今週は、入力するとき間違いやすい同音異義語についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < 言葉の使い分け(2)
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                         「最後」と「最期」

読みは同じでも、意味が異なる言葉があります(同音異義語)。

文字を入力するとき、
迷ったり間違って使ったりすることを避けるためにも
意味の違いを知っておきましょう。

「成年後見制度」に関する小冊子を制作したときに
気づいた言葉の違いがあります。

成年後見制度とは

「最後」と「最期」。

「最後」が順番の一番あと、おしまいという意味であるのに対し
「最期」は死に際を意味します。

最後 … 最後のチャンス 最後を飾る
最期 … 最期をみとる  最期の地

成年後見制度を解説する冊子では
死に際に関連する記述があるため
「最期」という言葉に統一して使用しました。

このほかに、タイミングを表す言葉に
「時期」と「時機」という言葉があります

この2つの言葉の違いは
「時期」はときを示すのに対し
「時機」は機会、しおどきを示します。

時期 … 時期尚早 重大な時期
時機 … 時機到来 時機を見て

ほかには「時季」という言葉も。
文字通り、季節を示す言葉で
「行楽の時季」「時季ものの野菜」
のように使います。


 
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今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします。
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仕 事 の メ ー ル 作 法               < 読者からの質問
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 「追求? 追及?」

<読者からの質問>————————————————

教えていただきたいことがございます。

1)顧客満足度を追求する。

2)顧客満足度を追及する。

私は、「追求」が、正しい使い方だと思いますが、
「追及」は、どのような時に使うものなのでしょうか。
(読者 K.Kさん)
——————————————————————

「追求」と「追及」
一字の違いですが、意味は異なります。

「追求」は、目的のものを手に入れようとして、
どこまでも追い求めること。

例)理想の追求 利潤の追求

「追及」は、どこまでも追い詰めること
追い詰めて、責任・欠点などを問いただすことです。

例)責任を追及 相手の追及をかわす

ですから、上記の質問にある「顧客満足」は
K.Kさんが書いておられるとおり、
1)の「追求」を使うのが正しい使い方です。

2)の「追及」の使い方としては
「責任の所在を追及する」
「追及の手をゆるめない」
のような使い方をします。

文字通り、追い求めるのが「追求」
追い詰めるのが「追及」です。

これ以外に、もう一つ「追究」があります。
これは、明らかにするために、どこまでも調べ続けること。

例)学問の追究 本質を追究

きわめるのが「追究」です。

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今週は、同じ言葉の表記の使い分けについてです。
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法       < 漢字と仮名の使い分け(5)
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                           「是非・ぜひ」

今週は、同じ言葉でも意味や用途による、
漢字と仮名の表記の使い分けについて紹介してきました。

「是非」と「ぜひ」

これも、パソコンの文字変換では、漢字の「是非」をそのまま使って
しまいがちなのですが、漢字とひらがなでは意味が異なるので、
使い分けを心がけたい言葉です。

「是非」とは、文字通り「是と非」。正しいこととが「是」で、
正しくないことが「非」という意味です。

正しいか正しくないか、または、物事のよしあしを議論し、判断する
ような場合に使われる言葉です。
「是非を問う」「是非を論じる」「物事の是非をわきまえる」
という使い方をします。

一方、副詞として「どうしても」と、あることの実現や実行を強く希望
する気持ちを表す時には、ひらがなの「ぜひ」を使います。
「ぜひ、ご検討ください」「ぜひ、やり遂げたいと考えています」
といった使い方です。

このように
漢字とひらがなで表記を使い分けることにより、漢字に込められている
意味が引き立ちます。

ひらがな表記は連語や副詞として、補足的に使われることが多いので、
メールを書く時にも使い分けを気に留めておくと、
読みやすいメール文に仕上がります。

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今週は、間違いやすい漢字表記についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < 漢字の使い分け
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おさえる・おす

パソコンの自動変換に頼っていると、つい見逃してしまう漢字の間違い。
これまでも何度か紹介してきましたが、
今週は改めて、同じ読みでも表記によって意味合いが異なる漢字について
取り上げます。

▼押さえる・抑える

押さえる=物理的におさえる、確保すること
「会場を押さえました」
「要点を押さえて説明する」
「目頭を押さえる」

抑える=抑制する、くいとめる、こらえること
「このプランであれば、制作費を抑えることができます」
「抑えが利かない状態」
「涙を抑えて答える」

▼押す・推す

押す=力を加える、引くの対語
「自分が苦手なことを人に押し付けるなんて」
「病気を押して出席」
「自分の意見を押し通す」

推す=推薦、推測、推進すること
「次期会長には彼を推すつもりだ」
「相手の気持ちを推し量る」
「事業を推し進める」

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今週は、うっかりタイプミスしやすい言葉を取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 間違いやすい言葉(2)
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漢字の間違い

以前、当メルマガの記事内で
「同音異義」が「同音意義」になっていて
読者からの指摘で気がついたことがあります。

このように間違いに気づきにくいのが
四字熟語などの漢字で構成された言葉です。

「試行錯誤」が「思考錯誤」に
「誠心誠意」が「精神誠意」になっていたり…
ということがあります。

熟語でなくても
「会社更生法」が「会社更正法」に、
「健康保険」が「健康保健」に、
「私自身」が「私自信」になっていることも…。

メールの場合、文字間、行間とも詰まっているので
特に漢字の羅列は間違いに気づきにくい傾向にあります。

「漢字+ひらがな」の組み合わせも
うっかりできません。

「意外にも」が「以外にも」に、
「50周年を迎える」が「向かえる」に、
「自信がある」が「自身がある」になっていることがあります。

これらは、「○○以外」を「○○意外」にして
漢字使いを取り違えることもあるので、注意が必要。
パソコンの文字変換に頼っていると見過ごしがちです。

ある種の業界用語としては
「プリント基板」を「プリント基盤」にするような
間違いもあります

扱いによって、表記が異なるのが
「給湯器」と「給湯機」。

一般に
「給湯器」は、家庭用に取り付ける単体の器具
「給湯機」は、設置に工事を要する給湯の機械
という捉え方の違いがあるようです。

電気給湯のパンフレットを制作した経験がありますが
メーカーや電力会社によって、表記が異なり
厳密な使い分けの基準ははっきりしていないようです。

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今週は、同じ読みで意味が違う言葉についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 言葉の違い(5)
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「要件」と「用件」

今週は、間違いやすい同音異義語の意味や用法の違いを
とりあげてきました。

読者のかたが「気になる同音異義語」について
メールをくださったのでご紹介します。

<読者からのお便り>———————————————-

システム開発関連で、開発業者様との会話の中に「要件」という
用語がよく出てきますが、「用件」とどう違うのか調べてみました。

ようけん【要件】 必要な条件。欠くことのできない条件。
「必要な─を書き込む」

ようけん【用件】 伝えるべき事柄。なすべき事柄。用向き。
「─を話す」「─を済ます」

なるほどと納得しました。
(読者 M.Nさん)
——————————————————————

「メールのようけん」というときは
「用件」を使うことが多いですね。

M.Nさん、ありがとうございます。

このほかにも
「要」と「用」を使った同音異義語があるのでご紹介しておきましょう。

「要談」は、大切な話を意味します。(○○社の幹部と要談)
「用談」は、用向きの話のことです。(用談を済ませた)

「要務」は、大事な職務のこと。   (優先すべき要務)
「用務」は、なすべき仕事のことです。(会社の用務で)

いずれも「要」が付くほうが重要度が高くなると
覚えておくと、使い分けしやすいですね。

ちなみに、当メールマガジンにも参考事例があります。

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