今週は、気になる敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 敬語注意報(4)
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「伺わさせていただく」

お元気されてますか
また、オフィスに伺わさせていただきたいです」

上記は
ちょっとした知り合いに、ちょっと打診を
という気楽な感覚で送られてきたメールです。

でも、これだけだと
「あ、そう」「今、忙しいから」と
相手にスルーされてしまう可能性も。

少なくとも「伺わさせていただきたいです」という
敬語の誤りは書きなおした方がよさそうです。

お変わりないですか?
また、オフィスに伺いたいのですが、ご都合はいかがでしょうか

と書きかえると、少し好感度アップ?

でも、本気で会いに行きたいのなら

○○の件で、再度ご相談があるのですが
差し支えなければ、オフィスに伺ってもよろしいですか?
ご都合をお聞かせください

というふうに
具体的に訪問したい目的を挙げ
相手の都合を尋ねる
内容にする方がよいでしょう。

メールの場合、気を抜けば
限りなく会話に近いくだけた表現になりがちです。

単なるあいさつ程度であれば、それでも構わないのですが
「会いたい」「話が聞きたい」といった
目的がある場合は、その気持ちが伝わるように
書くことが必要です。

その際、相手に気を使って
敬語らしき表現を使ったとしても
それが間違っていると逆効果。

長く言葉を足せば敬語らしくなるという思い込みは捨て
適切な敬語を効果的に使う術を身に付けましょう。

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今週は、気になる敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法              < 敬語注意報(3)
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                      「お亡くなりになられる」

「映画監督の大島渚さんがお亡くなりになられました

昨日は様々なメディアで、大島渚監督の訃報が報じられました。

ラジオでよく耳にしたのが上記の文例に挙げた
「お亡くなりになられました」です。

「死ぬ」の婉曲な言い方が「亡くなる」です。
その尊敬語は

「お亡くなりになる」あるいは
「亡くなられる」です。

「お亡くなりになられました」は
この「お亡くなりになる」と「亡くなられる」を混同した
表現と思われます。

話し言葉の場合、本来不要な「なられる」を付けて
発してしまいがちですが、二重敬語となるので注意が必要。

「映画監督の大島渚さんがお亡くなりになりました

「映画監督の大島渚さんが亡くなられました

と表記するのが適切です(話し言葉でも)。

その他の二重敬語の例としては……

× ご覧になられる → ○ ご覧になる
× おっしゃられる → ○ おっしゃる
× お話になられる → ○ お話になる

などがあります。不要な「~られる」を付けないように
気をつけましょう。

▼関連
【仕事のメール心得帖】「お亡くなりになられました」< 読者からの質問(3)>VOL.2694

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今週は、気になる敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 敬語注意報(2)
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 「ご拝借いたす」

「部長のお知恵をご拝借いたしたいのですが」

上記の文例は、どこがおかしいのでしょうか?
「ご拝借いたしたい」という表現ですね。

「借りる」の謙譲語が「拝借する」です。
ですから、この場合

「部長のお知恵を拝借したいのですが」

とすればよいのですが、
謙譲語「ご~いたす」を付け加えて
「ご拝借いたす」という二重の謙譲表現になっています。

ご好評の技術資料を希望者に進呈します」

上記の文例は、一見問題ないように見えますが
この文の「相手」である読み手を立てるのであれば

ご好評いただいている技術資料を希望者に進呈します」

と「ご~いただく」という尊敬語を使うか

ユーザーに好評の技術資料を希望者に進呈します」

と、「ご」は使わず
「誰に」好評かを明記した文とします。

「ご」を付ければ、自動的に敬語になるのではなく
文意を捉え、適切な敬語表現を使うことが必要です。

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今週は、気になる敬語の使い方についてです。
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  仕 事 の メ ー ル 作 法                 < 敬語注意報
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                          「拝見できます」

今年も、関心の高い「敬語の使い方」について
継続してとりあげていきたいと思います。

「昨年の映像はこちらから拝見できます

上記の文例は、どこがおかしいのでしょうか?
文末の「拝見できます」の使い方ですね。

「拝見する」は「見る」の謙譲語。
自分の動作をへりくだることで、相手に敬意を示す敬語なので
上記の文例のように「相手の動作」には使いません。

この場合は、「見る」の尊敬語
「ご覧になる」を使うのが適切です。

「昨年の映像はこちらからご覧になれます

こうした謙譲語と尊敬語の取り違えを時折、目にします。
その違いを理解しておきましょう。

尊敬語 → 相手が主語(相手を高める)
謙譲語 → 自分が主語(自分の動作をへりくだって、相手を高める)

「聞く」
尊敬語「お聞きになる」
例)移転の件はお聞きになりましたか?
謙譲語「拝聴する」
例)先日の放送を興味深く拝聴しました。

「読む」
尊敬語「お読みになる」
例)あの作家の新刊はもうお読みになりましたか?
謙譲語「拝読する」
例)主任からお借りした本を拝読しました。

 
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今週は、気をつけたい言い回しについてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 言葉づかい注意報(5)
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                           心ない言葉

 「だから、あのとき注意したじゃないですか」

 こういった、後出しじゃんけんのような言葉づかいをする人がいます。

 思わしくない結果が出たとき
 鬼の首でも取ったかのように
 「だから、あのとき」と過去のことを持ちだし批判する。

 それは結果が出たから言えることであり
 今さら指摘や批判をしても結果が変わるわけではなく
 どうにもならないことです。

 ほかにも
 背が低いとか、顔が長いとか
 容姿も自分ではどうにも変えようがないこと

 未婚であるとか、離婚経験があるとか
 既婚で子どもがいないといった立ち入ったことも
 他人がとやかく言うことではありません。

 相手がどうしようもないことを
 ちくちくとあげつらうのも人間関係を悪くするだけです。

 たとえ冗談でも
 相手を傷つけるような言葉づかいは避けましょう。

 口で言う以上に
 メールで書いたものは残り
 消去しない限りずっと目にすることになります。

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 【しごび】 か ら お 知 ら せ
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 昨日のラジオ出演後、
 行く先々で「ラジオ聴いたよ」と声をかけていただきました!

 でも、私ったら
 「県外の人も『ラジコ』から放送が聴けます!」
 なんて高らかに告知しておきながら

 あれって、やっぱり県内でしか聴けないんですよね。
 失礼しました。

 というわけで、
 昨日の番組の放送が、こちらのフェイスブックから
 聴くことができます。
 
 県外のかたや、昨日お聴きになれなかった方、幸子さんのトークをぜひ♪

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今週は、気をつけたい言い回しについてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 言葉づかい注意報(4)
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                           怪しいメール

 数日の間に「初めまして○○です」
 という同じ件名で、繰り返し送信されてくる
 勧誘メールがあります。

 自ら「数撃ちゃ当たる式に無差別に送信してます」と
 言わんばかりのメール攻撃。

 呆れて開いてみると、突っ込みどころ満載の文面だったので
 紹介します。

 ▼残念な点

 1)2通目、3通目のメールでも、件名は「初めまして○○です」

 「初めまして」が使えるのはファーストコンタクトの時だけ。
 何度も同じフレーズで送信するのは、明らかに手抜き。

 2)「ませんでしょうか?」の多用

 メールの文中に
 「もしよろしければ△△をつくりませんでしょうか?」
 「こちらのセミナーに一緒に行きませんでしょうか?」
 といった表現が散見。

 「~ませんでしょうか?」とう言い回しは
 一見、丁寧に見えますが「でしょう」はなくても意味が通じます。
 回りくどいうえに、繰り返し文面で使われていてしつこい。

 3)素性を明らかにした表記なし

 この勧誘メールの送信者、よほど知名度がある(と思い込んでいる)のか
 自分の素姓や、プロフィールを示す文面やURLは皆無。
 あるのは、携帯電話とパソコンのメールアドレスだけ。

 それなのに
 「是非一度あってみたいというのが本音です」
 「一緒に待ち合わせしてセミナーに参加できませんでしょうか?」
 という勧誘。

 会ったこともなく、素性も分からぬ人と
 なぜ、待ち合わせて一緒にセミナーに参加しなければいけないのでしょうか。

 自分の都合だけで、アピール全面展開。
 押しが強い割に、文面の詰めがことごとく甘く
 (ひらがな表記がむだに多いのも特徴)
 怪しさを増幅させています。

 わたしにとっては、恰好の「ネタ」になりましたが
 受け取った人の多くは警戒し、迷惑メールとしてゴミ箱行きでしょう。

 粗雑な表現例として、とりあげてみました。

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 【しごび】 の お す す め
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 言葉で断るより、効果的。

 おそらく、どんな営業本にも書かれていない
 “真実”いや、“現実”が
 今回のメルマガには書かれています。

 新年早々、切れ味鋭いっ!
 

 第45号 見えない敵 
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  【 営業マン河村操はコミュニケーションする 】
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 「営業活動に一番大切なもの」って何だろう・・・
 その答えが、このメルマガを読めば分かります。

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