今週は、気になる敬語の使い方について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法                           < 気になる敬語
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「皆様につきましては」

———————————————-
初参加の皆様につきましては、
この機会に交流を深めていただければと思います。
———————————————-

という一文。

冒頭の「~につきましては」の使い方が
おかしいと思いませんか?

「~については」の丁寧語として
「~につきましては」を使っていますが、
この場合は「~におかれましては」とするのが適切。

「おかれましては」は「おいて」の丁寧語です。

漢字を当てると「於いて」。
相手に関連する事柄を述べるときに
「お客様におかれましては」
「佐藤様におかれましては」
のように用います。

したがって上記の文例は
———————————————-
初参加の皆様におかれましては
この機会に交流を深めていただければと思います。
———————————————-
とするのが適切です。」

「~につきましては」は
ある事柄に関して、その範囲をそれと限定するときに用います。

例)日時につきましては、後日ご連絡いたします。

主に
人を指すときには「~におかれましは」
事柄を指すときには「~につきましては」
を区別して用います。

「つきましては」は接続詞として、
その前に述べた事柄から、次に述べようとする事柄が起きたり
必要になったりするときに用いることもあります。

例)新入社員歓迎会を行います。
つきましては、本日16時に○まるにお集まりください。

接続詞として用いるときは
「したがって」「よって」と言いかえることができます。

今週はこのように、気になる敬語の使い方について
取りあげていきます。

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今週は、敬語に対する考え方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法              < 敬語の問題(3)
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                          観点、立場の違い

接客時の言葉遣いとして
「しますか」と「しましょうか」の
どちらが適切か、について2回にわたっては取り上げてきました。

▼「しますか」と「しましょうか」< 敬語の問題 >VOL.2814

▼「しましょうか」が適切な理由< 敬語の問題(2)>VOL.2815

私の考えは VOL.2815 に述べたのですが、
以前、接客業をしていたという読者の方から
次の意見をいただいたので、紹介します。

<読者からの意見>————————————————

基本的に質問者の方に同意ですが、
1点難しいところだな、と思うところがあります。

それは
その行為を販売員のものとするか
お客様のものとするか、で言い回しが変わるということです。

こればかりは、働く場所や人の考え方によると思います。

販売員の行為とする場合

1)(熨斗紙を)お掛けしますか?
→(熨斗紙を)お掛けいたしましょうか?

2)(熨斗紙に名前を入れるのは)いかがいたしますか?
→ いかがいたしましょうか?

3)(予備の手提げ袋を)ご用意しますか?
→ ご用意いたしましょうか?

販売員の行為はお客様に代わってしている、という観点の場合
これは、贈答品というシチュエーションなので、
お客様が先方に対してどうしたいか、という視点となります。

1)(熨斗紙を)お掛けになりますか?

2)(熨斗紙に名前を入れるのは)いかがなさいますか?

3)(予備の手提げ袋を)ご入り用でしょうか?

私は後者の接客を是としていました。
(読者 H.Mさん)
——————————————————————

上記の2通りの対応は、
いずれも相手に問いかける言い回しですが、
お客様に対してお店の人がどういう立場で対応するかで
言葉遣いが変わることを示していて
私自身も勉強になりました。

一方で、
「しますか」でも「しましょうか」でも
どちらでもいいのでは?
という意見もありました。

客として接客を受ける立場なら
そこまで気にしない、
という受けとめ方も当然あると思います。

ただ、店側の接客を改善・指導する立場であれば
「どちらでもいい」ではなく
「なぜ、この対応の方が適切か」を

販売員に説明し、
販売員全員が理解してお客様に接するよう
指導し、徹底させる必要があります
(販売員の対応がお店のイメージを左右するため)。

今回の質問
お店を指導する立場の方からだったので
私もその点を踏まえて回答しました。

立場によって、言葉の受けとめ方も対応も異なります。

【仕事のメール心得帖】では、
メールをはじめとするビジネス対応での「適切な書き方」を考え、
伝えていきたいと思っています。

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今週は、敬語に対する考え方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法              < 敬語の問題(2)
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                    「しましょうか」が適切な理由

敬語について、読者の方から
次のような質問がありました。

▼「しますか」と「しましょうか」< 敬語の問題 >VOL.2814
質問者のY.Iさんは
店舗スタッフの対応に疑問を感じたので、お店側に指摘したところ

「なぜ、敬語の誤りなのか(=誤りとは言い切れないという人もいる)
肯定的な疑問文だから、誤りとは言い切れないのでは?」
という意見が返ってきたそうです。

質問者の疑問は続きます。
—————————————————————–
1)(熨斗紙を)お掛けしますか?
2)(熨斗紙に名前を入れるのは)いかがいたしますか?
3)(予備の手提げ袋を)ご用意しますか?

上記3つの例はすべて、
相手に「自分はどうしたらよいですか、どうしましょう」
と自分の行為を尋ねているので、謙譲語を使います。

ただ、「~しましょうか」と疑問形になっていないところに
違和感を覚えるのです。

このような表現は、肯定的疑問文と言うのかもしれませんが、
文法はそうであっても接遇で使うのは適切なのかどうか…。

相手に配慮のある使い方かどうかと考えると、良くないと思います。
(読者 Y.Iさん)
—————————————————————–

「文法的に間違っている」とは
断定できないかもしれませんが、

「しますか」は、
お客様に対して単に「するか、しないか」を
聞いていて、事務的に確認している印象。

「~しましょうか」と問いかける言い回しは、
お客様に対して、その意思を尋ねている印象があります。

「~しますか」という言葉遣いが事務的に
確認しているのに対し、

「~しましょうか」と問いかける言い回しは
会話に近く、やわらかい印象を与えます。

どちらも同じ、どちらでも良い
という受け止め方もあるのですが

特に、対面して声に出して伝える場合は
「~しましょうか」と問いかける言い回しは
相手への気遣いが感じられるのではないでしょうか。

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今週は、敬語に対する考え方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法                < 敬語の問題
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                   「しますか」と「しましょうか」

敬語について、読者の方から
次のような質問がありました。

敬語の使い方を考えるうえで
興味深い事例だったので
読者とのやり取りを紹介したいと思います。

<読者からの質問>———————————————–

接客業でお店のスタッフがお客さまに尋ねる際、

1)(熨斗紙を)お掛けしますか?
2)(熨斗紙に名前を入れるのは)いかがいたしますか?
3)(予備の手提げ袋を)ご用意しますか?

このように、
語尾が「~ますか」となるのには違和感があります。

お客さまに尋ねているのですから
「~しましょうか」と疑問の表現を使うのではないのでしょうか。

神垣さんはどのように思われますか?
(読者 Y.Iさん)
—————————————————————–

この質問を補足すると
質問者のY.Iさんは、店舗の接遇を客観的に見て
改善・指導する立場にあり、上記のお店の対応に疑問を持ったとのこと。

そこで、お店側に指摘したところ……

やりとりの続きは次回の【仕事のメール心得帖】
紹介します。

この質問について
あなたはどのように考えますか?

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今週は、あれ?と思う敬語の使い方を取り上げます。
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法           < 気になる敬語(4)
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年末のあいさつとさせていただきます

今週は、こうしたらもっとしっくりくるのでは?
という敬語の使い方について取りあげてきました。

————————————————
健やかに新年をお迎えになられますよう
お祈り申し上げるとともに、
これをもって年末のあいさつとさせていただきます。
————————————————

前回に続き、これも年末のあいさつメールです。

1行目の「お迎えになられます」と
3行目の「あいさつとさせていただきます」の
敬語の使い方が気になります。

「迎える」の尊敬語は
「お迎えになる」。

「お迎えになられます」には、
「お迎えになる」に尊敬の「られる」が付け足されています。

「挨拶とさせていただきます」の言い回しですが
年末のあいさつは、自分から相手に
感謝の意を伝えるために行うもので
相手の許可や了承を得て行うものではありません。

したがって
「~させていただきます」ではなく
「する」の謙譲語「いたします」とします。

しかし、上記の文例ではそこまで書かなくても
あいさつと分かるので
次のようにまとめました。

———————————-
健やかに新年をお迎えになりますよう
心よりお祈り申し上げます。
———————————-

3行目の「これをもって年末のあいさつとさせていただきます」を取り
「心よりお祈り申し上げます」で結び、
簡潔な一文としました。

敬語で飾り立てた文章はぎょうぎょうしくなるばかりで、
本来伝えたい感謝の気持ちが今ひとつ伝わりません。

敬語を的確に使った簡潔な文で
印象付けることを心がけましょう。

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                          「ご愛顧を賜り」

 今週は、こうしたらもっとしっくりくるのでは? 
 という敬語の使い方について取りあげています。

 ————————————————-
 本年は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

 来年も変わらずサービス向上につとめて参りますので、
 変わらぬご愛顧を賜りますようお願いいたしまして、
 簡単ですが年末のご挨拶とさせて頂きます。
 ————————————————-

 年末のあいさつメールですが、
 2行目が要素を詰め込み過ぎていて長くなっています。

 最後の「簡単ですが年末のご挨拶とさせて頂きます」を省き、
 その上の行を整理してみましょう。

 1行目の「変わらずサービス向上に」と
 次の行の「変わらぬご愛顧を」は、
 「変わらず」「変わらぬ」が続くので、
 1行目を「一層」に。

 「つとめて参ります」の表記は
 「まいる」が補助動詞なので平仮名表記にして、
 「努めてまいります」に変更します。

 「ご愛顧を賜り」も文の最初の行にあり、
 次の「ご愛顧を賜りますよう」と重なるので、
 言いまわしを変えて「お付き合いを」とします。

 したがって、書き換えると…

 ————————————————-
 本年は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

 来年も一層サービスの向上に努めてまいりますので、
 変わらぬお付き合いをお願いいたします。
 ————————————————-

 最後の行の「お付き合い」は
 「お引き立て」としてもよいでしょう。

 同じ敬語の言い回しを繰り返し使っていることがあるので、
 書いた後は読み返して、重複がないか整理すると
 行数も減り、スッキリします。

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