今週は、間違いやすい同音異義語についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法           < 間違いやすい言葉(3)
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 「もと」の使い分け

今週は、同じ音でも字と意味が異なっていて
間違いやすい言葉を紹介しています。

使用頻度は高いのですが、意外と違いがうろ覚えという言葉に
「もと」があります。

書き分けできていますか?

一般的に使われているのが「元」。

 例)製造元、親元、混乱の元、元通り、元を取る、元の意味

基本、基礎を意味するときは「基」。

 例)基になる資料、資料に基づいて書かれた

支配下にあることや、手段などを指すときは「下」。

 例)命令の下に動く、監視の下で、一定の条件の下

末の対語としてや、本来という意で用いるときは「本」。

 例)本を正せば、本はといえば、本を絶つ

原料とか原因を指すときは「もと」と平仮名書きにします。

 例)だしのもと、口は災いのもと

「味の素」は商品名なので「素」が使われていますが
新聞表記では平仮名に統一されています。

私は「基」と「元」を混同することが多いので、気をつけています。

「本」はあまり使いませんが
「本を絶つ」のように慣用句として使われることが多いので
そのまま覚えておくとよいでしょう。

このように一つの読みに対して、複数の漢字が当てはまる場合の
使い分けの指針となるのが「記者ハンドブック」です。
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今週は、間違いやすい同音異義語についてです。
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  仕 事 の メ ー ル 作 法           < 間違いやすい言葉(2)
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                         「折」と「折り」

今週は、同じ音でも字と意味が異なっていて
間違いやすい言葉を紹介しています。

「おり」には「折」と「折り」の2種類があります。
使い分けはできていますか?

「折」は、時期とか、機会、場合を指します。

例)折を見て、折に触れ、上京する折

一方、動作性のある言葉とともに使ったり、
接尾語として使ったりするときは、「り」の付いた表記
「折り」になります。

例)折り入って、折り合いをつける

似たようなパターンとして
「なみ」も「並」と「並み」の2種類があり、
それぞれに意味が異なります。

「並」は、主に程度が普通であることを指します。

例)並大抵、並々ならぬ、並外れた

並み」は、並んだものや、同じ程度、同類の場合を指すときに使い
名詞の後に付いて用いられることが多いです。

例)平年並み、月並み、並み居る

「折」「並」と漢字だけで完結する場合と、
「折り」「並み」と送り仮名が付く場合とで
意味が変わることを知っておきましょう。

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今週は、間違いやすい同音異義語についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法             < 間違えやすい言葉
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                        「追求」と「追及」

同じ音で、表記が異なる言葉の使い分け
できていますか?

パソコンの文字変換に頼っていると
一字の違いで意味が変わることに
無頓着になりがちです。

例えば、「ついきゅう」という言葉。

「追求」と「追及」の違いを意識しないまま
混同して使っていることがあります

追求」は、文字通り「追い求めること」。
手に入れようとして、ねばり強く追い求めることを意味します。
例)品質の追求。

対して
追及」は、端的に言うと「追い詰める」という意。
責任や欠点などをどこまでも追い詰めることを意味します。
例)当事者の責任を追及する。

「ついきゅう」の同音異義語にはもう一つ
「追い究める」という意の「追究」もあります。
こちらは、学問・真理などを深く考えきわめることを指します。
例)原因を追究する。

さらに
「追求」と「追究」に似た同音異義語に
「探求」と「探究」があります。

探求」は文字通り「探し求めること」で
手に入れようとしてどこまでも探し求める、探索するという意。
例)貴重本の所在を探求する。

探究」は「見きわめる、研究すること」で
深く考えて物事の真相・在り方などを明らかにすることを意味します。
例)生命の神秘を探究する。

今週は、このような
同じ音でも字と意味が異なっていて
間違えやすい言葉を紹介していきます。

 
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今週は、うっかりミスしやすい表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法        < 間違いやすい言葉(4)
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                            異彩と異才

異彩を放つ」

異才を放つ」

さて、どちらが正しいでしょうか?

「異彩」とは、文字通りの言葉の意味は
普通とは違ったいろどり、ですが、
そこから転じて
きわだってすぐれた様子 を意味します。

「異才」とは、人並みでないすぐれた才能、または、その持ち主のこと。
偉大な才能を指す「偉才」と同じ意味を持ちます。

「異彩」は状態を、
「異才」はそうした才能の持ち主を表しますが

その後に続く「放つ」は、
外に向かって発する、という意味なので

異彩を放つ

とするのが適切な使い方です。

「異才」という人並みならぬ才能は
「発揮する」ものではあっても「放つ」ものではないので
「異才を放つ」
とは書きません。

一字の違いですが
それを受ける言葉により
使う言葉が変わるという例です。

改めて思いますが
日本語って複雑ですね。

でも、こうして意味をたどっていくと
微妙なニュアンスを表現できる
日本語のバリエーションの豊かさにも気づきます。

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                           「巻き直し」?

 「新規巻き直し」

 「新規撒き直し」

 「新規蒔き直し」

あなたは、どれを使っていますか?

私は「巻き直し」だとばかり思い込んで使っていたのですが、
正しい表記は「撒き直し」でも「蒔き直し」でもなく
「まき直し」です。

「ネジを巻き直す」と同様、
仕切り直すという意味合いで私は捉えていたのですが
この場合は「巻く」ではなく「蒔く」。

「種をまく段階からやり直す」という意味合いで、
もとに戻って、もう一度新しくやりなおすことを
「蒔き直し」と書きます。

対して
「巻き返し」という言葉もあります。
これは、劣勢から態勢を立て直して反撃することを意味します。

「新商品で巻き返しを図る」
「巻き返しに出る」という使い方をします。

「まき直し」と「巻き返し」
読みは似ていますが、意味の違いを知っておきましょう。

<追記> 2020年10月28日
「撒く」は、あちこちに散らす、という意味で
水やビラを「撒く」ときに使う言葉。

「蒔く」は、植物の種子を地に埋めること。
改めて種を蒔くことから
「蒔き直し」という言葉が生じたようです。

広辞苑、新明解国語辞典では
「蒔(き)直し」とありますが
新聞表記では「撒く」も「蒔く」も
ひらがな表記で統一されています。

したがって、新聞表記に準じれば
「まき直し」とかな表記をします。

ちなみに、「遅まきながら」の「まき」も
「蒔き」という意味です。

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今週は、うっかりミスしやすい表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 間違いやすい言葉(2)>
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「たえまぬ」?

たゆまぬ努力」

たえまぬ努力」

さて、どちらが正しいでしょうか?

答えは、「たゆまぬ努力」。

「たゆまぬ」は漢字で「弛まぬ」と書き、
とだえることのない、着実な という意味です。

努力し続けることを「たゆまぬ努力」と言います。

では、「たえまぬ」はどうでしょうか?

「絶え間ない」とは、文字通り
「絶える間」が「ない」

とだえることがない、休みなく という
「弛まぬ」と似たような意味です。

でも、注意が必要。

「絶え間ない」「絶え間なく」という使い方をしますが
「絶え間ぬ」という使い方はしません。

弛まぬ努力」
絶え間ない努力」「絶え間なく努力する」
という表現はありますが

「絶え間ぬ努力」という表現はない
と覚えておきましょう。

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