今週のテーマは「気になる言葉」です。
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法      < 気になる言葉(2)
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今週は、メールで気になる言葉づかいについてです。

▼ 「ご返事」と「お返事」
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最近、使い方に疑問を持ったのが「ご返事」と「お返事」です。

メールの返信に私はずっと「お返事」を使っていました。けれど、年長者
からのメールに「ご返事ありがとうございます」とあり、それが何人か続
いたので疑問に思い、調べてみたところ…。

謙譲語の「お」と「ご」の使い分けの基準として、訓読みの和語の前につ
くのが「お」、音読みの漢語の前につくのが「ご」。このルールにのっと
ると、「返事をする」の謙譲語は「ご返事いたします」となることを知り
ました。

私は「お返事」のほうが語呂がいいような気がしていたのですが、ビジネ
スメールでは「ご返事」とするほうが多いようです。

幼児に「お返事は?」と聞くのと同様、「お返事」にはニュアンスとして
普段使いの言葉の色合いが強いのかもしれませんね。

▼ 違いを知って使い分け
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必ずしも、漢語には「ご」、和語には「お」というルールどおりではない
言葉もあります。漢語でも「お」をつける例としては、「お礼状」「お加
減」「お時間」。和語でも「ご」をつける例では、「ご入り用」「ごゆっ
くり」などです。

時代とともに言葉の使い方も変化していきます。「ご返事」という改まっ
た言い方も、次第に「お返事」というカジュアルな言い方に変わっていく
のかもしれません。ですが、違いを知り、その場に応じて使い分けること
は必要と感じています。

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