今週は、読者のかたからの質問にお答えします
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法             < 読者からの質問(5)
◆─────────────────────────────────◆
                        ファンクションキー

今回は「読者からの質問」ではなく
読者のかたに教わったことをご紹介します。

このメールマガジンを配信する際、原稿を書いた後、
「まぐまぐ」の「メルマガ原稿のチェック」で
機種依存文字が使われてないか
1行の文字量が適切か
を確認します。

次に、「テスト送信」をして
読者が実際に読む状態で原稿をチェック。

修正をして、本配信しています。

それでも、チェックしきれず見落としている誤字・脱字を
読者から指摘されることがあります。

先日も、書籍の紹介で挙げた
「トップリバー」の記述が
「トップりバー」
となっていたのを指摘され、初めて気がつく始末……。

本来、カタカナで表記すべき「リ」が
平仮名の「り」になっていたのです。

このようなミスは、文字の入力の際に一気に変換せず、
言葉の途中で変換すると起きがちです。

全角カタカナで入力したいときは
変換の際に「F7」(ファンクションキー7)を押すと、
文字が確実に全角カタカナに変換されます。

ファンクションキーを既に活用しているかたにとっては
「今さら」なことではありますが、ご存じないかたのためにお知らせしました
(実は、わたし、知りませんでした……)。

※参考
▼こんなに便利!ファンクションキーでサッと変換!

 
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

記事全文を読む

今週は、読者のかたからの質問にお答えします
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(4)
◆─────────────────────────────────◆
                             料理用語

<読者からの質問>————————————————

私は共同通信社の「記者ハンドブック」を持っているのですが、
料理用語で、よく正しい漢字を選ぶときに迷います。

以下、ハンドブックに挙がっている例をHBと略します。

たとえば、お肉が「かたい」「やわらかい」は、
「硬い」「軟らかい」でいいのか。

→→ HBの例では、「大根を軟らかく煮る」

クッキーとかパイとかの生地を「のばす」は、「延ばす」でいいのか。

→→ HBの例では、「手延べそうめん」

バターを「とかす」のは「溶かす」でいいのか。

→→ HBの例では、「砂糖を水に溶かす」でも、「雪解け」という

今思いつく例はこれくらいなのですが、上記の解釈は合っているでしょうか。

(読者 M.O さん)
——————————————————————

「記者ハンドブック」をお持ちとのことなので
講談社校閲局「日本語の正しい表記と用語の辞典」
で調べてみました(以下、講談社とします)。

> たとえば、お肉が「かたい」「やわらかい」は、
> 「硬い」「軟らかい」でい いのか。
> →→HBの例では、「大根を軟らかく煮る」

「硬い」「軟らかい」の表記でよいです。

講談社の文例に
石のようにしんがかたい様子を「硬い」という解説があり
文例としては「ご飯が軟らかい」とありました。

「硬い」の対語が「軟らかい」なので
この表現で問題ありません。

> クッキーとかパイとかの生地を「のばす」は、「延ばす」でいいのか。
> →→HBの例では、「手延べそうめん」

これは講談社には
明確な違いの記述がありませんでした。

「朝日新聞の用語の手引」には
用例に「クリームを伸ばして使う」とあり
「デジタル大辞泉」で意味を確認したところ

厚みのある物を、押し広げて薄く平たくする=「伸ばす」とあり
「餅を伸ばす」
という用例がありました。

ですから、
クッキーとかパイ生地は「伸ばす」が妥当かと思います。

> バターを「とかす」のは「溶かす」でいいのか。
> →→HBの例では、「砂糖を水に溶かす」でも、「雪解け」という

講談社には「とく」の用例として
「砂糖が水に溶ける」
とありました。

「朝日新聞の用語の手引」には
溶かす=とけ合う、固体が液体になる
解かす=とけてなくなる、ほどける
と意味の解説があります。

「固体が液体になる」状態なので
バターは「溶ける」という表記でOKです。

「雪解け」については、
雪がとけてなくなることを指すため
「解」を使います。

ただ、「雪を溶かして水にする」という用例もありました。
雪の状態により、漢字の使い分けが必要になりそうです。

※調べていくと、いろいろなことが分かってきて
M.O さんの質問は、私自身もとても勉強になりました。
参考までに、使用して用語集を挙げておきます。

「記者ハンドブック 第12版 新聞用字用語集」

「朝日新聞の用語の手引」 

「日本語の正しい表記と用語の辞典 第二版」

<追記>
記者ハンドブックによると、
調理をする前の肉や果実などの食べ物は「柔らかい」、
調理の結果は「軟らかい」と表記を分けています。
ただ、どちらかはっきりしない場合も多いので
「やわらかい」と平仮名下記で良いとしています。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

◆─────────────────────────────────◆
【しごび】 の お す す め
◆─────────────────────────────────◆

————————————————————–
★iPhone/iPad向けアプリ【 ビジネスメール文例辞典 】発売中!★
————————————————————–

『さらりと返せる、大人のメール表現334』 
に収録された334個の推奨文例・フレーズ全てが
メールやSMSにコピー可能に!

記事全文を読む

今週は、読者のかたからの質問にお答えします
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(3)
◆─────────────────────────────────◆
                         「まで」の使い方

<読者からの質問>————————————————

メールのマナーについてご教授いただきたく
メール致しました。

「情報まで」「ご連絡まで」という表現についてですが
「○○まで」というのは適切な使い方でしょうか?

「○○までに」という使い方をする方がいたのですが
これでも問題ないでしょうか?

以前にもメルマガで取り上げられていたように
思いますので、大変恐縮ですが教えてください。
(読者 Y.T さん)
——————————————————————

「○○まで」というのは適切な使い方です。
ここで使う「まで」は、
意味合いとしては「だけ」に相当する、文末を結ぶ言葉です。

「取り急ぎ○○まで」
「まずは○○まで」
のように「取り急ぎ」「まずは」とセットで使うことによって

「とにかく急いでいるので○○だけ、お伝えしますね」
という気持ちを伝えるものです。

例)取り急ぎご連絡まで
  まずはお知らせまで

※参考

一方、「○○までに」という表現ですが

「明日までにお持ちください」
「完膚(かんぷ)なきまでにたたきのめす」
「お礼のしるしまでに持参いたしました」

と限界や程度を示したり、
「それ以上のことはしません」という意を伝えるときに
使いますが

上記の「○○まで」のように
文末を結ぶ言葉として使うのは
そぐわないように思います。

 
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

記事全文を読む

今週は、読者のかたからの質問にお答えします
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法  < 読者からの質問(2)
◆─────────────────────────────────◆
 「天寿を全う」に代わる言葉

<読者からの質問>————————————————

>  「大往生」や「天寿を全う」というフレーズは
>  遺族側が使う言葉であり
>  遺族に対して使う言葉ではないことを覚えておきましょう。

これは知りませんでした。
実際「天寿を全うされて・・・」なんて書いたこともあります。

あやかりたく思う気持ちをこめて長寿に触れるには
どういった表現がよろしいのでしょうか?

根本的に弔辞というものは
淡々と書けばいいということなのかもしれませんが・・・

(読者 星のおじ様)
——————————————————————

上記の質問は
 「遺族にかける言葉< 悲しみのメール(4)>VOL.1844」
の記事に対してのものです。

誰の手も煩わせることなく逝った人に対して
自分もそんなふうに逝きたいと感じることがあります。

ですが、「死」はあやかるものではなく
肉親、他人の別なく、
今、残された者がしっかりと「生きる」ことが大切なような気がします。

ですから、遺族でない人が
亡くなった人の死に対して言葉をかけるとしたら

「○○さんのように清々しく生きたいものです」

「○○さんは最期まで多くのことを教えてくださいました」

といった表現はいかがでしょうか。
言葉を選ぶので、表現は難しいですが…。

そのかたの「死」にフォーカスするのではなく
その生き方、生き様という「生」に重きを置いた表現で
気持ちを伝えられたらいいですね。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

記事全文を読む

今週は、読者のかたからの質問にお答えします
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法    < 読者からの質問
◆─────────────────────────────────◆
「ご苦労様」と「お疲れ様」

<読者からの質問>————————————————

「ご苦労様」と「お疲れ様」
の上司に対しての使い分けをご伝授願えればと思います

あるいは既に終わって見逃しているかも知れず
その時はごめんなさいです。
(読者 仙人さん)
——————————————————————

以前、何度かとりあげたことがあるテーマですが
よく質問があるので、改めてご紹介しましょう。

・「ご苦労様」
自分のために何か仕事をしてくれた人に対するねぎらいの言葉

・「お疲れ様」
一緒に仕事をした相手に声をかけ合うような場合に多く用いられる表現

ねぎらいの言葉は、上位者から下位者に向けてかけるものであるため、
上司から部下へは「ご苦労様」を使います。

対して、部下から上司へは
「お疲れ様」、あるいはもっと丁寧に表現するのであれば
「お疲れ様でございました」を使います。

部下が上司に対し、ねぎらいの言葉である
「ご苦労様」を使うのは不適切なため、注意が必要です。

参考:
お疲れ様< 読者からの質問(3)>VOL.623

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

記事全文を読む
今週は、「すみません」で済ませない表現法についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  <「すみません」に替わる言葉(5)
◆─────────────────────────────────◆
 「すみません」とは?

今週は、「すみません」に替わる言葉・表現をとりあげてきました。

「済む」という動詞を打ち消した「済まぬ」の丁寧語
「済みませぬ」が元の形だとか。

仕事や作業が「済まない」=終わらない、という意味のほか
気持ちが収まらない、気がすまない、という意もあります。

「すみません」が「申し訳ない」という気持ちを表す際に使われるのは
相手に失礼なことをしてしまい、このままでは自分の気がすまない

あるいは
相手の厚意に十分なお返しができないことを
申し訳なく思う気持ちから
くるもののようです。

軽いお詫びの気持ちを伝えるのに
「すみません」
は使い勝手のよい言葉です。

ですが、それが転じて
感謝の気持ちを伝えたり、お願い事をしたり、問いかけるときにも
使われるようになり、どうにでも意味がとれる言葉になっています。

気軽に伝える言葉だけに
謝意や恐縮する気持ちをきちんと言葉にして伝えるときは
「すみません」で済まさず

「ありがとうございます」
「恐れ入ります」
「失礼しました」

とそれに替わる言葉を意識して使うと
真意が伝わるのではないでしょうか。

◆─────────────────────────────────◆
【しごび】 の お す す め
◆─────────────────────────────────◆

残席「1席」ですっ!

——————————————————–
☆☆☆  日本の伝統文化を世界に伝える男  ☆☆☆
——————————————————–
「帆前掛け」総合プロデューサー 西村和弘 トークライブ
——————————————————–

◎日 時 12月7日(金)

◎時 間 18:30~20:00(開場 18:00)

◎会 場 ソアラビジネスポート セミナールーム
(広島市中区広瀬北町3-11 3階)

◎受講料 3,000円 (当日会場にて受付)
——————————————————–

☆「西村和弘 トークライブ」の詳細はこちら

☆お申込はこちら

2005年創刊! ビジネスメールを書くときに役立つ無料メールマガジン配信中!
「まぐまぐ大賞 2016」キャリアアップ部門で2位に入賞しました!

「まぐまぐ大賞 2017」に【 仕事美人のメール作法 】の推薦をお願いいたします!

広島の酒蔵取材を担当しました!「きもので酒さんぽ」絶賛発売中!

社内のビジネスメール教育にお役立てください!【 仕事美人のメール研修 】

2015年に編集協力した単行本「一目置かれる大和言葉の言いまわし」が文庫化

iPhone/iPad向けアプリ【 ビジネスメール文例辞典 】

THEプロフェッショナル広島

取材、ライティング、編集のお問い合わせは・・・
神垣あゆみ企画室

記事全文を読む