今週は、間違いやすい慣用句などを紹介します。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 間違いやすい言葉(4)
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                          まゆはどうする?

次の○○に当てはまる動詞は何でしょう?

嫌気が○○
不正が明るみに○○
まゆを○○める

答えは、こうなります。

嫌気が「差す」
不正が明るみに「出る」
まゆを「ひそめる」

もう嫌だという気持ちになることを「嫌気が差す」と言います。
「嫌気がする」というのは間違いで、「寒気がする」などとの混同
によるもの。
ある気持ちが生じたときには「差す」を使います。

おおやけになること、表ざたになることを「明るみに出る」と言います。
この場合、「明るみになる」ではなく「出る」。
「なる」を使うなら、「明らかになる」が適切な表現です。

不快な表情を「まゆをひそめる」と表現します。
同じように不快な気持ちを表すとき「顔をしかめる」と言いますが
混同に注意。
まゆは「ひそめる」、顔は「しかめる」です。

ちなみに、漢字ではどちらも「顰める」と書きます。
新聞漢字表にはありませんが、顰蹙の「顰」という漢字と同じですね。

今週は、クイズ形式で、慣用句や決まり文句として使う言葉の
「動詞」を紹介してきました。
似た表現と混同していることも多く、うっかり間違えないよう
参考にしてくださいね。

 
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今週は、間違いやすい慣用句などを紹介します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 間違いやすい言葉(3)
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二の句はどうなる?

体を使った動作を表す言葉を次に挙げます。
さて、続く動詞は何でしょう?

合いの手を○○○
固く口を○○○
二の句が○○ない

答えは、こうなります。

合いの手を「入れる
固く口を「つぐむ
二の句が「継げない

「合いの手」は、物事や会話の合間にはさむ動作や言葉を指します。
途中でさしはさむものだから、合いの手を「入れる」。
「合いの手を打つ」と間違いやすいので注意しましょう。

口を閉じる(黙る)ことを「つぐむ」と言います。
目を閉じることを「つむる」または「つぶる」と言います。
「口はつぐむ」もので「つぶる」ものではないと覚えておきましょう。

「二の句が継げない」の「二の句」とは、もともと
雅楽の朗詠の詩句を三段に分けて歌うときの二段目に当たる詩句を指す
のだそうです。

二段目は高音で歌うため、続けて歌うと息が切れることが多い。
そのことからきた慣用句が「二の句が継げない」。
転じて、次に言い出す言葉が出てこないことを表します。

「継げない」は、続けにくい、続かないことを指す動詞。
言葉の意味を理解すると、「二の句が出ない」のような間違いを防げます。

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私は、欧州方面へは一度も行ったことがありません。

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それも、かなりリアル&ディープに。

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まぐまぐ大賞2006年部門3位、2007年2位受賞。

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興味深いんだな~。ロンドン、行きた~い!!

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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 間違いやすい言葉(2)
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                        白羽の矢はどうする?

次の言葉に続く動詞は何でしょうか?

白羽の矢を○○○
照準を○○○
天罰が○○○

ひょっとして、上記の三つとも同じ動詞を当てはめませんでしたか?
「白羽の矢を当てる」「照準を当てる」「天罰が当たる」。

正しくはこちらです。

白羽の矢を「立てる
照準を「定める
天罰が「くだる

「白羽の矢を立てる」とは、神が人身御供(ひとみごくう)となる少女の家
の屋根に白羽の矢を「立てる」という俗説からきた言葉だとか。
転じて「多くの人の中から特に選ばれる」ことを「白羽の矢が立つ」と
言います。

目標にねらいを合わせることを意味する「照準」は、「当てる」のではなく
「定める」もの。「照準を合わせる」とも言います。

「罰(ばち)が当たる」と言いますが、「天罰」は「当たる」のではなく
「下る」もの。
前者が神仏から受けるものに対し、後者は自然に受ける悪事の報い
という意味があるようです。

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                          二の舞いを踏む?

次の言葉に続く動詞は何でしょうか?
碁を○○
将棋を○○

答えは
碁を「打つ」
将棋を「指す」

この「指す」と「打つ」を混同しやすいので、注意が必要です。

では、次の言葉に続く動詞は何でしょう。
二の舞いを○○○
二の足を○○

答えは
二の舞いを「演じる」
二の足を「踏む」

これも混同して「二の舞いを踏む」と覚えてはいませんか?
「二の舞いを演じる」は「前の人と同じ失敗(舞い)を繰り返す」こと、
「二の足を踏む」は「一歩目は進むが、二歩目はためらって足踏みする」
意から「ためらうこと、しりごみ」を指します。

今週は上記の例のように、結びの動詞に着目し、
間違いやすい慣用句などをピックアップしていきます。

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今週は、「?」と思う言葉の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 疑問な言葉(5)
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通常通り

自動販売機の張り紙で見かける

「故障中」。

「故障」は、機械などに不調が生じ、円滑に働かなくなるという“状態”
を示す言葉なので、その状態にあることを表す「中」と意味が重なります。
ですから、「故障」とすればよく、本来「中」は不要です。

上記のように“状態”を表す言葉として
「通常通り」
も意味が重なる言葉ではないか、と読者のかたから質問をいただきました。

辞書で意味を調べると
「通常」は、特別の事情がなく、いつもどおりであることを表す
とありました。
「通常通り」の「通り」は、そのままであることを表します。

「通常」自体に「いつも通り」という意味合いが含まれるので、
「通常通り」の「通り」は意味が重複していることになります。

「通常通り営業しております」という一文は
通常と変らず営業しております」
または
いつも通り営業しております」
平常通り営業しております」
と書き換えるのが適切ではないでしょうか。

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                         お体ご自愛ください

暑中見舞いや残暑見舞いの最後に添える一文に

「お体ご自愛ください」

とありますが、「自愛」というのは「自分自身を大切にする」こと。
つまり、「ご自愛ください」だけで「お体に気をつけてくださいね」
という意味合いが含まれています。

ですから「お体」の代わりに
「暑さの折、ご自愛ください」
「くれぐれもご自愛ください」

とするか、「ご自愛」を使わず
「暑さの折、お体を大切に」
と結ぶこともできます。

これに関連して、うっかり書いてしまいがちなのが
「連日暑い日が続きますが」です。

この一文は「連日」と「暑い日」の「日」、
「連日」と「続きますが」という同じ意味の言葉が重なっていますね。

「暑い日が続きますが」
「連日暑いですが」
に「ご自愛ください」が続くと、結びの文として収まりがいいです。

もう一つ。メールや手紙、文書関連でよく目にするのが
「各位殿」「各位様」。

当メルマガでも何度か取りあげましたが、
「各位」で敬称を表すので、「殿」や「様」は不要です。
「関係者様各位」としなくても「関係者各位」で敬称を表します。

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