいでになる」 例)懇親会へおいでになりますか?
「お越しになる」 例)京都へお越しになる時間

これは、昨日紹介した
「来る」と共通します。

丁寧語は「行きます」。
これも「来る」と同様、
「参ります」を使う場合もあります。

 
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 仕 事 の メ ー ル 作 法                  < 敬語注意報
◆─────────────────────────────────◆
                      「お見えになられました」

今週は、敬語の適切な使い方について取り上げます。
繰り返し取り上げているものもありますが
よくある間違いもあるので、おさらいと思ってご確認ください。

「昨日、支店長がお見えになられました」

一見、問題ないように見える文例ですが
二重に敬語が使われています。

「お見えになられました」は
お見えになりました」が正しい使い方です。

「来る」の尊敬語は「お見えになる」。
さらに尊敬語の「~られる」を付ける必要はありません。

「来る」の尊敬語には「お見えになる」のほかにも
お越しになる
おいでになる
いらっしゃる
来られる
があります。

「来る」の謙譲語は「参る」。
例)こちらへは昨日、参りました。

「来る」の丁寧語は「来ます」。
例)明日、サンプルが来ます。
※丁寧語として「参ります」を使う場合もあります。

 
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 敬語注意報(4)
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「伺わさせていただく」

お元気されてますか
また、オフィスに伺わさせていただきたいです」

上記は
ちょっとした知り合いに、ちょっと打診を
という気楽な感覚で送られてきたメールです。

でも、これだけだと
「あ、そう」「今、忙しいから」と
相手にスルーされてしまう可能性も。

少なくとも「伺わさせていただきたいです」という
敬語の誤りは書きなおした方がよさそうです。

お変わりないですか?
また、オフィスに伺いたいのですが、ご都合はいかがでしょうか

と書きかえると、少し好感度アップ?

でも、本気で会いに行きたいのなら

○○の件で、再度ご相談があるのですが
差し支えなければ、オフィスに伺ってもよろしいですか?
ご都合をお聞かせください

というふうに
具体的に訪問したい目的を挙げ
相手の都合を尋ねる
内容にする方がよいでしょう。

メールの場合、気を抜けば
限りなく会話に近いくだけた表現になりがちです。

単なるあいさつ程度であれば、それでも構わないのですが
「会いたい」「話が聞きたい」といった
目的がある場合は、その気持ちが伝わるように
書くことが必要です。

その際、相手に気を使って
敬語らしき表現を使ったとしても
それが間違っていると逆効果。

長く言葉を足せば敬語らしくなるという思い込みは捨て
適切な敬語を効果的に使う術を身に付けましょう。

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