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今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(3)
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                       「~ませんでしょうか」

バックナンバーVOL.691 「変更の依頼」をテーマにしたときに
いただいた質問です。

<読者からの質問>————————————————

本日のメルマガで、こちらの都合で相手に変更お願いしたいときの
文例として

> >  変更をお願いできませんでしょうか。
> >  お約束の時間を変更していただけませんでしょうか。

を使われていましたが、この「・・・ませんでしょうか」
という表現は敬語として正しいのでしょうか。

「とんでもございません」のように、
「使われがちだが正しくない表現」の一つで、
重ねるべきでない言葉を重ねて使っているような違和感を感じるのです。

自分も同様の状況では、丁寧に表現したいため
「ですか」で終わっては無礼なような気がして「でしょうか」を
つけてしまうのですが、これは正しくないのでは、
ということが気になっていました。

何かの機会にこの表現について取り上げていただければ幸いです。

読者 C.O 様
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確かに「~ませんでしょうか」という表現は「ませんか」と「でしょうか」
が合わさった言葉のようで、まどろっこしい印象を受けます。

いろいろ調べてみたのですが、残念ながら「~ませんでしょうか」が
正しいのかそうでないのか記述している資料を見つけることが
できませんでした。

C.Oさんがご指摘のように「とんでもございません」は本来、
「とんでもないことです」「とんでもないことでございます」が正しい
表現です。

なぜなら、「とんでもない」は「途方もない、思いがけない」という意味
の形容詞で、「~ない」まで含めて一つの言葉になります。

「とんでもない」を丁寧に言う場合は「とんでもない」までを含め、
「とんでもないことです」「とんでもないことでございます」と表記します。

「とんでもございません」は「とんでも・ない」という区切り方をし
「ない」を丁寧に表現しているところに違和感が生じるわけです

ただ、一般的には「とんでもございません」を使っているケースが
多く見られます。解釈に“揺れ”がある表現の一つといえるでしょう。

「~ませんでしょうか」に話を戻しましょう。

これは私の見解ですが、メールなどの書き言葉の場合、「~ませんか」と
書いても意味は通じますが、読んだときに直截過ぎてキツク感じられる
ことがあります。

「でしょうか」を付け加えることで表現が和らぐため、
「~ませんでしょうか」が使われているように感じます。

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