今週は、要点がひと目でわかる簡潔なメールの書き方についてです。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法       < 簡潔に書く
◆─────────────────────────────────◆
                       意外と先に書けない結論

 先週、異業種交流会で
 メールについての卓話をした際

 参加者から
 「メールがつい長くなってしまい、
  相手に聞き出したいことがうまく伝わらない。
  何度もやりとりが続くのを解消したいが
  どうすればいいか?」
 という質問がありました。

 ビジネスメールの基本として
 「結論から先に書く」
 ことが挙げられますが

 実は意外と、結論から書くことが
 「できない」「できていない」という
 声を聞きます。

 結論を述べる前に
 理由や経過を書くことに力が入り
 最も相手に伝えたい(聞き出したい)項目が
 どんどん後回しになっていく…

 その結果
 読む側も結論に行きつく前の
 説明や理由や言い訳に気を取られ、

 書く側が求める回答とは別の返答をしてしまい
 却って話がややこしくなってしまった
 ということがあります。

 簡潔に書くために押さえるポイントは2つ。

 1)読む側が、最も知りたいことは何かを
   読みとる

 2)書こうとすることを
   まず整理し、順序立てて流れを作る

 これに尽きると思います。
 今週は、「結論から書く」方法を紹介していくことにしましょう。

記事全文を読む
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

ビジネスメールを書くときのコツを6000人以上が愛読。
2005年から配信してい る無料メールマガジン
【仕事のメール心得帖】登録はこちらから

今週は、注意したい敬語表現についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法          < 気になる敬語(5)>
◆─────────────────────────────────◆
「なさりませんように」

「お気遣いなさりませんように」

気を遣わないでくださいね
という意を表す一文です。

ここでの「なさりませんように」は
「り」ではなく「い」として
「なさいませんように」とするのが適切。

「なさいませんように」は
「する」「なす」の尊敬語である
「なさる」から派生した語です。

「お気遣いなさいませんように」に代わる言い回しとしては

「どうぞお気遣いなく」
「ご心配には及びません」
「お気持ちだけ頂戴します」
などが挙げられます。

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

7冊目の著書「仕事で差がつく言葉の選び方」刊行。
ビジネスに使える大和言葉を紹介しています。

2015年に編集協力した単行本「一目置かれる大和言葉の言いまわし」が文庫化

THEプロフェッショナル広島

記事全文を読む

ビジネスメールを書くときのコツを6000人以上が愛読。
2005年から配信してい る無料メールマガジン
【仕事のメール心得帖】登録はこちらから

今週は、注意したい敬語表現についてです。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法              < 気になる敬語(4)
◆─────────────────────────────────◆
                            「あられる」

「お時間があられるときにお願いします」

目上の相手に問いかけるときの一文ですが
違和感を覚えます。

「あられる」は
「ある」「いる」という存在を示す語に
尊敬の助動詞「れる」がついた尊敬語です。

意味としては、「いらっしゃる」より、やや改まった表現になるので
使う機会が限定されてきます。例えば…

「○○の研究者であられる山田先生」

のように、存在を示す時
それも相手への敬意が強い時に使うのが
「あられる」です。

「時間がある」の「ある」は存在ではなく
所有を示す語(「用事がある」「興味がある」など同等)。

ですから、「あられる」を使わずとも
「お時間のあるときにお願いします」
として失礼にはなりません。

「お時間がおありのときに・・・」としても
間違いではないのですが、「お」が続いてくどい感じがします。

その他の言い回しとしては
「お手すきの時にお願いします」
としてもよいでしょう。

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

記事全文を読む
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

ビジネスメールを書くときのコツを6000人以上が愛読。
2005年から配信してい る無料メールマガジン
【仕事のメール心得帖】登録はこちらから

今週は、注意したい敬語表現についてです。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法              < 気になる敬語(2)
◆─────────────────────────────────◆
                              「やる」

「すみません」と同様に
様々な場面で使える言葉に
「やる」があります。

「やる」は「する」よりも口語的なくだけた表現です。
親しい間柄の相手に使うには差し支えありませんが、
ビジネスメールでは「する」に置き換えて使うことをお勧めします。

例えば…

「あの試みは部外者にも大変興味深かったので、
ぜひ、またやってください」

ここでの「やってください」を
「してください」または「お願いします」に
書き換えてみましょう。

「あの試みは部外者にも大変興味深かったので、
ぜひ、またしてください」

「あの試みは部外者にも大変興味深かったので、
ぜひ、またお願いします」

私なら、品良く収まる「お願いします」の一文を使います。

「会長が社長をやられていた時期のことですが・・・」

上記の一文は、下記のように書き換えます。

「会長が社長をなさっていた時期のことですが・・・」

「やる」自体がくだけた言葉なので
尊敬の「られる」を付けて「やられる」としても
敬語としてはちぐはぐな印象を残します。

上司に尋ねる場合も
「部長はゴルフをおやりになるんですか?」ではなく
「部長はゴルフをなさいますか?」
とします。

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

記事全文を読む
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

ビジネスメールを書くときのコツを6000人以上が愛読。
2005年から配信してい る無料メールマガジン
【仕事のメール心得帖】登録はこちらから

今週は、注意したい敬語表現についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法                < 気になる敬語 >
◆─────────────────────────────────◆
                           「いただく」

確かに敬語を使っているのだけれど
結果的に、おかしな文章になっていることがあります。

例えば、「いただく」の使い方。
芸能人のブログコメントで見かけた例を挙げてみましょう。

「○○さんと親しくさせていただくこととなりました」

この場合、○○さんと親しくすることに
相手の許可や同意を得る必要はないと思うのですが…。

「○○さんと(親しく)お付き合いしています」
「○○さんと親しくなりました」

と言い切った方が、このかたの好感度はもっと上がったのでは?
と余計な心配をしてしまった次第。

もうひとつ、芸能人ブログで見つけたのが
下記のコメントです。

「何だかお話が具体化してきてしまっているので、
説明を足させて頂きますと・・・」

この「説明を足させて頂きますと」は
「説明を補足いたしますと」
の方が文章として自然ではないでしょうか。

また、補助動詞として「いただく」を使う場合は
上記のように漢字にするより、ひらがなで表記したいところです。

せっかく敬語を使っても
その使い方がちぐはぐだったり、的を射ていないと
“残念な”文章になってしまいます。

今週は、こうした気になる敬語の使い方
について取り上げていきたいと思います。

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』
その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

◆─────────────────────────────────◆
【しごび】 の お 知 ら せ
◆─────────────────────────────────◆

「日経ビジネスアソシエ」2010年6月15日号 
特集・最新ビジネス作法

22-23ページに、メールマナーについて
取材を受けた記事が掲載されています。
ぜひ、ご一読ください!

 

その他の著書はこちら

このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

記事全文を読む

今週は、うっかり間違いやすい表現についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法        < 間違いやすい言葉(5)
◆─────────────────────────────────◆
そのほかいろいろ

今週は、うっかり間違いやすい慣用表現を紹介してきました。

漢字を間違いやすい慣用表現には、下記があります。

×「夕べ、連絡がありました」
○「昨夜、連絡がありました」

→「夕べ」は夕方の意。昨日の夜という意味で使う場合は
「昨夜」か「ゆうべ」を使用。

×「三味一体」
○「三位一体」

→「さんみいったい」の「み」は「味」ではなく「位」。

意味を取り違えやすい慣用表現をピックアップしました。

×「自分のことは棚上げして、人を注意するなんて」
○「自分のことは棚に上げて、人を注意するなんて」

→「棚上げ」とは、処理を引きのばすこと。例)提案を棚上げする

×「昨日は、後ろ髪を引かれる思いで会場に残りました」
○「昨日は、後ろ髪を引かれる思いで会場を去りました」

→「後ろ髪を引かれる思い」はその場を去る人の心境であって、
残る人の心境ではありません。

×「契約のきっかけとなった発言」
○「契約の伏線となった発言」

→伏線とは、物事がうまく運ぶように、あらかじめ用意しておくこと。
図らずして結果を得た場合は「伏線」ではありません。

思い込みや間違った解釈のまま覚えている慣用表現は
意外とあるもの。折に触れ、辞書や用語辞典で調べてみましょう。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

ビジネスメールを書くときのコツを7000人以上が愛読。
2005年から配信してい る無料メールマガジン
【仕事のメール心得帖】登録はこちらから

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】
記事全文を読む