今週は、言葉のうっかりミスや注意点についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法             < 言葉の覚え書き(2)
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                           紛らわしい言葉

今週は、うっかり間違いそうになる言葉や
うろ覚えのままなんとなく使っている言葉などを
取り上げていきます。

どっちがどっち? と分からなくなる
紛らわしい言葉を下記に挙げます。

たあいない」「たわいない

主に、とりとめがない、取るに足りないという意味で使われる言葉ですが
「たあいない」「たわいない」いずれも用いられます。

ただ、新聞表記では「たわいない」で統一されています。
「たわいない」が一般的に使われており、
「たあいない」は補助的な扱いをされることが多いです

ぬれそぼる

よく使われているようにみえる「ぬれそぼる」ですが
実は誤りで、正しくは
「ぬれそぼつ」です。
ぬれてびしょびしょになることを指します。
「春雨にぬれそぼつ」というような使い方をします。

「ぬれそぼる」からの言い間違いで
「ぬれぼそる」とさらに誤った使い方をしていることもあるので
注意が必要です。

間が持たない」「間が持てない」」

「持つ」とは「保つ」の意。
「た」と「て」の違いには
「間が持たない」は、間が保たれないこと
「間が持てない」は、間を保つことができないこと
という微妙なニュアンスの違いがあります。

一般的に正しいとされるのは
「間が持てない」で
辞書にも掲載されていますが

「間が持たない」という書き方、言い方が
軽んじられている傾向にあるだけで
厳密には間違っているわけではない
という解釈があります。

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今週は、言葉のうっかりミスや注意点についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 言葉の覚え書き
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うっかり使いがちな「重言」

今週は、うっかり間違いそうになる言葉や
うろ覚えのままなんとなく使っている言葉などを
取り上げていきます。

「後で後悔する」といった
同じ意味の言葉を重ねて使うことを「重言」と言います。
ビジネスメールでも、うっかり使ってしまう重言を幾つか挙げてみましょう。

価格を値上げすることになりました」

「価格を値上げ」が重言です。
「値上げ」は「価格が上がること」を意味するので、この場合は
「価格が上がる」「値上げする」のいずれかにするのが適切です。

「営業は私が引き続き継続して担当します」

「引き続き継続」が重言です。
この場合、「引き続き担当します」「継続して担当します」
とするのが適切です。

「最上階からの眺めは壮観でした」

「眺めは壮観」が重言です。
「壮観」は素晴らしい眺めを意味します。
「最上階からの眺めは素晴らしかったです」
「最上階は壮観でした」
とします。
「眺めは壮観」同様、「壮観な眺め」も重言です。

「広島に勤務した3年間の間

「3年間の間」が重言です。
「3年間」または「3年の間」のいずれかを使うようにしましょう。

「研修第2日目

「第2日目」が重言です。
「第」は、数を表す語に付いて順番・順序を表します。
「目」も数を表す語に付いて順序を表す言葉。
「第2日目」には、順序を表す語が「2日」の前と後ろに
付いていることになります。
「研修第2日」「研修2日目」とするのが適切です。

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今週は、表現の変化の付け方についてです。
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法         < 表現のバリエーション(5)
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                    「すみません」に代わる言葉

今週は、メールの文章が一本調子や紋切り型にならなくて済む
表現のバリエーションを紹介してきました。

詫びる気持ちや謝罪するときに使う
すみません」。

新社会人は不慣れな職場や仕事で、
この言葉を連発することが多いかもしれません。

相手に対してきちんと謝る場合は
申し訳ございません
を使いますが、

「ありがとうございます」同様
「すみません」「申し訳ございません」も文中に繰り返し使ってしまうと
お詫びや謝罪の気持ちが薄まって感じられます。

表現のバリエーションとしては
次のようなものがあります。

お詫びいたします」「お詫び申し上げます

相手に対して申しわけないという気持ちを端的に表す言葉です。
「心からお詫びいたします」
「多大なご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます」
のように「心から」「深く」といったひと言を添えることをお勧めします。

失礼いたしました

非礼を詫びる表現ですが
相手に対して「申しわけないな」「うっかりしていたな」というとき
「すみません」の代わり使うことが多いです。

「ご連絡が遅くなってしまい、失礼いたしました」
「気が回りませんで大変失礼いたしました」
のように使います。

お許しください

相手に対して迷惑や負担をかける(た)ことを詫びるときに
使う表現です。

「ご連絡が滞ってしまいましたこと、お許しください」
「不在の間、ご不便をおかけすることをお許しください」
のように、詫びる気持ちを伝えたい行為や対応を挙げて
「お許しください」と続けます。

お恥ずかしい限りです」「心苦しい限りです

いずれも、身の置き場もないほど恥ずかしい、
申しわけないという気持ちを表すフレーズです。
「限り」は、ぎりぎりのところにまで達しているという意味で
「きわめて恥ずかしい」「きわめて心苦しい」心情を伝えます。

このほか、相手に迷惑や心配をかけてしまったことを詫びる際に使う
お騒がせしました
ご心配をおかけしました
ご迷惑をおかけしました
という表現も覚えておくとよいでしょう。

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今週は、表現の変化の付け方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < 表現のバリエーション(4)
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                「ありがとうございます」に代わる言葉

今週は、メールの文章が一本調子や紋切り型にならなくて済む
表現のバリエーションを紹介しています。

感謝の気持ちを伝えるときに使う
「ありがとうございます」
は基本となる表現ですが

文中で何度も繰り返されると
読む側はしらけてきます。

「ありがとうございます」以外に
感謝の念を伝える言い回しが幾つかあります。例えば……

ご厚意に感謝します

相手の対応や心遣いに対して感謝の気持ちを伝える言い回しです。
「ご厚意」の代わりに「お心遣い」「ご配慮」「ご協力」といった
相手の対応を表す言葉を使うのもよいでしょう。
単に「感謝します」と伝えるより、より具体的になります。

なんとお礼を申しあげてよいのか、言葉もありません

相手に対して感謝してもしきれないという思いを伝える言い回しです。
文字通り、あまりにもありがたく思う気持ちが強く
「言葉もない」状態を表しています。

これほどうれしいことはありません

相手との関わり合いから生まれた成果や出来事に対する
喜びを感謝の念と共に伝える言い回しです。

「諦めていただけに採用していただき
これほどうれしいことはありません」
「ご期待に応える結果を残すことができ
これほどうれしいことはありません」
といった具合に使います。

ご親切が身にしみます

相手の気遣いや思いやりがうれしいときに使う表現です。
特に、自分の気持ちが弱っていたり、困っているときに
励まされたり、さりげなく力を貸してくれたりする人の
存在はありがたいものです。
その心情をありのまま伝える言い回しです。

このほかにも、「ありがとうございます」の前に
お心遣いいただき」「お力添えいただき」といったひと言を
添えると、お礼に心情が添えられます。

また、「その節はありがとうございました」と、
過去にお世話になったことへの感謝も
折に触れ、相手に伝えることも忘れずにいたいですね。

おかげさまで」「〇〇さんのご協力のおかげで
といった、周りの人の存在あっての自分であることの
感謝の念を表す言葉も意識して使うようにしたいものです。

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今週は、表現の変化の付け方についてです。
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法   < 表現のバリエーション(3)
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「まだ、ですか?」に代わる言葉

今週は、メールの文章が一本調子や紋切り型にならなくて済む
表現のバリエーションを紹介しています。

返事や進捗状況を確認したいとき
「まだ、ですか?」
「いつできますか?」
とは尋ねにくいものです。

相手が気を悪くせず
でも、「少し急いでもらえますか?」
というプレッシャーをじんわり与える表現を
知っていると便利です。例えば……

急かすようで申し訳ないのですが

「どうなってるの?」「早くして!」という
気持ちをそのまま言葉にすると相手も反発します。
代わりに、相手の状況を配慮したひと言として
お勧めする言い回しが
「急かすようで申し訳ないのですが」です。

状況はいかがでしょうか?

「まだですか?」とあからさまに催促するより
相手が今、どのくらい対応できているかを教えてほしい
という意を伝える言い回しが
「状況はいかがでしょうか?」です。

「お願いしている〇〇の件ですが、進捗はいかがでしょうか?」
作業状況はいかがでしょうか?」
のように尋ねてみましょう。

お送りしたメールは届いておりますでしょうか

メールを送信した相手から返信がないときには
「メールを読んでもらえましたか?」と確認をしたくなりますが

メールそのものが届いているかどうかを尋ねることで
自分が送ったメールの存在を相手に気づいてもらう言い回しが
「お送りしたメールは届いておりますでしょうか」です。

受信はしたけれど、返信し忘れていた
メールを見落としていた、ということは誰しもあるはず。
それを責めたり急かしたりするのではなく
やんわりと確認してみましょう。

状況だけでもお知らせいただければ、ありがたいです

相手からの返信を待っているのに、なかなか連絡がない
というときは、最低限、相手に確認したいことだけを挙げて
尋ねます。

相手も切羽詰まっていれば、返信が遅れることもあるでしょう。
その点を配慮しつつ、期日や進捗など、どうしても確認しておきたい
ことにポイントを絞り、尋ねるようにします。

「参加の可否だけご一報いただければ、ありがたいです
「資料の有無だけでもご連絡いただけると、ありがたいです
のように応用できます。

上記の いずれの場合も
自分の都合を優先した尋ね方ではなく
相手の状況を配慮した聞き方をすると角が立ちません。

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お断りします」に代わる言葉

今週は、メールの文章が一本調子や紋切り型にならなくて済む
表現のバリエーションを紹介しています。

相手の依頼や勧誘を断りたいとき
お断りします
と伝えたいところですが

メールに書くとストレートで
非常に強い拒絶感を与えます。

別の表現としては

ご協力いたしかねます

「協力はできません」と断る意向を伝えるときに
「~できません」という否定表現に代わる
「~いたしかねます」というフレーズが役に立ちます。
ほかにも
「ご要望には添いかねます」
といった使い方もします。

この度は見送らせてください

相手からの提案を断るとき、「お断りします」「無理です」
といった表現では強すぎるため
「見送ららせてください」という言い回しを使うと婉曲になります。
「この度は」「今回は」を添えることで
「今回は断るけれど、これに懲りず、また別の機会に」という
ニュアンスを伝えます。

「せっかくのお話ですが、遠慮させていただきます

受け入れがたい要望や勧誘に対して
相手を立てつつ、断るときの表現です。
「せっかくお誘い(ご案内、ご紹介)いただきましたが
わけあって応じることはできません」という意味合いを
辞退を意味する「遠慮する」と
謙譲語の「~させていただく」を使うことで
丁重に伝えます。

どうかご容赦願います

「~のため、お断りせざるを得ません」と
対応できない、応じられない理由を述べ
締めくくるときに使うフレーズが
「どうかご容赦願います」です。
「こちらとしても対応できない状況です」という断りを
拒否ではなく、相手に申し訳ないというお詫びの気持ちとして
伝える言い回しです。

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