今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(2)
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助詞「が」を多用しない文章の書き方について取り上げた
VOL.1198 について、いただいたメールです。

▼違いに気づくには…< 助詞「が」の多用(5)>VOL.1198

<読者からの質問>—————————————-

 本日の本文中に以下のような文言がありました。

 こうすると、
 文章の流れが悪い箇所が自ずと分かるので、
 その個所の言葉や言い回しを変えて
 文章を整えていきます。

 二行めの文中に、「が」が二度ありました。最初の「が」は、
「の」の方が良いように感じました。

 次回は、ぜひ「の」の多用についてのメールにも
 期待しています。
 2つまでは許せるのでしょうか。
 でも3つになることもあります。

                (読者 ラーメン大好き男さん)
———————————————————–

『文と文をつなぐ接続助詞の「が」は、一つの文章にひとつが目安』

と、VOL.1196で述べています。

上記の文の場合は接続助詞の「が」ではないと思われますが
ラーメン大好き男さんのご指摘通り、
最初の「が」は「の」に置き換える方が読みやすいですね。
ご指摘いただき、ありがとうございます。

「の」の多用についてですが
幾つまでなら許せるというより
読みやすく文がまとまっていれば、それで良しと考えます。

ですから、「が」同様、
・省略、または、他の語に置き換える
・句点に置き換え、文章を区切る
という方法で整理ができそうです。

次の例文を整理してみましょう。

例)社内報の人気コーナーの「○○」の原稿の作成のお願い

多用されている「の」を省略したり、
他の語に置き換えたりすると…

・社内報の人気コーナー「○○」へ原稿作成のお願い

句点を使い、文章を区切ると…

・社内報「○○」への原稿作成をお願いします。
「○○」は社内報でも人気のコーナーです。

はじめに挙げた例文は極端に「の」を多用していますが
文章を長く続けようとすると、このようになりがちです。

「が」同様、「の」も一文に連続して使われていることに
気づいたら、「置き換え」や「区切り」を意識して
文を整えると、すっきりと分かりやすくなります。

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今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします。
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仕 事 の メ ー ル 作 法           < 読者からの質問
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                         質問の回答の結び

<読者からの質問>————————————————

私はメールオペレータをしております。

メールを作成する時に、いつも悩むのですが
専門的な問い合わせに対して、案内した後の
締めの言葉をどのよう書くか、悩みます。

お客さまに少しでも寄り添った内容のメールにしたいのですが
時候の挨拶以外に何か良い、フレーズはありませんか?

(読者 【しごび】ファン様)
——————————————————————

質問に対する回答を述べたときの結びの言葉として
私がよく使うのは

「以上です。ご参考まで」

です。これでは少々、素っ気ないと思う場合は「以上です」の後に

「ご参考になさってください」
「問題解決のお役に立てば幸いです」

という一文を添えています。

「お役に立てば幸いです」の応用表現としては

「~いただけると、うれしく思います」

懇意な相手には、よりカジュアルな表現として
下記のように書くこともあります。

「~いただけると、うれしいです」

相手に寄り添う一文としては、少し長くなりますが

~に対するご質問への回答は以上です。
 もし、不明な点がございましたら
 お気軽にお問い合わせください

という結びはいかがでしょうか?

「不明な点」は「分かりづらい点」
「お問い合わせください」は「お尋ねください」
と書き換えることもできます。

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今週は、漢字表記と平仮名な表記の違いと区別についてです。
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 仕 事  の メ ー ル 作 法          < 漢字と平仮名の使い分け
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                     漢字にする? 平仮名にする?

読者のかたから次のようなメールをいただきましたので、ご紹介します。

<読者からのメール>———————————————-

実は取り上げて欲しいテーマがありメールさせていただきました。
<漢字にする? ひらがなにする?>です。例えば、

宜しく・・・
よろしく・・・

頂きたく・・・
いただきたく


さま

等々挙げればきりがありません。

個人的にはひらがなが表記が好みで(読みやすいので)、
メール以外の社内文書でもひらがなを多く使います。

ですけど、時として自分の使い方が間違っているのでは、
と思うこともあるのです。

あまり、気にしなくてもよいのでしょうか・・・

メール、社内文書、通達文等、文章の性格や相手によって、
適切に使い分けができればよいのですが難しいです。

もしもお時間があればですが、一度取り上げていただき
色々と教えていただければ嬉しいです。
(読者 K.Nさん)
——————————————————————

私がコピーライターをしていた20年前
主に銀行の販促物を制作していたのですが

当時、よく注意されたのが
「~下さい」は「~ください」に
平仮名表記で統一することでした。

銀行の販促物は、それでなくても
総合口座、定期預金、振込など、漢字が多く使われるので
少しでも平仮名を使って、文を読みやすくする
という要望があったのです。

K.Nさんが書いておられる通り
読みやすいのは平仮名表記です。

上記の例では
「宜しくお願いします」より「よろしくお願いします」が
読みやすく一般的。

「~(して)頂く」のような補助動詞も
「~(して)いただく」とひらがな表記にしますが

「もらう」という意味の動詞で使う場合は
「頂く」と漢字表記にします。

敬称では「様」を使うのが一般的ですが
メールでは相手への親しみを表すために
敢えて、平仮名の「さま」を敬称にしているケースが見られます。

敬称以外の
「お客さま」「おひなさま」「皆さま」などは平仮名書き
「お世話さま「お互いさま」のように
接尾語として使う「さま」も平仮名です。

敬称に「さま」を使う場合のように
平仮名にすることで印象が和らいだり、
親しみが感じられたりするものです。

でも、平仮名の比率が多過ぎると
却って読みづらくなることもあります。

漢字表記にするか、平仮名表記にするか
その使い分けについては、明日
取りあげることにします。

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今週は、助詞「が」を多用しない文章の書き方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 助詞「が」の多用(5)
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                         違いに気づくには…

今週は、読者のかたからいただいた質問
「が」を多様しない文章を書くコツ
について取り上げてきました。

文法的なことも述べてきましたが
「が」を多用しない文章を書くには、まず

話し言葉と書き言葉の違いを知り、
話し言葉の感覚をメールなどの書き言葉に持ち込まないことが
気をつけるべき点ではないでしょうか。

そのうえで、
文章を書いた後に、「が」が必要以上に使われていないかを
見直してみましょう。

一番分かりやすい方法は
書いた文を声に出して読み返してみることです。

こうすると、
文章の流れが悪い箇所が自ずと分かるので、
その箇所の言葉や言い回しを変えて
文章を整えていきます。

声に出しても分からない場合は
自分以外の人に読んでもらい、
添削してもらうことです。

今回の質問にあったように
日本語以外の言葉を母国語とする人が
日本語の書き言葉を学ぶ場合

自分が聞いて覚えるだけでなく
日本人に添削してもらうことも
上達の近道ではないかと思います。

それともう一つ
良質な文章をたくさん読むことです。

マンガやビジネス書よりも
小説や文学作品がおすすめです。

これは外国人に限らず
日本人も文章力の上達のために習慣にすると良いと思います。

助詞「が」の使い方にしても
本を多く読んでいれば、知らず知らずのうちに
文章の流れ、言葉の正しい使い方を感覚で覚えていくので
ちょとした文法の違いにも気づくことができるようになります。

書く訓練と同じくらい
読む訓練もとても大事です。

<追記> 2020.11.06
上記には「マンガやビジネス書よりも」と書いていますが
日本語を学ぶ外国人の多くは今、日本のコミックやアニメから
日本語を習得していますよね。

 

日本のアニメが好きで、日本語を習得したケースもあり
日本のアニメやコミックの影響力の強さ、すごさを感じます。

 
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今週は、助詞「が」を多用しない文章の書き方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法             < 助詞「が」の多用
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                       読者のかたからの質問

読者のかたから次のような質問がありましたので、ご紹介します。

<読者からの質問>————————————————

日本語を使って仕事をしている中国人に聞かれたのですが、
うまく回答できないので、アドバイスいただきたくメールしました。

中国人で勤勉な人は、留学経験もないのに上手に日本語を話します。
日本語が上達してくれることは嬉しいのですが、
日本人との接触は勉強の好い機会とばかりに、
くだらない日本人同士の会話もしっかり聞いて覚えてしまうのが、
こちらとしては悩みどころです・笑

そのためか、日本語上級者ほど「が」を多用してしまう傾向にある
と感じます。

しかし違和感は感じているようで、
『「が」を多用しない文章を書くコツを教えてください』
と質問されました。

私自身も感じていることですが、
逆説や前提を表す際に使う「が」が一文の中に幾つも出てくると、
文章全体が肯定なのか否定なのか、まとまりがつかないように思います。

話している時は気になっても直ぐに忘れてしまいますが、
メールは後に残るので、自分の書いたものや
他の方から届いたメールを読み返した時にヘンだなぁと感じます。

以上、よいアドバイスありましたら、よろしくお願いいたします。

(読者 N.Hさん)
——————————————————————

実は、当メールマガジンの読者の中にも中国人のかたがいます。
何人かの中国人読者のかたから、質問をいただいたこともあります。
確かに皆さん、勉強熱心ですね。だからこそ
日本語の微妙なニュアンスや言葉づかいに苦労されている様子です。

助詞「が」の多用についてですが
使いやすい言葉だけに、使いすぎると何を言いたいのかわからなくなる
というのは確か。

N.Hさんの質問にあるように
話し言葉ではなんとなく理解できても
書き言葉にすると、読みづらい、分かりづらいということが
よくあります。

アドバイスの1つめとしては
話し言葉と書き言葉は違うという点をまず理解することが
あるように思います。

日本語に限らず、外国語を習得する場合
会話から学ぶことは近道でもありますが

話し言葉は、書き言葉に比べ
意味を簡素化したり略していたりすることも多く
そのまま覚えて文章で使ってしまうと
よくわからない文章になりがち。

特に、メールは会話調の文章を取り入れることがあるので
日本語を勉強中の中国人のかたが
会話やメールや文書にある日本語表現を一緒にして
覚えてしまうと混乱してしまうでしょう。

話し言葉=書き言葉でないことを認識し
区別しておく必要があります。

今週は良いきっかけをいただいたので、上記の質問をもとに
「が」を多用しない、すっきりした文章の書き方について
考えていくことにしましょう。

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今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < 読者からの質問(4)
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                         謙譲の「ご」「お」

<読者からの質問>————————————————

ご返事いただけたら嬉しいです。と私は書くことがあるのですが、
ご返事、遅くなりすみません。とメールのはじめに書いて返事が来ます。
自分が書いているのに相手に出すから、敬ってご返事になるのですか?

それから質問をいくつかされて答える場合
質問に、お答えしなければ~と書くほうがいいのでしょうか?
質問に答えます、でいいのでしょうか?
(読者 Keikaさん)
——————————————————————

昨日の質問、VOL.1188 自分の行為に付ける「お」
と関連する質問です。

「ご返事いただけたらうれしいです」の一文では、
相手からの返事という行為を待つ状態に自分がいます。
つまり、返事をするのは相手。

ここでの「ご返事」の「ご」は
返事をする相手を高める尊敬の「ご」です。

一方、
「ご返事、遅くなりすみません」の一文は
自分から相手に返事という行為をする状態です。

ですから、返事という自分からの行為が向かう先の相手を高める
謙譲の「ご」を付けて「ご返事」としています。

質問に答える場合も同様で
相手の質問に対して答えるのは自分ですが
「答える」という行為が向かう先である相手を高めるために
謙譲の「お」を使い、「お答えします」です。

このように自分の行為に付く「ご」や「お」は謙譲語なので
間違いではありません。

整理すると…

・立てるべき人(相手)からの行為に付く「ご」「お」は尊敬語。

・立てるべき人(相手)への行為に付く「ご」「お」は謙譲語。

「ご」「お」にも尊敬語と謙譲語がある、ということです。

 
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