今週は、感謝やお礼の気持ちを伝えるひと言についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法                 < 感謝の伝え方(5)
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                                                                                 文例とポイント

感謝を伝える文例を挙げてみましょう。

▼人を紹介してもらったときのお礼

いつもお世話になっております。
先日、ご紹介いただきました○○社の高橋様と
早速、17日にお会いしました。

当社が求める△△△についてのノウハウと実績をお持ちで
展開の仕方も大変有益なアドバイスをいただくことができました。
今後もアドバイザーとしてご協力いただけるとのことで
弊社としても心強い限りです。

この度は○○社とのご縁を取り持っていただき
本当にありがとうございます。
心からお礼申しあげます。

<ポイント>
・紹介を受けた相手とのやり取りの経過とどのような結果になったかを報告
・何に対しての「ありがとうございます」かを明らかにする。
・「ご紹介いただき」に代わる言葉として「ご縁を取り持っていただき」を使うことで
  文の印象が和らぐ

▼研修講師へのお礼

先日は弊社の新人研修の講師としてご指導いただき、
誠にありがとうございました。

研修に参加した社員から
「なぜ、そうしなければならないのか、
 理由や意味が理解できたので、考えて行動するようになった」
という声が挙がっており、社員の言動も変わってきました。

今回限りではなく、継続してご指導いただければ
と考えておりますので

今後ともよろしくお願い申しあげます。
まずはお礼まで

<ポイント>
・最初にお礼を述べ、その後の成果を報告するパターン
・成果は、実際の社員の声などを取り入れ、具体的に伝える。
・「今後ともよろしく」の前にくる内容に具体性があると社交辞令ではない一文になる。

儀礼的なメールに終わらせないヒケツは
相手のしてくれたどんなことが
うれしかったり、ありがたかったりしたのか
相手の行為に対する感想や成果を具体的に書き添えることです。

わたし自身は、お礼のメールで
「お礼申し上げます」「感謝申しあげます」といった言い回しより、
できる限り「ありがとうございます」を使うように心がけています。

感謝の気もちが最も伝わる言葉は
「ありがとうございます」
に尽きると思うからです。

 
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今週は、感謝やお礼の気持ちを伝えるひと言についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法          < 感謝の伝え方(4)
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                       大和言葉で書き換える

「平素より格別なご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます」
といったお礼の一文を、ビジネス文書で見かけます。

漢字が多く、かっちりしていて硬い文なので
定型文として都合はいいのですが
メールで使うなら、もう少しやわらかい言いまわしにしても
よいのではないでしょうか。例えば……

「ひとかたならぬお引き立てをいただき、心からお礼を申しあげます」

「ひとかた」とは、普通の程度。
「ひとかたならぬ」は、普通どおりではない、並みひととおりではない
ことを指します。
「格別な」の言い換えとして用いると、文が和らぎます。

「お引き立てにあずかりまして、ありがたく存じます」

「あずかる」は「与る」と書き
目上の相手からの好意や恩恵を受けることを意味します。
ひいきにしてもらっていることへの感謝の気持ちを表す
言い回しが
「お引き立てにあずかりまして」です。

「いつもお心にかけていただき、ありがとうございます」

「心にかける」は、心に留めて気にかけること。
自分や会社のことをひいきにしてもらっている
目上の相手や客先に対して、感謝の気持ちを伝えるときに
「お心にかけていただき」
と使います。

硬い調子の文章になっているな、と思うときは
このように大和言葉を使って書き換えると
文章がやわらかく、やさしい印象になります。

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【しごび】 の お す す め
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今週は、感謝やお礼の気持ちを伝えるひと言についてです。
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法              < 感謝の伝え方(3)
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                         お歳暮のお礼メール

ちょうど今の時期、
会社間でもお歳暮のやり取りが行われていると思います。

お歳暮を受け取ったときは
はがきや手紙で礼状を送るのが通例ですが

少しでも早くお礼の気持ちを伝えたい、と
メールでお礼をするケースも増えてきました。

こうしたお礼のメールでは
「お歳暮をお送りいただき、ありがとうございます」
という一文が定番ですが

「お歳暮」を
「結構なお品」に替えたり、

「珍しいものを頂戴し」
とお歳暮の中身に触れた言い回しにするだけでも
変化がつけられます。

「お歳暮をお送りいただき」の代わりに
「いつもお心遣いいただき、ありがとうございます」
と、お歳暮に込められた相手の気持ちを汲む
一文にしてもいいですね。

実例のお礼メールを紹介します。

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お歳暮をお送りいただき、ありがとうございました。

珍しいかりんとうで、みんな大喜びでいただきました。
パッケージもおしゃれなので、
これから手みやげにするときに使わせてもらおうと思います。
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送った先はデザイン系の制作会社です。
広島の地酒の酒粕を使ったかりんとうのセットを送ったのですが

味よし、デザインよしの品なので
きっと喜んでもらえるはず、と思っていたら
予想通りの反応で、うれしくなりました。

文面自体は短く用件だけを書いたものですが
「ありがとう」の中身が伝わってきます。

お礼状に書く定番フレーズに
「感想」をプラスすることで
型どおりでない“伝わる”お礼メールになる好例として
参考にしてください。

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今週は、感謝やお礼の気持ちを伝えるひと言についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法 < 感謝の伝え方(2)
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                     「ありがとう」の代わりに

 感謝の言葉としてもっとも頻繁に使われるのが
 「ありがとうございます」ですが
 次に、ぜひ覚えておいてほしいのが

 「おかげさまで」

 です。

 自分一人ではなし得ないけれど
 あなたの存在や協力や手助けによって
 支えられています、という感謝の気もちを
 伝える言葉です。

 久しぶりに連絡を取る相手へは

 「おかげさまで、変わりなく元気にやっております」。

 力を貸してくれた相手へは

 「おかげさまで無事、納期に間に合わせることができました」。

 「ご指摘いただいたおかげで、損失を出さずに済みました」

 といった「その後の結果」を知らせつつ
 最後に「ありがとうございます」と
 伝えると、具体性が増し、状況報告にもなります。

 もう一つ、「ありがとうございます」に代わる言葉として
 覚えておくとよいのが
 「恐れ入ります」
 です。

 「ありがたい」という感謝と
 「申しわけない」という恐縮する気持ちが
 両方込められた言葉です。

 「すみません」と書いたり、言ったりしそうになるときは
 「恐れ入ります」
 を使ってみましょう。

 「お手数をおかけして、恐れ入ります」
 「ご足労いただき、恐れ入ります」

 のように、相手に時間や手間を取らせてしまったときに
 感謝を込めて使うとよい言葉です。

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今週は、感謝やお礼の気落ちを伝えるひと言についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法 < 感謝の伝え方
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                       「ありがとう」の前に

 今年1年を振り返り
 客先や社内でお世話になった方々に
 伝えたいのが「感謝の言葉」です。

 感謝の言葉としてもっとも頻繁に使われるのが
 「ありがとうございます」
 です。

 「ありがとうございます」の前に
 ひと言添えると、
 何に対しての感謝なのかが
 相手に具体的に伝わります。

 例えば

 「いつもお心遣いいただき、ありがとうございます」
 
 何かと自分のことを気にかけてくれている相手へ
 感謝の意を伝える時や
 お歳暮や気遣いの品を受け取ったときの
 お礼の言葉として用いたい一文です。

 ポイントは「いつも」を添えること。
 継続的な相手との関わりを際立たせる
 言葉です。

 些細なことでも
 相手の行為や配慮に気づいたら

 「ご丁寧にありがとうございます」
 「ご親切にありがとうございます」

 とひと言伝えるようにするのも
 いいですね。

 このような状況の時は、つい
 「すみません」を使ってしまいがちですが
 「ありがとうございます」を
 意識して使うことをお勧めします。

 当メールマガジンで繰り返し
 述べていることですが
 相手に悪いな、という気持ちを伝える
 「すみません」より

 うれしい、という気持ちを伝える
 「ありがとう」の方が
 相手の心に響くからです

 自分が言われてうれしいのは
 どちらの言葉かを考えてみてください。

 大したことはしていないつもりでも
 相手が喜んでくれていると思うと
 自分もうれしくなるものです。

 「ありがとうございます」は
 喜びを伝え、交換し合う言葉でも
 あるわけです。

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今週は、間違いやすい言葉・慣用句を取り上げます。
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法       < 気をつけたい言葉の間違い(5)
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                            一役を担う?

今週は、間違えたままなんとなく使ってしまいやすい
言葉を取り上げてきました。

「郷土の文学振興の一役を担う

この文章にある「一役を担う」は
「一役」ではなく「一翼」とするのが
正しい表現です。

「一翼(いちよく)」とは、文字通り
一つの翼のことですが
全体の中での一つの役割とか、持ち場という意味でも用います。

「一翼を担う」とは
全体の中で、一つの役割を引き受けること。
何かをするにあたり、果たすべき役割を受け持つことです。

例)循環型社会の一翼を担うリサイクル企業

「一役」は
一つの役目、一つの役割という意味ですが
「ひとやく」と読み

慣用句として使うときは
「一役買う」で、
一つの仕事の中で、ある役割を進んで引き受けることを
表します。

例)業務改善に一役買うシステム

「一役」を「いちやく」と読み
「一翼を担う」と混同した間違いが
「一役を担う」だと思われます。

× 日本株をけん引する一役を担う

○ 日本株をけん引する一翼を担う

似たような言い回しで
「一躍を担う」
という間違いもあります。

「一躍(いちやく)は、いっぺんに評価が上がること。
目覚ましい活躍をして、躍り出ることを意味します。

例)彼はトップの営業成績で、一躍有名になった。

「一翼」と「一躍」の読みが似ていることから
「一翼を担う」と間違いやすいですが
言葉の意味をたどると
似て非なるものだと分かります。

× 安全・安心な町づくりの一躍を担う

○ 安全・安心な町づくりの一翼を担う

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