今週は、誤解・誤用しているかもしれない表現についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法              < おかしな表現(4)
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                   「いさぎいい・いさぎわるい」

「 いさぎよい 」

という言葉があります。

漢字で書くと「潔い」。
意味は、卑怯な点や未練がましいところがなく立派である
という意味で使います。

例)・あのような状況で、潔い決断だと思います。

・そこで潔く諦めることができませんでした。

では、「潔い」の反対語は?
「いさぎよい」の反対だから
「いさぎわるい」? 「いさぎがわるい」?

実際、
「どっちつかずでいさぎわるい人」とか
「間違いを認めないなんて、いさぎがわるいにもほどがある」
のような使い方をしている文を見たり、聞いたりもします。

「潔い」は「いさぎよ」までが語幹の形容詞なので
「潔しとしない」「潔くない」
という言葉はあっても
「いさぎ」が良いとか、悪いという表現はしません。

したがって、「潔い」の反対語は
その言葉の意味からすると
「未練がましい」とか「諦めの悪い」が適切でしょう。

ちなみに
「いさぎいい」も間違いです。
漢字では「潔い」ですが、仮名で書くときは
「いさぎよい」であって、「いさぎいい」とはなりません。

おそらく、耳で聞いただけだと
「いさぎよい」も「いさぎいい」も似たようなものとして
混同してしまうのかもしれません。

「いさぎいい」と覚えてしまうと
その反対は「いさぎわるい」?
と単純に連想してもおかしくないわけです。

こうした間違いを避けるためには
音でなく、文字で言葉の意味を知り、覚えることも
大切ではないでしょうか。

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今週は、気になる敬語の使い方についてとりあげます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法               < 気になる敬語(5)
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 「つくりませんでしょうか?」

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もしよろしければ、電子書籍をつくりませんでしょうか
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上記は、ある会社からの勧誘メールにあった一文です。

「つくりませんでしょうか?」という表現
気持ちはわからなくもないですが
丁寧すぎるあまり、腰が引けて、
売り込みメールとしては弱々しい気がします。

「つくりませんでしょうか?」の
「でしょう」を取って「つくりませんか?」に
する方が文章としてはすっきりします。

この場合、尊敬語「お~になりませんか」を使って
「おつくりになりませんか?」
としても、文が回りくどくなるだけなので
無理に使う必要はないと考えます。

「つくる」の丁寧語が「つくります」なので
その疑問形「つくりませんか?」として
敬語表現としては十分ではないでしょうか。

—————————————————-
もしよろしければ、電子書籍をつくりませんか?
—————————————————-

冒頭の「もしよろしければ」を使わずに
「電子書籍に挑戦しませんか?」
「電子書籍のススメ」
と表現を変れば、より“引き”が強くなります。

このように、もとの文章をたどり
一度、文章を分解してみると、適切な表現が見つかります。

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会 場  名鉄イン名古屋錦

定 員  10名(定員になり次第、締め切ります)

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今週は、気になる敬語の使い方についてとりあげます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法              < 気になる敬語(4)
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                         お客様向けの文面

————————————————–
遠方に住まわれている方や店舗になかなか来れない方、
もしくはブログだけを見てくださっている方に向けて、
お知らせを書かせていただきます。
————————————————–

上記は、お客様に向けたブログの文面です。

来店できないお客様に向けたお知らせですが
「おしい」感じが否めないので、少し手直ししてみましょう。

・「遠方に住まわれている方」→「遠方にお住まいの方」
「お住まい」のほか「いらしゃる」でもよいでしょう。

・「店舗になかなか来れない方」→「店舗へお越しになれない方」
「店舗になかなか来れない」という点では「遠方の方」と同じなので
この場合、省いて「遠方にお住まいの方」に集約しても
よいかもしれません。

・「ブログだけを見てくださっている方」
→「ブログをお読みくださっている方」  
言いたいことをそのまま文章にしたのが  
「ブログだけを見てくださっている方」。  
お客様側に立って、言い回しを変えたのが  
「ブログをお読みくださっている方」  です。  
どのお客様も同列に扱うなら  「もしく」はも不要。

・「お知らせを書かせていただきます」
→「お知らせがございます」
お客様に許可を得る必要はないので
「~させていただきます」は不要。

上記の点を修正して書き換えた文面が下記です。
————————————————–
遠方お住まいの方や店舗へお越しになれない方、
ブログで応援してくださっている方に
お知らせがございます。
————————————————–

思ったことをそのまま書くと
言葉遣いがストレートになりすぎる傾向があるので
読み返し、お客様視点で書きなおすようにすると
すっきりスマートな文面になります。

 
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今週は、気になる敬語の使い方についてとりあげます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < 気になる敬語(3
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 「おうかがいします」

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それでは今週末、おうかがいします
————————————————–

ここで挙げた「おうかがいします」は
敬語として正しいでしょうか?
正しくないでしょうか?

「行く」の謙譲語は「うかがう」ですから
上記の文例は、「うかがいます」とすべきです。

「おうかがいします」は
謙譲語の「うかがう」に、さらに
謙譲語の「お~します」が重ねて使われるため
いわゆる二重敬語となります。

しかし、このように、一般に適切ではないとされる二重敬語の中には
習慣として定着しているものもあります。

この場合の「おうかがいします」がまさにそれに該当します。

ですから
・それでは今週末、うかがいます
・それでは今週末、おうかがいします
いずれも間違いではありません。

ほかにも
・それでは今週末、おうかがいいたします
・それでは今週末、おうかがい申し上げます
も、習慣として定着した二重敬語です。

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今週は、気になる敬語の使い方についてとりあげます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 気になる敬語(2)
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                     「なるべく協力いたします」

昨日同様、あるPRメールにあった一文です。

————————————————–
何か御社様のお役に立つことがあれば
仰っていただければ、検討後なるべく協力いたします。
————————————————–

全体的な印象として、
へりくだった丁寧な言い回しのわりには
上から目線なものいいです。

2行目の
「仰っていただければ、検討後なるべく協力いたします」

「言ってくれたら、検討してなるべく協力するから」
という内容。

「なるべく協力」してもらう筋合いはないのですが……。

この文例の場合、敬語の使い方もいまひとつですが
× 御社様 → ○ 御社
× 協力いたします → ○ ご協力いたします
もとの文章に難ありと言えそうです。

自社のサービスをアピールするのであれば
次のような書き方もあります。

————————————————–
ご紹介いたしました弊社のサービスが
御社のお役に立つようでしたら、ぜひお声掛けください。
————————————————–

——————————————————
御社のお役に立つ情報を今後も提案してまいりますので、
ご検討をお願いいたします。
——————————————————

強引に自社のことばかりアピールするのではなく
相手の都合、要望を聞き入れる姿勢が
文章にも必要ではないでしょうか。

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今週は、気になる敬語の使い方についてとりあげます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < 気になる敬語
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 「御社様」

——————————————–
もし、今回ご縁がなかったとしても
御社様がビジネスをされている場合は
私共にお役に立てることがあるかと思いますので、
何でもお気軽におっしゃってください。
——————————————–

上記は、あるPRメールにあった一文です。

気になったのは「御社様」という表記。

相手の会社に敬意を示す表記としては
「御社」「貴社」
と書きますが、その後に「様」は不要です。

「社長」「部長」がそのまま敬称となるので
「社長殿」「部長様」と書かないのと同様
「御社様」「貴社様」とは書きません。

それにしても、この文章
「今回ご縁がなかったとしても
御社様がビジネスをされている場合は
私共にお役に立てることがあるかと思います」
という一文、よく読むとなんだか失礼な気がします。

「御社様がビジネスをされている場合は」は
「今回はだめでも、おたくがビジネスを続けている間は……」
というふうにとれ、余計なお世話だ!
と思ってしまいました。

一見、丁寧でへりくだった表現をしていても
建前だけの文章とか、失礼な文章は
印象を悪くして逆効果になりかねませんので
気をつけましょう。

今週は、このように
気になる敬語表現を取り上げていきます。

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