今週は、読者のかたからの質問にお答えします。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 読者からの質問(2)>
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代理で返信する場合
<読者からの質問>————————————————
得意先から打合せ依頼のメールを受信し、
上司不在時の代理送信したとき、次のメール文を送信しました。
「いつもお世話になりまして、ありがとうございます。
佐藤が午後から休暇を取っておりますので、
代わりにメール送信いたします。
14日(水)の件ですが、午後2時頃 御社へ伺います。
また、明日は佐藤が休暇を取っておりますので、
何か連絡がございましたら、携帯電話へお願いいたします。」
上記のメールで
「佐藤に確認に致しましたところ~」など
文章に追加したほうがよいでしょうか。
また、携帯電話への連絡が可能という旨を伝えたいのですが、
上記のような文面でよろしいでしょうか。
(読者 H.Kさん)
——————————————————————
打ち合わせの日程の件、携帯への連絡の件
いずれも客先への文面としては少々そっけない印象があるので
少し文章を補ったほうがよさそうです。
例えば・・・
今週は、読者のかたからの質問にお答えします。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 読者からの質問 >
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「打合せをいただきまして」
<読者からの質問>————————————————
【先日は、打合せをいただきましてありがとうございました。】
上司から指示があって、送信したメール送信内容の一部です。
打合せ後に送信するメールには、
上記のお礼のメールを入れていますが、
“打合せをいただく”という使い方が良いのかいつも悩みます。
上司は“打合せ”という言葉を使いたいようですので、
何か、よい文章はありますか。
読者 H.Kさん
——————————————————————
ここで使われている「いただく」は
打ち合わせをしてくれた相手(客先)を敬う表現(尊敬語)。
「打ち合わせをいただく」より
「打ち合わせをしていただく」と
「いただく」の前に動詞の「して(する)」を入れる方が適切です。
「いただく」は補助動詞なので、
動詞「する」と合わせて使うことで意味を成すからです。
ただ、文章の流れから考えると
「先日は、打合せの時間をいただき(まして)、ありがとうございました。」
という書き方もできます。
カッコ書きにしたように「まして」は省略し
「打合せの時間をいただき」としても差し支えありません。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 読者からの質問(4)>
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「~くださいませ」
<読者からの質問>————————————————
私はECサイトの運営を行っています。
そこで神垣様に質問なのですが、顧客への連絡メールで
~ませ
と使う表現は問題ありませんか?
書き言葉で
下さいませ
等を使うのは変な気がするのですが、接客だから
下さい、と区切るよりも下さいませの方が丁寧なのかな?
という気もします。
私の上司も~ませ
という表現をよく使います。
アドバイスいただけたら嬉しいです。
(読者 Kさん)
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「~ませ」は、文法としては丁寧の助動詞「ます」の命令形となります。
使われ方としては、
相手に対して「その動作をするように」と促すときに、
丁寧な気持ちを込めて使います。例えば…
「くださる」→「くださいませ」
例)寒さの折、ご自愛くださいませ
「なさる」→「なさいませ」
例)くれぐれもお気をつけなさいませ
一方で、「いらっしゃいませ」「お帰りなさいませ」のように、
挨拶の言葉に「ませ」を付けることで、
語調を丁寧にする時にも使われます。
いずれにせよ、「~ませ」は言葉を丁寧にする効果があるわけですが、
その語調から、女性的な表現という印象があります。
Kさんの質問にあるように
「~ください」で文が終わると、そっけないと思われるようなときは
「~くださいませ」とすれば、表現が和らぎます。
ですから、「~ませ」メール文意使うこと自体は差し支えないことです。
ただ、「~ませ」に限りませんが、こうした丁寧な表現は使いすぎると
くどくなり逆効果ですので、
メール文の文末に1カ所程度に留めておくとよいでしょう。
「~ください」と言い切るのことに抵抗がある場合は
「~お願いします」という言い回しにしてもいいですね。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 読者からの質問(3)>
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上司に「渡す」
<読者からの質問>————————————————
以前から悩んでいる表現があり
アドバイスを頂きたく、メールをお送り致します。
悩んでいる表現とは、「渡す」についてです。
お客様から上司宛の書類等を預かることが多いのですが、
「上司に渡します」は、どのように表現すれば良いでしょうか。
「○○(上司)にお渡し致します。」ですと、上司への尊敬語に感じ
また、
「○○(上司)に渡します。」は、丁寧さに欠けるように感じます。
「渡させて頂きます。」も、相手に許しを得て行うことではないので
違うのかなと。
お手数ですが、ご教示頂けませんでしょうか。
(読者 M.Tさん)
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上司の名前を「佐藤」さんとして
「佐藤にお渡しいたします」は、上司の佐藤さんへの尊敬語になり、
社外の相手に使うのは不適切です。
「佐藤に渡します」「佐藤に渡しておきます」
として問題ないと思われますが
これだけでは丁寧さに欠けると感じるのであれば
言葉を添えてみましょう。例えば…
「確かに受領いたしました。佐藤に渡しておきます」
あるいは、「渡す」という言葉を使わず
「佐藤宛の書類を確かに受領いたしました」
と言い換えることも。
「渡します」の代わりに「申し伝えます」も使えそうです。
「確かに受領いたしました。佐藤に申し伝えます」
本来は、目上の相手の言うことを自分の身内(社内)の者に
「伝える」場合の言い回しが「申し伝えます」ですが、
「受け取ったこと(もの)を伝える」という意味合いで
使うことも可能と考えます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 読者からの質問(2)>
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「お取引先様各位」
VOL.1625「各位殿」に関連していただいた質問です。
<読者からの質問>————————————————
質問です。
取引先
仕入先
顧客
に「各位」をつける場合は、
お取引先様各位
お仕入先様各位
お客様各位
でよろしいのでしょうか?
お取引先各位
お仕入先各位
お客各位、顧客各位
…なんか違和感を憶えます。
(読者 T.Nさん)
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「各位」とは、多くの人を対象にして、その一人一人に敬意を表す語。
「各位」という語そのものに「皆様」「皆様方」という意味が
あるわけですから
上記の場合は「各位」の部分を「~の皆様」とすれば
よいのではないでしょうか。
取引先 → お取引先の皆様
仕入先 → 仕入先の皆様
顧客 → 顧客の皆様
「顧客の皆様」は却って不自然になるので「お客様」としてよいと思います。
余談ですが…
私は、尊敬の「お」や「ご」を言葉に付ける際の目安として
お金の流れを考えるようにしています。
取引先は支払いをしていただく相手なので、「お」を付けます。
仕入先へは、仕入れをしてこちらが代金を払う側なので、「お」は付けません。
「お」を付けないからといって、敬意を払っていないというわけではなく
言葉として「お仕入先」とするのは変だと思うのと、
上記のような立場の違いがあるため、
「仕入先」には「お」を付けずにいます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 読者からの質問 >
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「~いただかなくて結構です」
<読者からの質問>————————————————
言葉の使い方について、よろしければ教えていただけますでしょうか。
“(クライアントが)~しなくてOK” ということを言いたい場合、
~いただかなくて問題ないです。
~いただかなくて結構です。
~いただかなくて大丈夫です。
という言い方をしてしまうのですが、自分ではどうもしっくりきません。
横柄な、上から物を言っているような感じがしてしまうのですが、
クライアントを立てた、キレイな言い方を教えていただけると幸いです。
(読者 C.Tさん)
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メールの送信先であるお客様に対する表現としては
上記の3文は間違ってはいないと思います。
ただ、「結構です」は場合によっては、
拒絶の意味ととられることもあるので
私自身は積極的には使わないようにしています。
上記以外の言い回しとしては・・・