今週は、読者から寄せられた敬語についての意見を紹介します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法          < 読者の気になる敬語(3)>
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                   「存じない」と「存じ上げない」

今週は敬語について読者の方から寄せられた声を紹介しています。

<読者の声>———————————————————-

「知らない」「ご存じない」「存じない」「存じ上げない」
の使い方について、かつてメルマガで扱ったことありますか?
特に「存じない」と「存じ上げない」は使い分け基準があるのか?
もし、機会があったらお願いします。
(読者 T.Mさん)
———————————————————————-

「知る」「思う」の謙譲語は「存じる」なので、
「知らない」の謙譲語は「存じません」「存じ上げません」です。

「存じる」と「存じ上げる」の違いについては、以前、取り上げたことがあるので、
参考にしてください。

▼「存じ上げます」< 敬語注意報(4)>VOL.1673

「存じません」「存じ上げません」の場合も同様で
・対象が人でない場合は「存じません」
・対象が人の場合は「存じ上げません」
と使い分けてよいのではないでしょうか。

例)事務所の場所を存じませんでした。
お名前を存じ上げませんで、失礼いたしました。

一方、「知る」の尊敬語は「ご存じだ」なので、
「知らない」の尊敬語は「ご存じない」です。

例)先方は詳しくはご存じないようです。
○○についてご存じないですか?

「知る」の敬語についてのバックナンバーも参考にしてください。

▼「知っている」「見る」< 敬語の言い換え(2)>VOL.779

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今週は、読者の方からの質問に答えます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < 読者からの質問(5)>
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                       「お疲れさまです」問題

「お疲れさまです」について、続けて2人の読者から質問がありました。

<読者からの質問-1>————————————————–

目上の方、上司に、
「お疲れさまです」と言うのは(書くのは)失礼でしょうか。

女性の上司(還暦を迎え、お孫さんもいらっしゃいます)に向けてなのですが
以前、伝言メモをお渡しした際、不快な顔をされたようにみえました。

商品のキャッチコピーや販促物など、文言のチェックは細かくされますし
日頃、言葉に限らず間違いは指摘してくださる方なので、直接お聞きすればよ
いのですが、いまさらという気がして勇気が出ません。

ご苦労さまです、も上から目線の言い方に聞こえますし、
他に代わる言葉がわかりませんので、迷いながらも結局、お疲れさまですを
使います。

間違いではないのでしょうか。
社内の目上の方に、他にあいさつ言葉はありますでしょうか。
(読者 A.Hさん)
———————————————————————-

<読者からの質問-2>————————————————–

当社社員がセミナー受講をした際に講師から
目上の方や上位者へ『お疲れ様です』という挨拶はマナー違反であると聞いた
ようです。

私はてっきり『ご苦労様です』の誤りではないかと思い、受講者にも確認しま
したが間違いありませんでした。
ネットで調べてみると誤りだと書いている記事もありましたが、解決策が見つ
かっていません。

目下の者が目上の方より先に退社する場合には『お疲れ様です』が違反なら、
「お先に失礼します」になるかと考えました。
しかし、目上の方が先に退社する場合は、『お疲れ様です』以外だと
以前のメルマガにありましたが目上の方へは「お疲れ様でございました」でよ
いのでしょうか。

それ以外に言い換えるとしたらほかにどのような言葉はありますか。
また、社内メールの始まり部分でも『お疲れ様です』という言葉を使っている
ため、メールの場合はどのような言葉がありますか。
(読者 H.Kさん)
———————————————————————-

当メールマガジンでは下記の使い方をお勧めしてきました。

・目上の人が部下など目下の相手をねぎらうときに使うのが「ご苦労さま」。
したがって、目下の者が目上の相手に「ご苦労さま」使うのは失礼。

・目上の相手へねぎらいの気持ちで使う言葉は「お疲れさまです」
「お疲れさまでした」「お疲れさまでございました」。

A.Hさんの場合は、
「…していただき、ありがとうございます」
「○○部長にお力添えいただいたおかげで、問題なく対処できました」
のように感謝の気持ちを伝えてもよいのかもしれません。

H.Kさんの場合
退社時にかけるひと言として
目下の人が目上の人より先に退社する場合は「お疲れ様です」ではなく
「お先に失礼します」が適切です。

目上の人が先に退社する場合は、「お疲れ様です」のほかに
「お疲れ様でございました」でもよいと思います。

社内メールの書き出しの挨拶として「お疲れ様です」を使いますが、状況によっては
挨拶なしに「○○の件でご連絡です」とか「○○について確認したいことがあ
り、連絡しました」といきなり用件から入る場合もあります。

「昨日はありがとうございました」と感謝の言葉で始めてもよいでしょう。
相手との関係や、やりとりの目的によって、かける言葉は変わってくるかと思
います。

この「お疲れさまです」問題は、以前にも読者から質問があり、当メールマガ
ジンでも取り上げたことがあります。

会社や状況によっては、目上の相手に「お疲れさまです」を使い、注意された
り嫌な顔をされたりした、というケースもあるかもしれません。

ただ、私は上記VOL.620で書いた理由から、目上の相手に「お疲れさまです」
を使うことがマナー違反と捉えていません。

また、「お疲れさまです」に代わる言葉としても、その時の状況に応じてふ
さわしい言葉を考える、という答えしか持ち合わせていません。

解決策としては、その会社や部署で、「お疲れさまです」の使い方の定義や
代わる言葉を協議して決めるのがよいのではないでしょうか。

 

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今週は、読者の方からの質問に答えます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < 読者からの質問(3)
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                       「大丈夫そうですか?」

<読者からの質問>—————————————————-

質問ですが、日常会話や電話でのやり取りに気になる言葉があります。

(1)「大丈夫そうですか?」
これは相手を気遣う言葉だと思うのですが、「そう」をつけることに
違和感があります。

(2)「○○だったりしますか?」
使い方としては、「時間とれたりします?」という感じで使われています。
「時間とれますか?」または「時間とれそうですか?」で伝わると思うのです
が……。

どちらも違和感があり、お客さまや取引先の方との会話にはNGではないかと思
います。
最近は、若い方たちで新語のような使い方をされることも多く、いろんな言葉
が飛び交い、どれが正しくてどれが間違っているのかがわからなくなることが
多々あります。

違和感があった時点で注意をするのが良いとは思いますが、自分に自信がない
と言いそびれてしまいます。
ぜひご意見をお聞かせいただきたいです。
(読者 M.Hさん)
———————————————————————-

人に尋ねたり、確認したりするとき
「大丈夫ですか?」ではなく「大丈夫そうですか?」
「○○ですか?」ではなく「○○だったりしますか?」
とふんわりとぼやかした言い方、書き方が増えています。

確かに、相手の都合を気遣っての言い回しなのかもしれませんが、
下記のように書き換え・言い換えができます。

(1) 大丈夫そうですか?

「大丈夫ですか?」という尋ね方もありますが、口語的なので、
「差し支えないですか?」「差し支えありませんか?」とすると、
書き言葉としても使えます。

例)30日の提出で差し支えないですか?
  打ち合わせの日時はこれで差し支えありませんか?

ほかに「問題ありませんか?」「問題ないですか?」と言い換えることもできます。

(2) 時間とれたりしますか?

M.Hさんが書いているように
「時間とれますか?」「時間とれそうですか?」
とするのがよいと思います。

「時間」の後に「は」を入れて
「時間はとれますか?」「時間はとれそうですか?」
とすると、書き言葉としても収まりがよいでしょう。

「~たりしますか?」という尋ね方は、実際は「~してほしい」けど、
無理強いはできないので「できたら」でいいですよ、という
控えめな依頼という気がします。
口語的で、今どきの言い回しですが、仕事のやりとりでは

「お時間いただけますか?」
「お時間を頂戴できますか?」

という書き方をお勧めします。
曖昧な尋ね方では、相手からの返答も曖昧になる可能性が高いと思うからです。

 
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今週は、気になる敬語の使い方について取り上げます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法              < 気になる敬語(4)
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                       「お送り差し上げます」

——————————–
見本の画像をお送り差し上げます。
——————————–

上記の一文で伝えたいのは「見本の画像を送ります」ということです。

ここで使われている「差し上げます」は、「くれる」「あげる」の謙譲語なの
で、「お送り差し上げます」は「送ってあげます」と敬語を使って言っている
ということになります。

この場合は、「差し上げます」を使わなくても、謙譲語「お~いたす」を使い
「お送りいたします」とする方が適切と考えました。そこで下記のように書き
換えてみました。

——————————
見本の画像をお送りいたします。
——————————

もっと簡潔に「見本の画像を送付しました」としても相手に失礼にはなりません。

「差し上げる」については、VOL.3073で取り上げた文例の「ご連絡差し上げま
した」について読者から質問があったので、紹介します。

<読者からの質問>—————————————————
VOL.3073の中で、
「御社のメールマガジンを拝読させていただきご連絡差し上げました。」が
「御社のメールマガジンを拝読し、ご連絡いたしました。」に書き換えられ
ていましたが、「差し上げました」を「いたしました」に換えたのは何故で
しょうか。
(読者 Y.Nさん」)
———————————————————————

「差し上げる」は一見、丁寧な言葉ではあるのですが「くれる」「あげる」
の謙譲語です。

「ご連絡差し上げた」とすると、元の文は「連絡してあげた」という意にも
取ることができ、上から目線の印象を与える言い回しと思ったので「差し上
げました」を「いたしました」に変えました。

VOL.3073では、この点が説明不足だったので、改めてここで紹介します。

 

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                  「ご利用させていただいています」

—————————————————
○○は有益なビジネス情報を紹介しているWebサイトで、
私も個人的にご利用させていただいています。
—————————————————

上記の一文で伝えようとしているのは「有益な情報が得られるWebサイトなの
で、自分も利用している。だから推奨したい」ということ。

2行目の「私も個人的にご利用させていただいています」は、そのWebサイトを
高めるために「させてもらう」の謙譲語「させていただく」を使っているのだ
と思われます。

しかし、謙譲語「させていただく」は、相手の許可や恩恵などを得る場面で用
いるので、この場合は必要なく、「私も個人的に利用しています」とすれば、
すんなり意図は伝わります。

—————————————————
○○は有益なビジネス情報を紹介しているWebサイトで、
私も個人的に利用しています。
—————————————————

相手に「有益な情報が見つかるサイトだから薦めたい」というのであれば
2行目を「私も個人的に利用していてオススメです」とすればよいと思います。

似たような例として
「その件については回答を差し控えさせていただきます」

という一文も、回答を控えるのは自分の意志によるもので、相手に許可を得る
ことではないので、謙譲語の「~させていただきます」は不要です。

「その件については回答を差し控えます」

として問題ありません。

 

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今週は、相手に失礼なうっかりミスについてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法           < 失礼なメール(2)>
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                       言葉の勘違いや取り違え

ちょっとしたミスや間違いが、結果的に相手を不愉快にさせていることがあり
ます。今週は、相手に失礼なメールの誤り、間違いについて取り上げています

■昨日は、部長と偶然、駅で落ち合いました。

上記の文は、「偶然、駅で一緒になりました」とか「偶然、駅でお会いしま
した」とするところを、間違えて「落ち合いました」としている例です。
「落ち合う」は、約束をしてある場所で一緒になること。「偶然落ち合う」と
いう使い方はしません。

■古い資料ですが、お役に立つのであれば法外の喜びです。

上記の文は、「望外の喜び」とするところを間違えて「法外の喜び」としてい
る例です。「法外」は、程度が並外れているという意味ですが、「法外な要求」
「法外な値段」のように悪い意味合いで使うことが多い言葉。

対して「望外」は、望んでいた以上である、という意で使います。相手のため
になって、これほどうれしいことはありません、と伝えたいのに、間違いによっ
て相手にその意図が伝わらない残念な例です。

■部長の的を得たご助言のおかげで、トラブルが解決しました。

上記の文にある「的を得た」は、「的を射た」あるいは「当を得た」を混同し
て使っている例です。このように、相手に感謝や称賛の気持ちを伝えたい時に
も言葉を間違えてしまうと、相手に苦笑される結果に。

ちょっとした言葉の間違いですが、言葉の使い方を間違えると、真意が伝わら
ないだけでなく誤解を招いたり、あらぬ疑いを持たれたりということも。
特に目上の相手に使い慣れない言葉を使って、文章を飾らないことです。

 
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相手の言葉や対応を打ち消すのではなく、受け入れ、肯定する対応
について取り上げています。

▼人から褒められたら「そんなことありません」と謙遜はNGな理由

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