今週は、同じ意味の表現を重ねて使っている事例を紹介します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法           < うっかり重複(5)
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「引き続き続行する」

さらっと書いてはみたものの
読み返してみると、同じ意味の表現を
重ねて使っていることがあります。

今週は、こうした
うっかり重複して使っている表現を
取り上げてきました。

引き続き、午後からも会議を続行します」

上記の文例は、ご覧のとおり
「引き続き」と「続行」の意味が重なっています。

どちらか一方を使い

引き続き、午後からも会議をします」

「午後からも会議を続行します(続けます)」

とします。

連日、暑い日が続きますが、ご自愛ください」

も同様の意味の重なりです。
この場合も、「連日」か「続く」どちらか一方を使えばよく

連日、暑いですが、ご自愛ください」

「暑い日が続きますが、ご自愛ください」

とします。

このように同じ漢字が使われていると
意味の重なりに気づきやすいですね。

「ペットボトル以外の容器を投入すると返却口に返却されます」

「ペットボトル以外の容器を投入すると返却口に戻されます」

下記は、言葉は違いますが、
意味の重複と思われます。

安全に事故がないように工事監理をする」

「安全に」と「事故がないように」は意味としては同じ。
ですから、これもどちらか一方の表現を使います。

事故がないように工事監理をする」

安全に(注意して)工事監理をする」

見落としてしまいがちですが
読み返してチェックしてみましょう。

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今週は、同じ意味の表現を重ねて使っている事例を紹介します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法              < うっかり重複(4)
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                             「等など」

さらっと書いてはみたものの
読み返してみると、同じ意味の表現を
重ねて使っていることがあります。

今週は、こうした
うっかり重複して使っている表現を
取り上げています。

「電気機器、温感センサー、サーモ等などへの影響がない」

この文例では
「等」と「など」を一緒に使ってしまっています。

「等」は、「とう」と呼び
「など」と区別して使うケースもあるようですが
意味としては同じ
(ただし、新聞表記では「など」の平仮名表記に統一)。

いずれも
同種のものを並べて、その他にもまだあることを表す言葉です。

「等」も「など」も
頻繁に使う言葉なので、ついこのように重ねて使ってしまう
のかもしれません。

上記の文例は

「電気機器、温感センサー、サーモへの影響がない」

「電気機器、温感センサー、サーモなどへの影響がない」

とします。

「等」や「など」に代わる言葉としては
「その他」「ほか多数」があります。

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今週は、同じ意味の表現を重ねて使っている事例を紹介します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法              < うっかり重複(3)
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                            「従来から」

さらっと書いてはみたものの
読み返してみると、同じ意味の表現を
重ねて使っていることがあります。

今週は、こうした
うっかり重複して使っている表現を
取り上げています。

「従来から」「従来まで」

「従来から」「従来まで」と覚えこんでいて
疑問に思うことなく、そのまま使っていますが

「従来」には、以前から今まで、という意味があります。

ですから、「従来」の後に「から」や「まで」を付けると
意味が重なるため、本来は「従来」だけで差し支えありません。

従来からのやり方 → 従来のやり方
→ 以前からのやり方

従来まで見られなかった傾向 → 従来見られなかった傾向
→ 今まで見られなかった傾向

同様に「古来」や「旧来」にも
後に「から」や「まで」は不要です。

古来から難所とされた場所 → 古来、難所とされた場所

旧来からの友人 → 旧来の友人

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仕 事 の メ ー ル 作 法           < うっかり重複(2)
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                           「各部門ごと」

さらっと書いてはみたものの
読み返してみると、同じ意味の表現を
重ねて使っていることがあります。

今週は、こうした
うっかり重複して使っている表現を
取り上げています。

ごとに」

「各部門ごとに配布」
「各支店ごとに連絡する」

つい言ってしまったり、書いたりしてしまいますが
「各」は、おのおの、多くのものの一つ一つ、という意味の接頭語。
「ごと」は、「どの~もみな」という意味の接尾語。

「各」と「ごと」は、どちらか一方を使えばよく
合わせて使うと、意味が重複します。

したがって、上記の文例は

「各部門ごとに配布」→「部門に配布」「部門ごとに配布」
「各支店ごとに連絡する」→「支店に連絡する」「支店ごとに連絡する」

とします。

余談ですが
大ぜいの人に対して、その一人一人への敬称として使う
「各位」。

「関係各位」「会員各位」
のように使いますが「各位」の後に「様」や「殿」を付けるのは
NGです。

「各位」に、皆様方という敬意が含まれているので
「各位殿」「各位様」とすると、敬称が重複することになります。
注意しましょう。

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今週は、同じ意味の表現を重ねて使っている事例を紹介します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法                < うっかり重複
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管理下のもと

さらっと書いてはみたものの
読み返すと、どこかおかしい……。

「後で後悔する」
「一番最初」

このように
読み返してみると、同じ意味の表現を
重ねて使っていることがあります。

今週は、こうした
うっかり重複して使っている表現を
取り上げます。

「管理もと

ここで使われている「もと」は
その規則や支配力の及ぶところ
という意味です。

しかし、「管理下」の「下」の字に
「もと」と同じ意味があります。

ですから、この場合
管理下で
管理のもと
が適切な使い方です。

同様に
「監視下のもとに置かれる」
という表現も
「監視下に置かれる」
「監視のもとに置かれる」
という使い方をします。

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今週は、読者の方からいただいた質問にお答えします
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法             < 読者からの質問(3)
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                         「桜が満開に咲く」

前回に続き、こちらも3月半ばにいただいた質問メールです。

<読者からの質問>————————————————

ひとつ、迷うことがありました。
今の時期、桜の開花表現が多くなっていますが、
「桜が満開に咲く」というのは、
「満開」という意味を、全面的に開く、つまり咲くという風に考えると、
重語にはならないのでしょうか?
(読者 M.Oさん)
——————————————————————

「満開」とは、花が十分に開くこと
「咲く」は、花のつぼみが開くこと
をそれぞれ意味します。

したがって
意味としては同じなので
 「満開に咲く」は重言になります。

ですから、文にするときは
「桜が満開です(になりました)」
と表現するのが適切です。

「満開」に代わる表現として
「桜の花が見事ですね」
「桜は今が見頃です」
と言い換えることもできます。

「満開に咲く」のように
漢字や言葉は異なるのに
意味が重複した「重言」としては

今の現状
一番ベストなのは」
次の後継者
最後の追い込み
壮観な眺め

などがあります。

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