今週は、繰り返し使ってしまいがちな言葉についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法       < 文章のぜい肉をすっきり!(3)
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                            「思います」

文章を書いているうちに
知らず知らず多用している「ぜい肉」表現
を今週は取り上げています。

「です」と書くべきところを
「思います」にすり替えていませんか?

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では、今日の15時から打ち合わせを始めたいと思います
その際、今回の件について報告をしたいと思いますので
部長からもご意見をいただければと思います
—————————————————

「思います」は、文を婉曲にする効果がありますが
上記の文例のように使いすぎると
婉曲を通り越して、まわりくどく腰が引けた印象を与えます。

「思います」で結んでしまうと、文章全体の印象も
書く人の思いの伝わり方も弱々しく頼りなく映るので
下記のようにきっちり言い切ってしまいましょう。

—————————————————
では、今日の15時から打ち合わせを始めます。
その際、今回の件について報告をいたしますので
部長からもご意見をいただけますか。
—————————————————

このほかにも
「心からお詫びしたいと思います」
「実行したいと思います」
「担当者として、がんばりたいと思います」

このように「思います」で文を結ぶと
どこか他人事で、無責任な感じさえします。

特に、お詫びや意志を表明する場合は
「思います」では相手から信用を得ることはできません。

「心からお詫びいたします」
「実行します」
「担当者として、がんばります」

このように「思います」に逃げず
言い切る勇気を持ちたいですね。

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今週は、似た言い回しの慣用句について取り上げます。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法              < 間違いやすい慣用句(5)
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                        勝るとも/負けずとも

今週は、混同して使ってしまいそうになる
似た言い回しの慣用句について取り上げてきました。

次の言い回し、どちらが正しいでしょうか?

———————————
1)勝るとも劣らない。
2)負けずとも劣らない。
———————————

正しいのは
1)勝るとも劣らない
です。

「勝るとも劣らない」とは、
勝っていることはあっても劣っていることはない
という「互角以上」の状態、状況を示します。

一方、
「負けずとも劣らない」は
負けることはあっても劣ることはない
ということで、意味が通りません。

おそらく「負けずとも劣らない」は
「負けず劣らず」との混同からきているものと思われます。

「負けず劣らず」は
負けることも劣ることもない
つまり、互いに優劣がなく同じ程度であることを指します。

「負けず劣らず」が互角であるのに対し
「勝るとも劣らない」は互角以上である
ことを意味します。

例)
× 前作に負けずとも劣らない視認性が特長です。
○ 同業他社に勝るとも劣らない、質の高いサービス

思いこみや語感の良さから
誤ったまま覚えている語が意外とあるものです。

「どっちがどっち?」と迷った時点で
辞書で調べ、確認する習慣をつけましょう。

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今週は、「話し言葉」と「書き言葉」の違いについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < くだけすぎる表現(5)
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区別し、使い分けを!

今週は、くだけすぎる「話し言葉」を例に挙げ
「書き言葉」への書き換えを紹介してきました。

話し言葉というのは
耳から入ってきて、なじみやすい。
自分でも口にしているうちに
定着し、書き言葉でも抵抗なくそのまま使ってしまいがちです。

ラジオ番組の通販コーナーで
価格を下げたことを強調するため
「がんばらさせていただきました」
と連呼していましたが

巷にはびこる「~させていただきました」「~させていただきます」
の誤用の氾濫は
このようにラジオやテレビを通じ、耳から繰り返し入ってくる言葉が
広く浸透してきた結果でしょう。

特に、メールは
電話をするときのような話し言葉に近く
手紙ほど形式ばらない書き言葉になる傾向があり
耳から聞いた言葉をそのまま書いてしまいやすいツールです。

しかし、
話し言葉はその場で消えていきますが
書き言葉は残っていくもので
消去しない限り、何度も目にする可能性があるものです。

気安く書いた言葉が
相手によっては善意や好意に受け取られず
悪意にとられたり、マイナスな受け止め方をされることもあります。

会話であれば、すぐに訂正や
誤解を解くことができても

書き言葉の場合は
訂正や説明も瞬時にというわけにはいきません。

必要以上に言葉で飾り立てる必要はありませんが
略したり、簡易に表現するよりも
相手に失礼や誤解のない表現のけじめをつけることは
日々、心に留め、気をつけたいことです。

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今週は、「話し言葉」と「書き言葉」の違いについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < くだけすぎる表現(4)
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考えてるみたい

今週は、くだけすぎる「話し言葉」を例に挙げ
「書き言葉」への書き換えを紹介しています。

「彼は、前の失敗は、自分のせいだと考えてるみたいです」

話し言葉では
「以前」のことが「この前」「前」
「それから」が「あと」
として通用するので、書き言葉にもそれをそのまま持ちこむ
ケースが見られます。

上記の文例にある
「考えてる」のような「い」抜き言葉も
「思ってる」「話してる」「見てる」のように
うっかり使ってしまいがちです。

「考えてるみたいです」の「みたい」も
書き言葉では「~ているよう」とします。

これらを踏まえ、冒頭の文例を「書き言葉」として書き換えると
次のようになります。

「彼は、先日の失敗は、自分のせいだと考えているようです

この場合の「前は」、「先日は」のほかに「前回の」とか
「○○プロジェクトの」のように具体的に「何」を指すか書く方が
より具体的に伝わります。

話し言葉を使うと、ふわっとした曖昧な内容になりやすいので
書くときには、できるだけ、はっきり、具体的に表現することを
心がけましょう。

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今週は、「話し言葉」と「書き言葉」の違いについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < くだけすぎる表現(3)
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やっぱ~みたいな

今週は、くだけすぎる「話し言葉」を例に挙げ
「書き言葉」への書き換えを紹介しています。

やっぱ、思い入れがあったんで
新作を拝見してすごい感動した、みたいな

心動かされた様子をダイレクトに表現するには
話し言葉の方が臨場感があるものですが
上記の文例のように、くだけた表現のオンパレードになると
軽薄な印象をぬぐえません。

しかも、くだけた言葉の中に「拝見して」という敬語が混じっていて
統一感のない文章になっています。

敬語をいきなり持ちこんでも、文がちぐはぐにしかならないので
ここでは「新作を見て」とする方が文の流れは自然でしょう。

話し言葉としてよく使う
「やっぱ」は「やはり」
「すごい」は「すごく」「とても」「大変」などに書き換えを。

「みたいな」のように、言い切らず、ぼやかす表現も
文章のしまりがなくなるので、不要です。

したがって、上記の文例は、次のように書き変えることができます。

やはり、思い入れがあったので
新作を見てとても感動しました」

勢いに任せて書くのではなく、読み返して
統一感、節度のある書き言葉に整えてみましょう。

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仕 事 の メ ー ル 作 法    < くだけすぎる表現(2)
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わたし的にはがっつり

今週は、くだけすぎる「話し言葉」を例に挙げ
「書き言葉」への書き換えを紹介しています。

「わたし的にはがっつりサポートさせていただくつもりです」

「わたし的」に限らず「ぼく的には」「会社的には」
といった表現も身近になりつつありますが、

ビジネスメールに書くときは
「~としては」と書きかえるのが適切です。

「がっつり」も今どきの話し言葉の一つですが
書くときには「しっかり」「十分」のように
書きかえる方がよいでしょう。

「私としてはしっかりサポートをさせていただくつもりです」
「私としては十分なサポートをしていくつもりです」

親しい間柄の者同士なら
さらっと通じる表現も

仕事のやり取りでは、
くだけすぎた表現は親しみを通り越して、
軽々しい印象を与えることがあります。

会話では何気なく使っている表現も
ビジネスメールで使うときは
相手に与える印象(効果)を考えて書きかえるようにしましょう。

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