今週は、「書く力」を上達させる日々の訓練についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 「書く」ための基礎訓練(4)
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                       「話す」ために書く

 「聞く」こと同様
 「話す」ことも、
 「書く」ことには直接、関係なさそうに思えます。

 長い間、わたしもそう思っていました。

 子どもの頃から人と話すのが苦手、話が下手
 だから、書く方に走った
 経緯があるのですが

 成人して、書くことを仕事にしてから
 否が応でも人前で話さざるを得ない場面が増え、
 鍛えられた結果、思います。

 「話す」ことで「書く」ことは上達する
 と。

 話し言葉と書き言葉は違うものですが
 発表やプレゼンなどで人前で話をする際は
 話すための原稿(シナリオ)を書く作業が発生します。

 これはテレビやラジオのニュース原稿と同じように
 限られた時間内に、端的に、聞き手の興味をそらさぬよう
 内容を伝える必要があります。

 この場合も

 ・タイトル
 ・概要
 ・詳細

 という文章の構成は同じですが

 「概要」や「詳細」が長すぎると
 たちまち聞く側は飽きてきますから

 よりタイトに凝縮した内容にしつつ
 テンポよく次々に話を進めていかなければなりません。

 「話す」ための文章を書く際には
 まず、一度、伝えるべきことをざっと文章として書いてみます。

 そのままでは
 冗長で、それを基に話しても
 相手の関心を引くことはできませんから

 書いた文章を組み立て直し
 聞き手に伝わるように再構成します。

 パワーポイントに
 紙芝居形式で
 「タイトル→概要→詳細」
 の順まとめ、展開していってもいいでしょう。

 どのように書いたら
 ダイレクトに相手に伝わるか
 を意識して「話すための文章」を書くことは

 要点だけをピックアップして
 分かりやすくまとめていくという点で
 メールの文章をまとめる手法と同じです。

 意識して量を書くうちに慣れてきますが
 最初は、とりあえず、ざっと文章にしてみて
 読み直して構成し直す、という作業を
 面倒がらずに続けると、

 次第に「下書き」の準備なしでも
 書けるようになります。

 騙されたと思って、試してみてください。


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