今週は、「話し言葉」と「書き言葉」の違いについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < くだけすぎる表現
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 「まじ、すごい」

メールは、「書く」ツールではありますが
手紙ほど堅苦しくなく、電話のように気軽にやりとりできるせいか、
表現が限りなく「話し言葉」に近い「書き言葉」になりがちです。

親しい間柄の人と私的なやり取りをする場合は
「話し言葉」モードで問題ありませんが
ビジネスメールとなると、そうはいきません。

LINE、Twitter、FacebookといったSNSや
ワントゥワンでつながる携帯メールのやり取りに慣れていると
(というか、それしか経験がない場合もありますが)

対応を切り替えないと、相手に失礼だったり
伝えるべきことが伝わらないメールになってしまったりするので
注意が必要です。

例えば
「昨日の展示会、まじ、すごかったです」

「まじ」は「まじめに」が略された言葉で
言ったり、聞いたりすることも多いため
うっかり使ってしまいがちですが
ビジネスメールではくだけすぎる表現です。

「すごい」というのも何でも使えて便利な表現ですが
どのようにすごかったか、具体的に書く方が伝わります。
例えば……

「昨日の展示会は、予想以上の参加者数でした」
「昨日の展示会は、3Dプリンタの出展が大半で驚きました」

略語や流行語を避け、曖昧にまとめず具体的に表現することが重要です。

今週は、こうしたくだけすぎる「話し言葉」を例に挙げ
「書き言葉」への書き換えを紹介します。

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今週は、「。」と「、」の打ち方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法               < 句点と読点(3)
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読点の付け方

文章を書くときになくてはならない
句読点について、今週はおさらいをしています。

今回は読点「、」のお話。

読点は、文章を読みやすくしたり、
文の内容を正しく伝えるために打つものです
共同通信社「記者ハンドブック」より)。

ただ、メールが普及して
この読点をどこで打つかが曖昧になりつつあるのを感じます。

というのが
メール文の場合、読点の代わりに
改行を入れて、次の行に移るという書き方が
多いからです。

この文章もまさにそうですよね。

本来は
「というのが、メール文の場合、読点の代わりに改行を入れて、
次の行に移るという書き方が多いからです」
という文章なのですが

メール文は、文の区切りのいいところで改行するので
そこが読点を打つ部分のようにも見えてしまうのです。

こうしたメール文に慣れてくると
いざ、文書を書くときに読点を打つリズムが狂うというか
おかしな箇所に読点を入れてしまうことがあります。

では、どこに読点を入れるのが適切なのか?

ポイントは3つ。

1)主語の後
2)接続詞の後
3)並列する語の間

詳しくは明日、例を挙げながら解説します。

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今週は、気になる敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 気になる敬語(5)
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おられますか

—————————–
明日は事務所におられますか
—————————–

上記の一文を見て
「何が間違いなの?」
と思うかもしれません。

でも、敬語の使い方としては
「おられますか」は
「いらっしゃいますか」
とするのが適切です。

「おる」は「いる」の謙譲語です。
その「おる」に「られる」を付けても尊敬語にはなりません。

「いる」の尊敬語は
「いらっしゃる」と覚えておきましょう。

したがって、上記の文例は次のように書き換えます。

———————————-
明日は事務所にいらっしゃいますか
———————————-

◇  ◇  ◇

読者のかたから、
VOL.1946 「やられる」< 気になる敬語 >  
について、下記の質問がありました。

———————————————
さて、本日の内容で、不安な敬語が出てきました。

「部長は、釣をなさるんですか?」

こちらの利用は間違いでしょうか?
今まであまり意識しないで使用していました。
———————————————

「する」の尊敬語は「なさる」なので
「なさるんですか?」
と目上の相手に尋ねるのは間違いではありません。

ただ、書き言葉にする場合は
「なさるんですか」の「ん」を「の」にすると
良いと思います。

一文字の違いですが、話し言葉と書き言葉の違いとして
私は意識するようにしています。

—————————–
部長は、釣をなさるのですか
—————————–

でも、このように書くと文としてはすっきりしないので
「なさるのですか」は「なさいますか
とする方が書き言葉としては自然かもしれません。

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今週は、気になる敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 気になる敬語(2)
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ご覧になられた

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・すでにご覧になられた方もいらっしゃると思います。

・もう、お試しになられましたでしょうか。
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上記の文例の問題点は
「ご覧になられた」の「られ」
「お試しになられました」の「られ」
です。

「見る」の尊敬語は「ご覧になる」
「試す」の尊敬語は「お試しになる」
でよく、さらに尊敬語の「られる」をつける必要はありません。

ところが、書くときに
物足りないと感じるのか
不要な「られる」を付けたケースが見受けられます。

正しくは次のように書きます。

——————————————————
・すでにご覧になった方もいらっしゃると思います。

・もう、お試しになりましたか。
——————————————————

では、「見る」の謙譲語は?

拝見する」ですね。

「先日、掲載誌を拝見しました」のように使います。

「拝見させていただく」のような過剰な敬語表現に気をつけましょう。

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今週は、気になる敬語の使い方についてです。
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法            < 気になる敬語
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・来週、おうかがいさせていただきたいと思っております。

・次回はお店へうかがわせていただきますね。
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上記の文例のように
「おうかがいさせていただく」とか
「うかがわせていただく」といった使い方を
目にします。

「うかがう」は「行く」の謙譲語。

「うかがいたい」
「うかがいますね」
だけで、敬語として十分機能するので
「お」や「させていただく」を付け加える必要はありません。

従って、上記の文例は下記のように書き換えることができます。

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・来週、うかがいたいと思っております。

・次回はお店へうかがいますね。
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では、「行く」の尊敬語は何でしょうか?

「いらっしゃる」
「おいでになる」
「お越しになる」ですね。

「先週、支店長がいらっしゃいました
「お店へはおいでになりましたか?」
のように使います。

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今週は、誤って使いやすい慣用句についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法           < 間違いやすい慣用句
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                         願わくは・願わくば

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1)願わくは
2)願わくば
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1)と2)、どちらが正しいでしょうか?

1)願わくは
です。

自分で使うとき、いつも
「ば」か「は」か
迷うことが多かったのですが
本来は「は」です。

「願わくは」とは、願うことは、できることなら、と
相手に対して自分の希望を述べるときに使う言葉。
もともとは漢文訓読に由来する言い回しでもあります。

例)願わくは、無用な衝突は避けたいところです。
願わくは、他所に移転したいと考えています。

ただ、願いがかなうならば、という意味で
「願わくば」も使われており、
「願わくは」と混在しているのが現状です。

今週は、このように
一語、一字の違いで間違いやすい
語句を紹介していきます。

 
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