今週は、間違いやすい敬語の使い方についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < 敬語レッスン(3)
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                     「ご希望になられています」

敬語のようで敬語でない…
そんな「なんちゃって敬語」を取り上げ
正しい使い方を解説しています。

▼NGな文例
「会員証の再発行をご希望になられています

上記の文例の敬語の使い方で、どこが問題かというと……
「ご希望になられています」
の部分です。

元の文は「(再発行を)希望する」。
相手を敬う文なので、主語は相手ですから
「尊敬語」を使います。

「希望する」の「する」の尊敬語は
「される」または「なさる」。

したがって、次のような一文になります。

▼GOODな文例
「会員証の再発行を希望されています」

「会員証の再発行を希望なさっています」

この場合
「希望されています」「希望なさっています」で
敬語の役割は果たしているのですが

「ご」とか「なられる」といった余計な敬語を付け加えることで
却って回りくどく、分かりにくい表現になっています。

このように、本来の敬語の一文に
「なんちゃって敬語」を付け加えることで
過剰になっているケースがあります。

ノリや感覚ではなく
動作の中心となる言葉を見極め、主語を確認し、
適切な敬語表現を使うことを心がけましょう。

 
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今週は、間違いやすい敬語の使い方についてです。
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 仕 事 ‎ の メ ー ル 作 法              < 敬語レッスン(2)
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                       「いかがいたしますか?

敬語のようで敬語でない…
そんな「なんちゃって敬語」を取り上げ
正しい使い方を解説しています。

▼NGな文例
「いかがいたしますか?」

「どちらにいたしましょうか?」

上記は、相手に「どうするか」「どちらにするか」を尋ねる際の敬語です。

一見、間違いではないように思いますが
実は間違いがあります。

「いたします」は
「する」の謙譲語。

つまり、自分のことをへりくだって
相手に敬意を払う敬語なので
主語は「自分」です。

でも、上記の文例を見ると
「どうするか」「どちらにするか」を尋ねられている主体は
相手(主語は、相手)。

ということは、ここで使うべき敬語は
相手の動作を高める尊敬語です。

「する」の尊敬語は
「なさる」。

上記のNGな文例の「謙譲語」を「尊敬語」に書き換えると
次のようになります。

▼GOODな文例
「いかがなさいますか?」

「どちらになさいますか?」

上司に確認するときは
「○○の件はいかがいたしますか?」ではなく
「○○の件はいかがなさいますか?」

「打ち合わせは午前と午後、どちらにいたしましょうか?」ではなく
「打ち合わせは午前と午後、どちらになさいますか?」

という使い方をしましょう。

 
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今週は、間違いやすい敬語の使い方についてです。
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   仕 事 の メ ー ル 作 法                < 敬語レッスン
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                  「の方はよろしかったでしょうか」

敬語のようで敬語でない…
そんな「なんちゃって敬語」を取り上げ
正しい使い方を解説します。

▼NGな文例
「メールの方はよろしかったでしょうか?」

上記の文例は
相手に送ったメールについて「この内容でいいですか?」と確認する
文面です。

敬語を使い、丁寧に表現されているようで
意図がはっきりせず、誤解されやすい表現になっています。

では、どのように書き換えたらよいでしょう。

メールの内容について確認する場合
「~の方(ほう)」というあいまいな表現は避け
「○○についてのメール」と、何について確認したいのかを明らかにします。

「よろしかったでしょうか」もあいまいで意味がとりにくいので
「ご確認いただけましたか?」
「何か問題はごぜいませんか?」
と自分が何を知りたいのかをはっきり書くと誤解がありません。

▼GOODな文例
○○についてのメールはご確認いただけましたか?

先ほどお送りした○○の件ですが、何か問題はございませんか?

「メールの方はよろしかったでしょうか?」という文面は
相手に「メールを送信しなくていいですか?」と尋ねている意味にもとれます。

このように、なんとなく丁寧に表現しているけれど
意味や意図があいまいで、何をどうしたいのかがわかりにくい文は
敬語が本来の意味をなさず、単なる飾りや形式になってしまいます。

会話や話し言葉を通じて
「耳」から入ってきた敬語を
そのまま書き言葉に流用するのではなく

敬語として正しいかどうかを
確認してみることが大切です。

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今週は、メールで助言するときのポイントを紹介します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < アドバイスするときの心得(3)
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相手に「寄り添う」

今週は
メールでアドバイスや助言をするときの留意点
について取り上げています。

▼アドバイスするときの心得-3
相手の立場で「考える」

「そんなことも知らないの?」
「あり得ない。これは常識でしょう?」

といった、単に相手を否定・批判する対応は
アドバイスとは言えません。

自分が分かっているのだから、
相手も「知っていて当然」という態度では
相手を委縮させるだけで、相手に響くアドバイスはいつまでたっても
できないでしょう。

「私にも経験があるのですが、こういう場合は
こうしたら、いいと思いますよ」

「自分も同じようなケースで困ったことがあるのですが
そのときは、こういうふうに対処しました」

このように、
自分も似た経験があることを伝え
そのうえで解決策なり、対応を示すようにすると
相手も納得して受け入れることができます。

最も避けたいのは、相手を否定・批判するだけで
終わってしまっているケース。

えてして、こういう場合はアドバイスと称して
アドバイスする側の自己満足になっていることが多いものです。

相手がほしいのは
「批判」ではなく
どのように対処すればいいのかという「方法」
です。

ほんの少し、相手の立場で
気持ちに寄り添うひと言が伝えられるといいですね。

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今週は、気をつけたい敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 敬語レッスン(5)
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「お励みになる」

「コンペに向けて、練習にお励みになっていると聞きました」

上記は、練習に熱心に取り組んでいる相手に対する敬語表現です。

尊敬語「お~になる」自体は間違っていませんが
「お励みになっている」という表現は、
今ひとつしっくりきません。

「励む」という動詞を敬語に変換するよりも
「励んでいる」状態を表す「いる」の方を敬語に変換して
「励んでいらっしゃる」としたら、収まりがよくなります。

「コンペに向けて、練習に励んでいらっしゃると聞きました」

もう一つ、違和感のある敬語の例を挙げます。

「会長がご他界なさったと聞き、驚いています」

「する」の尊敬語は「なさる」です。
間違いではないのですが
「ご他界なさる」という表現より

この場合は、同じ「する」の尊敬語でも
「される」を使い
「他界された」とする方がしっくりきます。

「会長が他界されたと聞き、驚いています」

あるいは
「会長の訃報を聞き、驚いています」

と書き換えることもできます。

このように尊敬の「お」「ご」は、後に続く
動詞との組み合わせによっては不要な場合もあることを
気に留めておきましょう。

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                         「ご参考ください」

「添付の資料が仕様です。
訴求ポイントは既存製品と同じなので、ご参考ください

最期の文にある「ご参考ください」。
「ご配慮ください」「ご理解ください」と同じ感覚で
使っているものと思われますが
「ご参考ください」
という表現はありません。

元の文意としては
「参考にしてください」
なので、無理に敬語を使わなくても
このままでも差し支えありません。

このように「ご」を付ければ、
自動的に敬語になるわけではないので
注意を!

敬語表現にするのなら
参考になさってください
が適切と考えます。

元の文である
「参考にしてください」の
「~する」の尊敬語は
「~なさる」。

「参考」の方ではなく
それを受ける「~にしてください」を
「~になさってください」
と尊敬語にする方が自然ではないでしょうか。

したがって、上記の文例に
敢えて敬語を使う場合は……

「添付の資料が仕様です。
訴求ポイントは既存製品と同じなので、参考になさってください

と書き換えることができます。

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